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酵素の熱変性と立体構造の相関について
Rabbit muscle Lactate dehydrogenaseがどれぐらいの温度で失活し、その失活と立体構造にどのような関係があるかを調べています。Trpを用いて、蛍光スペクトルで立体構造について調べたのですが、どのように解釈すればいいかよく分かりません・・・ 一般的に、熱変性と立体構造の間に相関はあるのでしょうか?
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> 熱変性と立体構造の間に相関はあるのでしょうか? あります。 酵素の活性は、その酵素の立体構造に大きく依存します。 そして、その立体構造は、アミノ酸配列だけでなく分子内の水素結合も絡んで形作られます。 ところが、ご存知の通り水素結合は、ペプチド結合などの共有結合よりはるかに弱いので、 加熱や酸の添加などによって簡単に切れます。 こうなると、酵素分子は熱振動などによって、立体構造が変化してしまいます。 そして、酵素の立体構造は複雑に畳み込まれた形になっていることが多いため、再び冷却したり pHを戻したからといって、元に戻らなくなります。 これが、「変性」です。 DNAであれば、主鎖が直線状であること、構成要素が4つに限定されること、各構成要素で 水素結合する相手が限定されること、によって、熱をかけて一旦外れた水素結合が再び元に 戻るということがありますが、酵素の場合は、側鎖があったり、構成要素のアミノ酸の種類が 多かったり、水素結合の相手が限定されないこと、などの理由により、一度変化すると元に 戻れない場合が殆どだと思います。
お礼
お礼が遅くなりましてごめんなさい・・・その後いろいろと調べて、なんとか知識になりそうですv(^^)vホントにありがとうございました!!