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Who are you.って王が他国の客人(王子)に使ってもおかしくない言葉なんですか? Pleaseとかは、いらないんでしょうか?
こんにちは、本当にどうでもいい事なんですが、もうかれこれ3日間も悩んでいます。 ジーニアス英和辞典によれば、 -------引用-------------------------------- Who are you? あなたはだれですか。<<初対面の人に名前や素性を尋ねる言い方だが、実際には相手をみて驚いた時や挙動の不審な人に使われる。 時に職業、身分を問題にしている場合もある。。 ぶしつけな言い方なので通例は”What's your name please?"/"May I have[ask] your name?"/"What is your occupation?" などと言う。cf.What are you?>> ----------------引用終わり----------------- となっており、Who are you?なんて教養ある人は使わないと思っていたのですが・・・。 ホメロス著、オデッセイアのRobert Fagles訳を読んでいます。 背景:いつまで経ってもトロイア戦争から帰ってこないイタケ島の王、父オデッセウスの行方の情報探しに、息子テレマコスがメントルに姿を変えたアテネと旅に出る。まず手始めに既にトロイアから帰って来ているPylosの王、ネストルに会いに行く。 訪ねた折、王ネストルと息子達は丁度宴会中だった。テレマコス一行に気が付いたネストルと息子達は彼らを客人として、無条件に宴会に招待する。そして、その当時のしきたりに従って客人が宴会を楽しみ、十分に食事を取ったところで、相手が何者なのかネストル王がイタケ島の王子テレマコスに訪ねた時のセリフ。 "Now's the time, now they've enjoyed their meal, to probe our guest and find out who they are. 『Stranger - friends, who are you?』 Where did you sail from over the running sea-lane? 自分なりの訳:「彼らが食事を楽しんだ今こそ、客を探り、何者であるか探し出す好機だ。 『訪問客、友よ、あなたはだれですか?』 どの航路から航海してきたのですか?」 ご覧の通り、Who are you?と聞いています。 Stranger - friendsが前に付けばぶっきらぼうな雰囲気はなくなるのでしょうか? ちなみに、ネストル王は非常に情に深い人で、この後テレマコス一行に暖かい言葉を投げかけています。 しかも、ネルトル王の息子はテレマコス一行の旅に加わり、一緒にテレマコスの父オデッセウスを探す旅に参加します。 『ぶっきらぼうな人柄ではありません。』 さらにオンライン上の他の訳者による同じ台詞も調べたのですが、 http://classics.mit.edu/Homer/odyssey.3.iii.html 9段落目、"Now," said he,から始まってWho, then, sir strangers, are youと聞いています。 やっぱり、多少言い方は違ってもWho are you?ですよね。 質問:もう、私にはWho are you?のニュアンスが分からなくなってしまいました。 いわゆる善良な君主の部類に入る王様が使っても問題ない言葉なんでしょうか? ジーニアスの解説と、オデッセイアの中の台詞が私の頭の中で消化不良を起こしています。 教えてください、よろしくお願い致します。
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「オデュッセイアー」は現代英語の散文でか書かれた作品ではないという点は忘れてはいけません。翻訳文が現代の英語としては多少なりとも不自然な感じがしたとしてもそこにいるのは現代のアメリカ人ではないのです。 原作はギリシャ語、それも古典期といわれているプラトンやアリストテレスの哲学や多くの悲劇が書かれた時代よりもさらに古くに成立した、いくつかの方言が入り混じった独特の言語で歌われた長編の詩です。 英訳でWho are you? の箇所は原文は tines este (ティネセステ)となっていて、これはWho are you? としか訳しようがありません。やはり相手の素性を問うているのでしょうね。それほど無礼な感じはしないと思います。それにWhat is your name?とかMay I have your name, please?に相当する表現だと詩の韻律に合いません。韻文は韻文の制約があってたとえもっと自然な言い回しがあってもそれが使われるわけではありません。