図面寸法の入れ方と加工順序について
寸法の入れ方と、フライスの加工順序について質問します。
理想通り(公差0)の場合には、全く同じ意味になる寸法でも、寸法をどこに記載するかによって、フライスをかける順番が変わるということを聞いたことがあります。それは本当でしょうか?
また、変わるとした場合には、どのように変わるのでしょうか?とりあえず、2つの場合について、以下に私の予想を書いてみました。正しいでしょうか?よろしくお願いします。
また、寸法の入れ方と加工順序の関係について多数例示してある本とかあれば教えてください。
【加工順序(私の予想)】
以下、大文字の寸法は、設計値および設定値、小文字の寸法は、実測値を表すものとし、
寸法の名称は、添付図左側に記載の通りとします。
(イ)寸法として、A0と中心線とC0を指定した場合。
1. エンドミルを、稜線(1)に、右から当接させる。その後カウンタを0にリセットする。
2. エンドミルを稜線(5)に左から当接させる。この時のカウンタの読み値を「値1」とする。
3. カウンタの値が、(値1)/2 になるところまでエンドミルを動かし、再びカウンタを0にリセットする。
4. l2=((C0+φ)/2)+一定値, r2=((C0+φ)/2)+一定値となるまで、左右から切削する。
5. エンドミルを、稜線(2)に当接さたときのカウンタの読み値を、値2とする。
-公差の許容値<|カウンタの読み値(値2)|-(C0/2)<公差の許容値
となるまで切削を続ける。
6. エンドミルを、稜線(4)に当接さたときのカウンタの読み値を、値3とする。
-公差の許容値<|カウンタの読み値(値3)|-(C0/2)<公差の許容値
となるまで切削を続ける。
(但し5と6は並行して実施する。)
(ロ)寸法として、A0と、A3とC0を指定した場合。
1. l4=-(A3+(φ/2)+一定値),R0=A1+(φ/2)+一定値となるまで左右から切削する。
2. エンドミルを稜線(2)に当接させたところから、
-公差の許容値<(A3-a3)<公差の許容値
となるまで切削を続ける。
3. エンドミルを稜線(4)に当接させたところから、
-公差の許容値<(a1-A1)<公差の許容値
(但し、2と3は並行して実施する)
お礼
ありがとうございます。