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中国人の戸籍について・中国の少数民族の漢字での表記など

中国っていうのは、非常に人口が多くて、しかも少数民族がたくさんあって、国土も広いんで、恐らく戸籍に載っていないような人もたくさんいることだろうと想像します。そういう実情はわきにおくことにします。 中国の「都市戸籍」「農村戸籍」というのは、少数民族も対象でしょうか。それとも戸籍に載っているのは、漢民族だけでしょうか。 少数民族には、漢民族の言語(北京語・広東語・上海語などなど・・・)を使用していないものがたくさんあると思いますが、そうした民族でも、戸籍に名前が載るときは漢字で載っているのでしょうか。 (朝鮮族なら漢字で載っていても不思議ではないんですが。それともハングルでしょうか。そして、辞書でみたら、中国には何十という民族があって、さすがにそこまですべて人名が漢字で書いてあるというのは想像しにくいんですが。) 戸籍というのは、回族とか蒙古族というように民族も載っているのでしょうか。 あと、別に少数民族でなくてもいいので、中国の戸籍の見本のようなもの(実在の人でもなくても一向差し支えないので。)を見れるサイトがあったら紹介してください。 特に困っているわけではないので、急いでいません。

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  • ベストアンサー
  • machirda
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回答No.3

私自身は専門外なのですが、今日とある学会で「中華人民共和国におけるロシア系住民と民族区域自治」というテーマの興味深い発表を聞いてきたので、参考になるかと思い紹介します。 発表者の塚田力氏によれば、現在中国は56の民族から構成され、9割が漢族、残りの55の少数民族が政府に認定されているそうです。また、中国の公民はごく少数の例外を除き、民族籍を持っているとのことです。また、現在でも外国籍や無国籍の人もいるということです。 この発表では、特にロシア民族(登録名:俄羅斯族)について扱っておられましたが、2000年現在ではロシア人民族として登録されている人は全国で15,609名と少ないのですが、もちろんそれ以外に、生活や慣習が明らかに異なっていても、いまだに「漢民族」として登録されている人は多いとのことでした。 昨年、そのような「漢民族として登録されている別の民族が、集団で少数民族登録をし、中国初のロシア民族村ができた」という事例が取り上げられていましたが、発表されたスライドを見る限り、村にある看板等は全て中国語ですが、住民の外見は完全にロシア人という大変興味深い状況でした。 http://www.people.com.cn/GB/shizheng/14562/2641189.html(その事例に関する記事) また、これは発表とは無関係の資料にあったのですが、中国の戸籍登録に関する法律では、名前にアルファベットが含まれる者は全て中国語に翻訳されなければ登録できないそうです。 以上のことから、ご質問に対して整理しますと、 >戸籍に載っているのは、漢民族だけでしょうか 答えはNo。漢民族以外に55の少数民族が登録されている(国家への登録制)。  >漢民族の言語を使用していない民族でも、戸籍に名前が載るときは漢字で載っているのでしょうか 答えはYes。 >本人が自分の名前を漢字で書けるんだろうか、漢字を発音できるのだろうか おそらく、各民族によって程度の差があるかと思いますが、今回私が聞いた発表のケースでは、この少数民族の村では漢族への同化が進んでいるということで、就学率が100%ということですから、読み書きはできるのではないかと推測されます。 聞きかじりの情報ですが、何らかの手がかりになれば幸いです。

参考URL:
http://www.mekong.ne.jp/books/explore/chinasyousuuminzoku.htm,http://www.china.org.cn/ri-shaoshu/index.htm
noname#15902
質問者

補足

ありがとうございます。とても、参考になりました。 戸籍上ではみんな漢字で書かれているのですね。

その他の回答 (2)