日本の短歌や俳句のほうがまだ「字あまり」が許されているので作りやすいでしょうね。 オデュッセイアーで名前を尋ねる表現は他のところにあります。moi teon ounoma eipe(モイ テオヌーノマ エイペ)、直訳するとSay your name to me.とでもなるでしょうか。ちなみにこれは怪物ポリュペーモスがオデュッセウスに酒を振舞われていい気持ちになっているときのせりふです。(第9巻355行)もしかしたら「名前を尋ねる」という行為が物語の伏線のポイントになっているのであえてネストール王の箇所では違う表現を選んだのかもしれません。 また名前ではなく「素性」こそが重要な場面だから、とも考えられます。決してネストール王の人物描写の欠陥ではありません。それに英語では見落としがちですがWho are you?/tines este; は二人称複数形です。「お前 あなた」ではなく「お前たち あなたたち」です。テレマコスに同行していたのは誰?その素性は?聞く人をはっとさせる瞬間です。他方ポリュペーモスのところは「名前」が重要な場面です。細部の表現までよく練られていることが見て取れます。決して「ホメーロスは居眠り」していないのです。
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- Parismadam
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こんにちは。前回のご質問では大変ご丁寧なお返事を有難うございました。 ホメロスあたりの古典は詳しくないのですが、常識的な範囲で回答致します。 ご質問1: <Who are you?なんて教養ある人は使わないと思っていたのですが> 昔の王様は「教養ある」とは限りませんから。 ご質問2: <Who are you?と聞いています。 Stranger - friendsが前に付けばぶっきらぼうな雰囲気はなくなるのでしょうか?> やはり、ぶきらぼうだと思いますよ。 ご質問3: <いわゆる善良な君主の部類に入る王様が使っても問題ない言葉なんでしょうか?> はい、問題ないと思います。 1.何故なら、「善良な君主」といえど「王」ですから。 2.日本で言えば世間知らずな殿様が 「そなたは?」 「そなたは何と申す?」と、自分に敬意を払わせるため、相手に「申す」という「謙譲語」を使わせるようなものです。 鎌倉時代の武将なら 「それがしは何と名のる」 などと言うところでしょうか。 3.何たって古代の王様ですから、「自分が一番」の上から目線は生まれつき帝王教育されていると思います。ご質問のタイトルにあるような、Please「お願いします」といった謙遜・丁寧表現を使う場面など、一生ないのではないでしょうか(笑)。 4.現代戦後の王室外交を基準にすると、おっしゃるような違和感が生じると思います。おそらく、平成天皇なら Can I ask your name? など使われるかもしれません。実際耳にしたことはないので確証はありませんが。 5.そこは「古代」、一歩譲って「昔だからなあ」と納得されれば消化不良も落ち着かれると思うのですが、、、。 専門的な回答ではありませんが、ご参考になれば、、、。
お礼
ご回答ありがとうございます。 いつも不思議なんですが、パリマダム様からこれだけ長文のご回答を毎回いただいていますが、今まで一度たりとも『ここは知っていた』と私が思える部分含んだ文章を見かけません。 やっぱり、心理学を極めたパリマダム様は、質問文をご覧になっただけで、『この質問者は、ここが分かってないな!』と分かるんでしょうか? また、こう説明すれば分かってもらえるだとか。 今回も、殿様の例と、戦後の王室外交の例を示してもらわなかったら、頭で理解しても、何処かにわだかまりが残ったと思います。 なんというか、毎回、『心理学を極めているな~。』と感動してしまいます。 ところで、私とパリマダム様んも共通のお気に入り回答者の方の真の実力を、私が始めて垣間見た瞬間をつい紹介してしまいます。 http://okwave.jp/qa3128976.html?check_ok=1 本当にいつも、ありがとうございます。
補足
