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絵画の中で落ちている花
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静物画の場合だと、花瓶に収まりきれずにあふれてしまったということで、華々しさを表したい場合はあるでしょう。 「時間を表したい」ということもあると思います。 花瓶に入っていた花が時間の経過によって下に落ちてしまった、とすればそれで時間の経過が読み取れます。 また、その花を恋人に見立てるならば、時間の経過によって、気持が離れていった、ということの象徴かもしれません。 宗教画や神話から題材を採ったものは、意味があることが多いですね。 キリストやマリアを象徴する花がありますし、その人物が「貴族の〇〇家」というのであれば、その家の花という場合もあります。 ある場面の描写であれば、これから起こるであろう事柄を予感させたり、起こってしまったことの象徴的な意味合いであるとか。 その場面を知っていれば、何を表しているのかが分かります。 その意味が理解できる人は、そのような見方でその絵画を見ることになりますし、理解できない人にとっては単に構図の一部であったり、装飾的な意味合いしか分からないでしょう。 >絵画を美しく描くためのテクニック、技法として確立しているのでしょうか? 技法ということではなく、作者の意図ですね。 なぜ、そのような表現をしたのか、は作者が自分で説明しない限り分からないのですが、その作品が描かれた時代背景であるとか、作者の周辺の状況から類推することは可能です。 まあ、絵画の見方に「これが正しい見方」というものはないのですが。 それでも、違った味方ができれば、色々と想像を働かせることができますから、より楽しくなりますね。
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- Tann3
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昔、18世紀ごろまでは、ヨーロッパでも「文字の読めない人」というのが結構いました。また、いわゆる学術用語や教会で使われる言葉は「ラテン語」で、一般人には読み書きできませんでした。 そういった中で、文字ではなく、絵の中にある意味を持たせて見る人に伝える、ということが結構行われたようです。 フェルメールの絵画や、その当時のオランダ絵画(主に新興商人がお得意様)には、そういった「寓意」(アレゴリー)が多いようです。 天秤は「公正」、白い色は「純潔」、ギターなどの楽器は「快楽」、りんごは「禁じられた愛」、枕は「怠惰・好色」などの寓意だそうです。 また、宗教画では、青い服を着ているのは聖母マリア様という暗黙の約束事もあります。 「落ちている花」というのは、直接聞いたことはありませんが、「咲いている花」が「盛り・最盛期」「美」をあらわしていると考えれば、「落ちている花」は「盛りを過ぎた」あるいは「朽ち果てた」「衰退」といった意味や、「何事にも終わりがある」といったような、否定的な寓意があるのではないかと想像できます。 愛情、恋愛の観点では、「愛の終わり」「愛の熱もやがて冷める」といったような意味合いでしょうか。 いずれにせよ、否定的・ネガティブな意味合いであることは間違いないと思います。 以上、全くあてずっぽうですので、悪しからず。
お礼
たくさんの見方、解釈を例示していただいて、ありがとうございます! すごくうれしかったです。 絵画の中の花が好きなので、とても勉強になりました。 次から、新しい視点で絵画の中の花を観ることができそうです!