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Gal4-UASとin situについて教えてください。

基本的なことなのですが、わからないので教えてください。 あるショウジョウバエの論文で、Gal4-UASを用いてある神経細胞を染色していました。Gal4-A/UAS-mGFPでした。 同時にGal4に用いたエンハンサー(A)のmRNAをin situで観察していました。mGFPの発現部位は、その神経節全体なのですが、in situによる染色はその神経節の先端の細胞群と、少し離れたところの2箇所でした。 Gal4のエンハンサーに用いたAは神経節全体で観察されるのに、なぜmRNAは神経節の一部と違う領域で発現しているのでしょうか。 個人的な理解として、Gal4-UASで発現が見られる部位ではエンハンサーで活性化される遺伝子が必ず発現していると思うのですが・・・ということはmRNAも同時に発現している気がします。 どうぞよろしくお願いいたします。

みんなの回答

回答No.2

>この神経節が脳内の「A」のmRNAが発現している細胞群と側心体をつないでいることを示したかったと考えていいのでしょうか。 その論文を直接読んでいるわけではないので、どういう主張に結びつけられているのかはわかりません。言えるのは、問題の神経節から側心体への投射があること、側心体で遺伝子Aは発現するけれど、Gal4-Aはその発現を反映しないということではないでしょうか。

coco-ben
質問者

お礼

ありがとうございました、とても親切に教えていただきありがとうございます。

回答No.1

ふたつ考慮する点をあげます。 1. mGFPはmembrane GFPのことだと思いますが、膜に局在するように細工がしてあります。神経であれば、神経細胞体も神経線維もその外形が見えます。それに対して、mRNAの多くは神経細胞体の細胞質にあります。 もし、 >mGFPの発現部位は、その神経節全体なのですが、in situによる染色はその神経節の先端の細胞群と、少し離れたところの2箇所でした。 ここでいつ神経節が神経線維を含んでいるなら、mGFPでは全体がそまり、ISHでは神経線維はそまりません。 2. エンハンサーのコンストラクトやエンハンサートラップでは、正確な発現パターンが再現されないことが普通です。内在性遺伝子が発現しているところで一部、発現しなかったり、内在性遺伝子が発現していないところで発現が見られたり。なるべく内在性のパターンに近い遺伝子導入系統を選んで使うということしかできません。 内在性遺伝子の発現調節因子は、非常に広い範囲に配置されていることが多く、そのすべてを網羅し適切な配置をコンストラクトするのは非常に困難だし、位置効果(染色体上のどこに置かれるかで遺伝子の発現が変わる)があったりして、人工的に完全な発現パターンの再現をするのは、少なくとも今の技術では無理でしょう。

coco-ben
質問者

お礼

ありがとうございました。よくわかりました。

coco-ben
質問者

補足

重ねての質問なのですが、 この神経節は側心体に投射していました。AのISHが見られた別の領域というのは側心体です。 筆者が言いたいことというのは、ISHとGal4による染色の結果が重なっているこということより、この神経節が脳内の「A」のmRNAが発現している細胞群と側心体をつないでいることを示したかったと考えていいのでしょうか。 どうぞよろしくお願いします。