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元、清の不思議:昔の中国にナショナリズムはなかった?
元、清など、中国は少人口の異民族に、長期間征服された歴史があります。 ナショナリズムの塊りのような現在の中国の若者を見ていると、不思議な感じがします。 昔は、どうしてやすやすと征服され、唯々諾々と異民族に従ったのでしょうか。
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中国の民衆は、自分たちを「食べさせてくれる」者を 支配者として認めます。 それが、北方異民族であろうと、共産党政権であろうと、卑しい下層 階級出身であろうとです。 その基本鉄則は、秦・漢の時代からなんら変わってません。 自分たちを「食べさせてくれる」支配者なら、その支配者が 前の支配者たちを「抹殺」しても、一部民衆を虐殺しても、 民衆は、その政権や王権を打倒しようとはしません。 腐敗政治や役人の汚職が横行しても、耐える方を選びます。 しかし、 国内が分裂して物や食料の流通が滞ったり、社会システムの崩壊や 自然災害等による飢饉が発生すると、 民衆は突然、新しく「食べさせてくれる」支配者になびき それまでの支配者に襲いかかり「抹殺」します。 そして、 民衆を食べさせるシステムを構築するために、不要な民衆の虐殺や それまでの文化・宗教の破壊をあっさりと行います。 中国の歴史は、その繰り返しであり、これからもその路線は変わりません。 現在、中国は空前の繁栄を謳歌しています。 食べられる社会システムなら、その中での矛盾や農村の荒廃、 政権の非合理性、退廃、汚職、周辺民族への虐殺など、 何ら問題はありません。 問題のない政権や社会を批判する外国勢力がいるから、 「食べられている」民衆の間にナショナリズムが勃興しているだけ です。
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- Mock_Hatter
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まづ、誤解があります。 やすやすと征服されてはいません。 元の場合、それ以前に中国が事実上二つに分かれていました。宋が衰えて北半分を金に乗っ取られているのです。そして、宋は常に金の劣勢に立っていた。だから、この時の中国は金と南宋という、二つの王朝があった。 ナショナリズムとは違い、中華思想と漢民族優越の原理主義的な思想が、この時期、南宋で生まれます。いわゆる宋学です。朱子学もそうですね。「攘夷」という思想は、劣勢に立っていた中華(南宋)があくまで正統であり、夷敵(金)は追い払ってしまえという思想です、誤解を恐れずに書けば。 その後、金、続いて南宋が元に滅ぼされますが、元は中国を支配している間にどんどん中華化してゆきます。 それででも、結局は紅巾の乱に始まる反乱で、王朝が追放され、明が誕生します。 清の場合には、明末の内乱の際、呉三桂が李自成に勝つため、清の勢力を長城の南へ引き入れたことから、結果として国全体が乗っ取られるに至りました。 この時、清は満州人の風俗を中国に強要しています。今、我々がチャイナドレスと云っているような満州の服装と、弁髪を強制、特に弁髪については、「髪を失うか、頭を失うか」と、従わない人間を処刑しています。 異民族に支配されるということに抵抗もあり、自分たちが異民族よりも上であるという意識が、当時の中国人にはあったので(既に朱子学は中国では圧倒的に優勢でした)、その異民族の風俗を強制する、という形で清は中国を支配しています。 決して易々と征服されたわけでも、唯々諾々と従ったわけでもありません。 孫文の辛亥革命も、建前は漢民族が満州人を追い払うということなのですから。
お礼
満州族の人口が60万人、漢族は3億人はあったと思われます。 満人は人口50倍の異民族を270年にわたって支配したわけです。 漢人は50分の1の異民族に270年にわたって支配されたわけです。 まさに易々と征服され、唯々諾々と従ったといえましょう。 中華思想も広い意味でのナショナリズムです。
- negitoro07
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ナショナリズムは近代にはいって普及した概念や主義です。 一般市民がナショナリズムを共有するには、マスメディアつまり、ラジオや新聞が発達した時代でなければ不可能です。 近代以前にも民族の概念はありました。 しかし、それが国家と直接むずびつくわけではなかったのです。 漢民族は世界の中心と考え、周辺民族を蔑視したのも事実です。 しかし、漢民族の誇りも王朝と、その一員になる資格のあった階層(つまり、科挙を受けて役人になれそうな人やその一族)でないと感じられなかったでしょう。 また、征服した周辺民族は、騎馬民族です。農耕民族である漢民族と違い、構成員全員が兵士になりえます。 さらに、征服された時期は、漢民族の王朝が分裂したり衰退し始めた時期です。場合によっては、漢民族の王朝が周辺民族の兵を雇ったが、彼らに裏切られるケースもありますよね。 