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タンパク質は熱変性でpHも変わってしまうのですか?
SDS-PAGEの際に、サンプルをボイルしますよね。タンパク質は熱変性を起こしていると思うのですが、ボイルする前と、タンパク質のpHは変わってしまっているのでしょうか? また、変わるとしたら、アセトン沈殿させるなどしたら、立体構造のようにpHも元に戻すことはできるのですか?
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- UtaShiori
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哲学的な回答の提供が望ましいのでしょうか。
SDS-PAGEのフェーズの進行度で変わりますし、分離したいたんぱく質の基質・官能基の極性(またその溶媒へ溶解性)とも関係してきます。 エネルギーとpHということを中心に考えると、何らかの恣意的分離析出を目的とするとき、「pH自体が測定可能な溶液の生成」自体が困難になってきます。 理論的に、官能基の極性自体は、結合結果として保存される傾向がある為、極性および構造の完全復帰・溶液の生成に無限にエネルギーを使えると仮定すれば、不可能ではないでしょう。 プロセス進行にともなうサンプル純度/完全重量の減衰を考えていただけるとよろしいのですが、厳密に言えば、何らかのpH変化は、誤差として伴います。 (どんなにエネルギーを使ってその物質の元の構造を再構築しようとしても、生成後の物質と生成前の物質は、厳密には、違う物質だからです。) 卵の白身の例を考えてください。そのままの形では、弱アルカリ性ですが、熱変性後は、水溶性がありません。水溶性がなければ、pHの測定事態意味がないことになり、元のアルカリ性を各含有たんぱく質をシミュレートしながら近似値として取り戻すのは、もちろん、理論的に可能でしょうが、経済的ではありません。 特定のたんぱく質に視点を置いて 塩として分離することもできます。この事例について、分離した後 またpHはどうだ、と考えること自体は、あまり建設的ではありません。 分離のときの生成物上澄みのpH/及び想定外の沈殿物等、SDS-PAGEのプロセス等についてお悩みであるようならば、 洗浄やキネテック安定性についてお調べになるとよろしいのではないでしょうか?
熱変性するとpHが変わるという意味がわかりません。熱変性する前のpHというのはどういうものとお考えでしょうか。
補足
すいません。等電点のことです。