- ベストアンサー
RO水、透析液配管の細菌検査について
透析施設で働く臨床工学技士です。 このたび施設移転を行うこととなり、移転後しばらくの間、今まで使用してきた機械室の設備を自由に扱うことができることになりました。 そこで、いままでRO(逆浸透)装置および配管の洗浄を行ってきた結果、実際にはバイオフィルムが形成されているものなのかを調べようと思っています。 方法は、装置や配管をバラバラに分解、切断し、デッドスペースになっていそうなところを滅菌綿棒でスワブし、(1)業者に出す(2)R2A寒天培地に直接塗布して培養する(3)綿棒を生理食塩水で混濁しR2A培地に滴下して培養する、の3方法を考えました。 ただ、このように実際配管を擦り取って培養させたことがないので、果たしてコンタミが入らずに取れるか心配ですし、これが細菌検出のエビデンスとなり得るのかよくわかりません。 そこで質問です。上記の目的を達成するためには、いったいどのような検査方法が適切なのでしょうか。またその方法を解説している書籍、ホームページがありましたらご教授頂けませんでしょうか。細菌検査を自身で行うのは初めてなので、初学者向けのものがあれば嬉しいです。宜しくお願いいたします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
とても興味深い実験です。個人的にはセラチア菌のようなものが生えてそうな気がします。 培養は(2)でかまわないとおもいます。完全にコンタミを除去するのは不可能だとおもいますので、できれば配管の新品をコントロールとしてとるとよいと思います。 また、培養だけでなく、配管の断面を走査電子顕微鏡で観察するのはどうでしょうか。バイオフィルム形成している生物を直接観察できると思います。
その他の回答 (1)
- ga111
- ベストアンサー率26% (247/916)
答えではありませんが。 細菌の判定、無菌操作などの基礎技術はきわめて特殊です。また、医療関係でしたら、安全性の問題も出てきます。専門の細菌検査会社に依頼することをお勧めします。
お礼
ありがとうございました。専門業者からアドバイスをもらいながら行うことができました。
お礼
返事が遅くなりまして申し訳ありません。 先日実験が終了しました。 培養は(1)(2)(3)すべておこなうことができました。 アドバイス頂きましたように、ブランクをとることで、 採取方法の妥当性をある程度確保できたと思います。 結果としては、まだ精査しきれてはいませんが、 毎日の洗浄がかけられないRO水配管系では各所に菌の繁殖があり、 毎日洗浄のかけられる透析液配管系では菌の繁殖がないところが多かったような感じです。(ブランクは生菌数ゼロ)。 現在は菌の同定結果待ちです。 なお、来年の透析医学会で発表する予定です。