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西洋絵画にみられる光の方向について
宗教画やデルフト絵画でよく見られるのことなのですが、 左から光がさしていることがよくあります。 これは宗教画では決まりだそうですが、なぜ左からなのか、 その理由を教えていただけないでしょうか? よろしくお願いいたします。
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西洋人は、絵を左から右に見ていく傾向があります。これは文字の並び方、読み方と同じです。西洋の漫画も同様です。 「受胎告知」では、ガブリエルが左側にいて「受胎告知」をし、右側のマリアがそれを聴いて驚く、となっていますね。 左から右へ見ていく訳ですから、左側がはっきり見えた方が良い訳です。 また、西洋では「右」が「善」「縁起が良い」と考えています。英語の"right"でもそう云った感覚が有りますね。 すると、顔も右側がはっきりと見えた方が良いから、左から顔の右側に光を当てることを良しとします。 その他、描き易いとか右からの光では夕陽のようだとか云った考えもありますが、主なものは上記二点です。
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- tk0021
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根拠はないのですが、西洋に限らず東洋でも「西方極楽浄土」という考え方に由来するのではないでしょうか。 それと人間の最も大切な臓器である「心臓」が左にあることも…。 また、レイアウト上、エリア(画面)を4もしくは6分割して意味を持たせる場合、この左上を確か「星を見つめるエリア」と言って、ロマンをかきたてる考え方があると聞いた記憶があります。
お礼
いろいろな理由があるのですね。 「心臓」についてはどこかで聞いたことがありましたが 「西方極楽浄土」「星を見つめるエリア」は初めて知りました。 画面を4または6分割して意味を持たせる、ということもあるんですね。 絵画は奥が深いのですね。ありがとうございました!
- Yambal_net
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答えでは全くないのですが ジャンルとしては「象形学」かな?
お礼
「象形学」というジャンルなんですね。 どおりで図像学の専門書には載ってないわけですね。 ありがとうございました。
お礼
とてもわかりやすく解説していただき、ありがとうございました! 図像学の専門書をいろいろ見ても説明がなく(調べ方が悪かったのかもしれませんが)、 インターネットで調べても全くと言っていいほど答えがでなかったので困ってしまいましたが、 お陰様で本当に助かりました。 そういえば西洋の絵画や漫画は左から見ていくことが多いですね。 導入部が暗いと見る気も失せてしまいますから、ちゃんと観る人のことを考えて描かれているんですね。 「右」が「善」というのにもきっと深い意味があるのでしょうね。本当にありがとうございました。