いつも、専門的なご回答ありがとうございます。 <昔の王様は「教養ある」とは限りませんから。> 確かにそうですね! 王様といえば、小さい頃から家庭教師に育てられて・・・様様な教養を身につけているものと・・・思ってしまいましたが、『昔』ということをスッカリ忘れていました。 <やはり、ぶきらぼうだと思いますよ。> 以前英語カテゴリーで『英語の敬語を覚えるのに最適の本を教えて下さい』という質問をした時に、或る回答者様から「ジョングリシャム等の普通のベストセラー本を読めば普通に敬語が覚えられる。」というご回答をいただきました。 しかし、私はジョングリシャムが大の苦手です。 ホメロスの作品から覚えられるかなと期待していたのですが、残念! 文体が面白いベストセラーを探さなくてはいけません。 <はい、問題ないと思います。 1.何故なら、「善良な君主」といえど「王」ですから。 2.日本で言えば世間知らずな殿様が 「そなたは?」 「そなたは何と申す?」と、自分に敬意を払わせるため、相手に「申す」という「謙譲語」を使わせるようなものです。> 面白くて的を得た喩えですね! 確かにそういう殿様はいますね。 <鎌倉時代の武将なら 「それがしは何と名のる」 などと言うところでしょうか。> ある、あると納得しながら笑ってしまいました。 <何たって古代の王様ですから、「自分が一番」の上から目線は生まれつき帝王教育されていると思います。ご質問のタイトルにあるような、Please「お願いします」といった謙遜・丁寧表現を使う場面など、一生ないのではないでしょうか(笑)。> う~ん確かに、ホメロスの作品に出てくる、王族の人達はPleaseを使いそうもありません。 質問されたテレマコスも、 "Nestor. son of Neleus, Achaea's pride and glory - where are we from, you ask? I will tell you all." という返答をしていますから。Achaea's pride and glory 以外は、とても年長者であり、他国の王に話し掛ける言葉とは思えません。 <現代戦後の王室外交を基準にすると、おっしゃるような違和感が生じると思います。おそらく、平成天皇なら Can I ask your name? など使われるかもしれません。実際耳にしたことはないので確証はありませんが。> 私のイメージしていた王様って戦後の王室だったようです。 皇族の方が、我々一般市民よりも言葉使いに気を使っているだろう、というイメージがありました。 <.そこは「古代」、一歩譲って「昔だからなあ」と納得されれば消化不良も落ち着かれると思うのですが、、、。> No3様のギリシア語との比較のご回答と、パリマダム様のご回答で、私の消化不良もやっと治りました。 ありがとうございます。 本当にご多忙の中、いつも専門的かつ面白いご回答をありがとうございます。
- duosonic
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ネストル王は、テレマコスに声を掛けた際、「イタケ島の王子テレマコス」とは知らなかったとしても、王子の身なりや従属兵?から、「ただ者ではない。高位(皇位?)の人なのか?」と悟っていたかによるのではないでしょうか? もしテレマコスが普通の旅人の身なりをしていたのなら、Who are you?と聞いてもヘンではないですよね。情の深い王様なので、通りすがりの旅人でも「君はどっから来たのだい? まあちょっと食べて行けよ」くらい感覚ですよね。が、もし最初から「どこかの皇族」ということを悟っていたのなら、それこそ「Your Highness, may have the pleasure of knowing your sacred name please?」くらいのことは言ったのではないかなと考えます。 私が中学で始めて英語を習い始めた時、「Who are you? は使わず、What is name?と聞くように」と言われたのをよく覚えています(たまたま私が指されて両方を言わされたので)。What is your name?というのは、決して名前だけを問い質しているのではなくて、続柄や仕事をも聞いているのだということも習いました。 しかし、Who are you?という言い回しは日常的に使われます。アクション映画で、突然背後から拳銃を突き付けられた刑事が犯人に「What is your name please? What is your occupation?」と聞いたのでは興ざめですよね。そこで犯人に「My name is Bob. I am a member of a famous mafia.」と言ってもらっても困りますから。なので、こうして「相手の素性が知れない赤の他人の時には Who are you? と言わざるを得ない局面も多々あるようです。 ある意味、ネストル王にとってテレマコスは「知らない赤の他人、通りすがりの旅人」ということには変わりないですよね。が、多分テレマコスはある程度それなりの服装・振る舞いをしていたのでしょう、「Who are you?」と「Your Highness, may have the pleasure of knowing your sacred name please?」の中間くらいの感覚で、かなり湾曲的に「Who, then, sir strangers, are you?」と聞いたということではないかと考えます。