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サイトカインのmRNA発現に変化があるが、培養上清には変化がない
- 試薬AによるmRNA発現上昇は培養上清中のタンパク量増加を抑制せず
- 分泌タンパク量に変化がないmRNA発現変化の意味について考察
- サイトカインの細胞内蓄積量の検討が今後の課題
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in vivoにつきましては専門外なもので何とも言えませんが… 複雑なカスケードやフィードーバック機構ににより 意図的にそのタンパク質量に抑えられていると考える ことはできるかとおもいます。 つまりあるmRNA(A)としますが、生体内ブラックボックス(X)を とおりタンパク質(B)を作り出すとき、(B)を一定量にするために 意図的にmRNAを増やしたりすることも考えられると思います。 また最終産物Bの量に変化がなくてもmRNA自体が何かの働き(リプレッサー、サプレッサー) などをしてるかもしてません。 一概に蛋白量が一緒=効能が一緒だとは言いにくいかもしれませんね。 すみません。勉強不足でorz わたしもclinical系の論文を読んでみることにします。
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- anemia
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解釈とはむずかしいのですが、 まずmRNAの発現量=目的タンパク質の発現量 とならないのはおわかりでしょうか? タンパク質はmRNAが翻訳されて作成され、その後修飾やフォールディングなどを経て 最終産物として細胞内に発現します。 その為mRNAの量が多いからと言って目的タンパク質が多いとは限らないのです。 また意図的にmRNAの量が多くても目的タンパク質の量がコントロールされていることもあります。 これからは個人的な考えですが、おそらく標的物質はユビキチン化等の修飾がされやすく不安定な タンパク質なのかもしれません。その為mRNAの量を意図的に増やしているのかもしれないですね。
補足
ご回答誠にありがとうございます。 何らかの刺激により、mRNA発現量が対照群と比較して、 相対的に、多くなったり、少なくなったりしても、 タンパク質の発現量に変化がなくとも不思議ではないことが理解できました。 「タンパク質が不安定なため、意図的にmRNA発現を増加させており、 mRNA発現が試薬Bで多少減っても、タンパク質の発現量には変化がない」 という考察ができるのですね。 非常に勉強になります。 in vitroの実験を生体内にそのまま当てはめることは無理があると思いますが、 臨床的な視点からclinical relevanceをよく指摘されます。 炎症性サイトカインの発現変化を検討しているのですが、 その分泌タンパク量に差がない場合、生体内ではあまり意味がない。 と考えるのは短絡的でしょうか?
お礼
重ね重ねご回答ありがとうございます。 mRNA自体が何らかの作用を有していたり、 タンパク量が一緒でも、効能が違うことがあるのですね。 修飾に変化が起こったりした場合でしょうか。 このあたりも今後検討していきたいと思います。