そういう歴史に終止符が打たれるのは、維持にコストのかかる近代兵器(銃など)が実用化され、それを大量配備できる近代以降です。それまでは、中国の他、ロシアも騎馬民族に苦労しました。 もう一つの側面は、征服者であった異民族の王朝も漢民族に同化していったことです。そして、異民族の痕跡をわずかに残し、本来の民族性を失ったり、自らが同化したことを強調するようになります。 実際、清の皇族や貴族は、辛亥革命後に海外に亡命したりしました。その中で、日本が満州国皇帝に祭り上げた溥儀がいます。その弟、愛新覚羅溥傑は書道の大家としても有名です。つまり、中国語を漢字で書いて、それが達筆だと言われた訳です。 むろん、今の中国語は北方の異民族の影響を多々受けているのも事実です。とはいえ、中国人はこれも気にしません。むしろ、だから中国国内のあらゆる民族は中華民族だ!と言って、チベット人の分離独立を許さないのです。 その意味で、漢民族にはあらゆる文化や習慣を包容する寛容性を持つ一方、自ら「漢民族ではない」と名乗り、漢民族の誇りを捨てたり傷つけたりした裏切り者には容赦がないという二面性があります。
お礼
ご回答ありがとうございました。
- komes
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中国では旧来より王朝の交代は屡々起こっています。 亡んだ王朝はそれなりの原因、武力的弱体、経済の破綻、国内の分裂など色々ありました。 従って王朝の興亡すなわち革命はなれっこでした。 この事は国家的統一思想ナショナリズムの成長を妨げたのです。 もちろん王朝の衰退に殉ずる人々もいましたが多くは殉死する位で、ナショナリズムはそだちませんでした。 中国でナショナリズムと呼べる思想は近代に生まれたもので孫文らからです。 元、清共に少数民族といえますがその武力は圧倒的でしたし戦闘に長けた狩猟民族に農耕民族は抵抗できなかったのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 元はまだしも満州族の君臨はいまだに不思議に思います。 現在、もう、満語、満人は埋没しちゃっているようですね。
- mi-dog
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より、文民統制してると思います。 極端ですが、軍隊が押さえつけてるとか? また、ロシア人の英国での毒殺などいろいろ妄想できます。 また、中華思想で、世界の中心と思う付しがあるのかも。 押さえつけよう!!と思ってるのか? 技術の差が当時あったのだと思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。
- outerlimit
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従わないと抹殺されるからです ひとつの国(今の都市クラス)を皆殺しにした例もいくつかあります (ですから 南京虐殺等の発想が出るのです) 項羽が秦の都を焼き払った時は 3ヶ月に亘って燃え続けたとか 南宋は 金に多額の上納金を支払ってかろうじて存続を許されたとか 武官は責任を取らされて処刑されるが、文官は征服勢力に採用される例が多いことも理由のひとつです 元も清も少数派の支配ですので、文化風習等中国に取り込まれてしまいす(免れたのは清の辮髪程度でしょう) しかし 中華思想は連綿と受け継がれています 少し歴史を紐解けば知ることができます なお、対等の関係・野党(反対勢力)の存在を認めるのは、19世紀末以降の現代的思想です。 それ以前には 対等の関係は存在しません(これは儒教の根本原理で現中国・韓国にも生きています) 反対勢力の存在を許すなどは、自分の命を縮めるだけでしかありません(これも現中国・北朝鮮に生きています) 見方が表面的過ぎることにお気づきください
お礼
>見方が表面的過ぎることにお気づきください あなた様も↓この質問のANO.3のような方ですか。 http://okwave.jp/qa3987672.html
中国のナショナリズムは中国共産党が作り上げたものです。 中国は漢民族を中心とし、周囲を少数民族に囲われています。漢民族は農耕民族であり、周囲の少数民族のほとんどは遊牧騎馬民族です。特にモンゴル帝国時代(後の元)は優秀な騎馬民族で農耕民族の漢民族は太刀打ち出来なかったのでしょう。 それと、元や清以前の朝廷がちょうど衰退していた時期だった事が征服された最大の原因でしょう。
お礼
ご回答ありがとうございました。
お礼
>中国の民衆は、自分たちを「食べさせてくれる」者を >支配者として認めます。 一般大衆はそういうことなんでしょうね。中華思想もヘッタクレもなかったんでしょうな。 ありがとうございました。
補足
【お礼の続き】 中国では、ついこの前まで、みんな外で飯を食っていたということです。 「俺は飯が食えてるぞー」と自慢するために外で食うわけです。 シナ事変でも、日本軍はどこまでも逃げる蒋介石を追い掛け回していました。 >中国の民衆は、自分たちを「食べさせてくれる」者を >支配者として認めます。 よくわかりました。ありがとうございました。