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 <ネストル王は、テレマコスに声を掛けた際~、「ただ者ではない。高位(皇位?)の人なのか?」と悟っていたかによるのではないでしょうか?> 確かに何かは感じ取っていたかも知れません。 宴会中に、ポセイドンに献酒を捧げる場面があるのですが、ネストルの息子が人間メントルの姿に変えた女神アテネに、一番始めに祈るのを依頼しています。 まあ、それで女神アテネはよくぞ私の高貴さに気が付いたと喜ぶのですが、この場面では女神アテネも人間メントルとしてテレマコスの従者をしています。 当然ある程度はテレマコスの事も気が付いた・・・かも知れません(?)。 <が、もし最初から「どこかの皇族」ということを悟っていたのなら、 ~、くらいのことは言ったのではないかなと考えます。> やっぱり、赤の他人相手にここまでは言わないものなのでしょうかね。 もしかするとテレマコスはいきなりネストル王を訪ねるのではなくて、始めに使者を遣わして、イタケ島の王子が訪ねて行く事を前もって知らせておけば、Who are you?なんていわれなくて済んだのかもしれませんね。 <Who are you? は使わず~What is your name?というのは、~、続柄や仕事をも聞いているのだということも習いました。> 私はネイテブではないので、『確かな根拠はない』のですが、宴会に招いておきながら、Who are you?はないだろ! と思ったのです。せめて最低でもWhat is your name?にして貰いたかったと思うくらい、Who are you?には失礼なものの聞き方という『根拠の無いイメージ』があります。 「あんた誰?」って訳も文脈を無視すればできてしまうような・・・。 <Who are you?という言い回しは日常的に使われます。アクション映画で、突然背後から拳銃を突き付けられた刑事が犯人に> となるとやっぱり、語気を変えるだけで、ニュアンス的に「君は誰だい?」から、「お前は、何者だ?」的なニュアンスにもなってしまう言葉ですよね? <ネストル王にとって~、「Who, then, sir strangers, are you?」と聞いたということではないかと考えます。> なるほど! やっぱり、多少は敬意を表しているんですね。 そして、ネストルの言葉も、王が旅人や赤の他人に向ける程度の敬意で話し掛けたというニュアンスも分かりました。 ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。
- nebsoku
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Who are you?と聞いたとき、王ネストルは王子テレマコスの名前も身分も知りませんでした。 王ネストルは自分の領地で、自分の城で、旅人(stranger)に身分を聞いたわけです。 王子だとわかって宴会に参加させたわけではないので、平民でも放浪者でも犯罪者でもある可能性があるわけです。 身分が上の人が下の人に、さて君はいったい何者なのか?と質問しているわけで、決しておかしくありませんよ。 Who are you?にPleaseはつけませんね。 StrangerやFreindsは、王が示せる礼儀ただしさでしょうか。 sirもつけたらさらに礼儀をしめしてますね。 王ネストルは王子テレマコスの身分も名前もわからなくても、育ちの良さとか身分の高さを感じ取ったのでしょう。 現代でどんな場合に使うか考えたのですが、警察が使いますね。 校内に見なれない人がいて、気がついた教師が聞く場合とかもあるかな。 オデッセイア読破、大変ですね。 がんばってください。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 <Who are you?と聞いたとき、王ネストルは王子テレマコスの名前も身分も知りませんでした。~身分が上の人が下の人に、さて君はいったい何者なのか?と質問しているわけで、決しておかしくありませんよ。> 確かに知りませんでしたし、身分はネストルの方が上です。 となると、王ネストルはかなり見下した言葉でテレマコスに話し掛けたことになるのでしょうか? 私も、放浪者に使われたのなら全く驚かないのですが・・・。 <Who are you?にPleaseはつけませんね。> 例えばPlease tell me who you are.みたいな感じで、兎に角もう少しpleaseなり、May I askなり、使って聞いても良いのに・・・と思ったのです。 <StrangerやFreindsは、王が示せる礼儀ただしさでしょうか。> 訪問客と呼びかけるのはともかくとして、初対面の赤の他人に『友よ』と呼びかけるところは、文化の違いを感じます。 <現代でどんな場合に使うか考えたのですが、警察が使いますね。> 私も警察が使ったのなら驚かないのですが・・・、やっぱり情がふかくても、ネストルは、身分の低い者を見下す人だったのでしょうかね。 <オデッセイア読破、大変ですね。> だいたい1時間に30ページしか読むことができません。 全部で415ページあるので、一日1時間読書に費やせば、2週間もかかってしまう事になります。 ご多忙の中、ご回答ありがとうございました。
補足
ちょっと、嬉しすぎて現実なのかどうか暫くわかりませんでした。 古代ギリシャ語の原文と比較しての超専門的なご回答ありがとうございます。(長くなりそうなので、補足欄から書き始めています。補足質問ではありません。) <「オデュッセイアー」は現代英語の散文でか書かれた作品ではないという点は忘れてはいけません。翻訳文が現代の英語としては多少なりとも不自然な感じがしたとしてもそこにいるのは現代のアメリカ人ではないのです。> 私のような素人でも、原文が古代ギリシャ語で書かれていることは知っていましたが、でもどうして翻訳文が不自然になるのかな?(とここまで読んで思いました。) <原作はギリシャ語、それも古典期といわれているプラトンやアリストテレスの哲学や多くの悲劇が書かれた時代よりもさらに古くに成立した、いくつかの方言が入り混じった独特の言語で歌われた長編の詩です。> ここらへんまでは、素人の私でも知っていました。 プラトンの饗宴でソクラテス達が、アキレウスとパトロクロスの関係について語っていますから・・・。(とここまで読んで思いました。) <英訳でWho are you? の箇所は原文は tines este (ティネセステ)となっていて、これはWho are you? としか訳しようがありません。やはり相手の素性を問うているのでしょうね。それほど無礼な感じはしないと思います。それにWhat is your name?とかMay I have your name, please?に相当する表現だと詩の韻律に合いません。韻文は韻文の制約があってたとえもっと自然な言い回しがあってもそれが使われるわけではありません。日本の短歌や俳句のほうがまだ「字あまり」が許されているので作りやすいでしょうね。> ここまで読んで、なんと回答者様が超専門家である事を突然知り(OKWAVEにに加入して1年ちょっとですが今まで全く回答者様の会うことがありませんでしたね。)驚くとともに、あ、こんな専門的な回答が付くなんて現実か!? と思い、ちょっと一休み。 そして、またインターネットを開くとやっぱり・・・現実だったんですね!!! ギリシャ語はサッパリ分からないので想像も仕様がなかったのですが、そんなに制約が厳しい韻文なんですね! 初めて知りました。 それならば、訳がWho are you?でも納得がいきます。 <オデュッセイアーで名前を尋ねる表現は他のところにあります。moi teon ounoma eipe(モイ テオヌーノマ エイペ)、直訳するとSay your name to me.とでもなるでしょうか。ちなみにこれは怪物ポリュペーモスがオデュッセウスに酒を振舞われていい気持ちになっているときのせりふです。> オデッセウスがあの有名な『とんち』を使う場面ですね! <(第9巻355行)もしかしたら「名前を尋ねる」という行為が物語の伏線のポイントになっているのであえてネストール王の箇所では違う表現を選んだのかもしれません。> 確かにあそこでは名前を聞かないとオデッセウスのとんちの使い道がありませんから、名前を聞かなくてはなりませんね。 ホメーロスがまさかそこまで考えて、表現を選んでいるとは!!! 古代ギリシア語がわかるとそこまで深く理解できるんですね! うらやましいです。 <また名前ではなく「素性」こそが重要な場面だから、とも考えられます。決してネストール王の人物描写の欠陥ではありません。> ご回答をいただくまで、『もしかして・・・。』と考えていました。 やっぱり、私の杞憂でした。 <それに英語では見落としがちですがWho are you?/tines este; は二人称複数形です。「お前 あなた」ではなく「お前たち あなたたち」です。テレマコスに同行していたのは誰?その素性は?聞く人をはっとさせる瞬間です。> あああああぁぁぁ!!!! そうだったんですか! 二人称複数形ということは、やっぱりメントルの正体にネストル王は気づきかけていたのでしょうね! 二人称複数と聞いた瞬間、私もハッとしました! <決して「ホメーロスは居眠り」していないのです。> 英語の翻訳文だけではとてもとても、ここまで分かりませんでした。 ああ~、ギリシャ語がIt's Greek to me.という言い回しができるくらい難しい言語でなければ本当に覚えたいです! 本当にありがとうございます! いまだにこのような専門的ご回答をいただけた事が現実として信じられません。 お礼の言葉すらでてきません。 本当にご多忙の中、ご回答ありがとうございます。