noname#84897
noname#84897
回答No.2

詳しいわけではないのですが、参考までに書き込んでみます。 中国はあのとおり大きな国ですから、まとめていくのも大変な仕事だと思います。それぞれの民族に任せていたのでは、それこそ言葉も通じないですから (例えば、北京でニーハオと言う挨拶の言葉は南の方ではネイホと発音するそうです。)、 普通語と呼ばれる共通語の普及に努めた結果、少なくとも若い世代では普通語の読み書きは出来るようです。 政策として少数民族優遇を取り入れ、枠があって優先的に就業できたりしている(いた?)のも、それだけ差別があったり不利だったからだと思います。(おおむねとても貧しいので) 読み書きができると同じ教育を受け同じ仕事に就くことが出来ますから、少数民族の生活水準向上に効果的ですね。 ついでに言えば、中国で文字の簡体化が進められたのは、難しい漢字を減らして文盲をなくそうという目的のためでした。 おかげで日本や台湾とは共有しない文字が増えてしまいましたが、国内の識字率はかなり上がったと聞いています。 さて本題ですが、昔(新)天安門事件というのがあって(六四と呼ばれています)、活動家の学生が大挙して海外に逃げたことがありました。(柴玲という女子大生が有名でした)。 その中にウーアルカイシという名前の学生がいたのをご記憶の方もいらっしゃるでしょう。 彼は北方の民族出身でウーアルというのが姓ですが、いかにも当て字という印象の文字で表記されていました。中国はほとんどが一字の姓なので、ウーアルは目立ちました。ウーがカラスという字だったと記憶していますが忘れてしまってごめんなさい。 どんな民族の名前でも、漢字に当て字するということを言いたかったのです。

noname#15902
質問者

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ご回答ありがとうございます。参考になりました。 >普通語と呼ばれる共通語の普及に努めた結果、少なくとも若い世代では普通語の読み書きは出来るようです。 ということは、若い世代なら、自分の名前を漢字で書けないとか発音できないとかいう問題はなさそうですね。 >ウーアルカイシという名前の学生がいたのをご記憶の方もいらっしゃるでしょう。 その「ウーアルカイシ」という人名は聞いたことがあります。 >彼は北方の民族出身でウーアルというのが姓ですが、いかにも当て字という印象の文字で表記されていました。中国はほとんどが一字の姓なので、ウーアルは目立ちました。ウーがカラスという字だったと記憶していますが忘れてしまってごめんなさい。 そうですよね、私もウーはカラス(烏)だったような気がします。 ところが、ネットで調べたら、みんな「吾爾開希」という表記になっていて、カラスの字を使った表記はみつかりませんでした。 そうすると、カラスだったというのは、どこかマスコミの誤記か、あるいは、単純に私の記憶が「ウルムチ」の漢字表記と混同しているのかもしれません。 >どんな民族の名前でも、漢字に当て字するということを言いたかったのです。 そうですね。そういう点で言うと、外国の人の名前でも漢字表記にします。 確かに中国語(漢民族の言語)では当て字はするんだけど、私が疑問なのは、それが戸籍に載っているときも漢字で書かれているのか、ということでした。 おっしゃっているのは、ウーアルカイシの戸籍の話ではないですよね?

  • cubics
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回答No.1

こういうお達し(氏名の漢字表記の標準化) http://www.xj.cninfo.net/new/20021215/wenti/wenti1415.htm を見る限り、戸籍には漢字を使った氏名が記載されているようですね。 戸籍は、すべての人民が対象でしょう。

noname#15902
質問者

補足

本当に参考になりました。ありがとうございます。 ご紹介のページによると、中国人は、少数民族であろうと、どうも、戸籍上、みんな漢字で姓名が書かれているということになりそうですね。 でも、本人が自分の名前を漢字で書けるんだろうか、漢字を発音できるのだろうか、と思ってしまいます。 戸籍とか身分証明書っていうのは、本人のためでなくて、自治政府や中央政府のためのものだということでしょうか。 ============================================= ご紹介していただいたページを、翻訳サイトの力を借りて訳したら、おおよそ、次のようなことらしいです。 (メモとして書いておきます。) 「新疆の少数民族の人名の音訳の標凖化 出所:新華ネット 2002.12.14 15:44  新疆ウイグル自治区の民族語言文字工作委員会が、最近公布したニュースによると、自治区政府は、来年から強力に少数民族の人名を漢字に音訳する規則を実施する計画を普及するよう決定した。  自治区人民政府は、2003年6月1日0時から、すべてのウイグル族新生児は姓名を登録するときに、必ず「ハンドブック」と「対音表」とに従って音訳しなければならない、と定めた。学齢前のウイグル族児童に対しては、2003月9月の前に両親の携帯する戸籍の場所の派出所の姓名規範転写事務の処理を要求する。 2003年9月から、小学新入生が申し込む時に学校で統一した「ハンドブック」によって人名を漢字に転写する。 2003年6月1日から全ての満16歳の身分証明書取得者は、証明書発行機関の規定によって姓名の漢字音訳転写を標凖化する。  自治区の民族語言文字工作委員会主任 買買提・艾力 の話 「解放以来、新疆少数民族の人名の漢字音訳転写は統一の基凖が少なく、少数の有名人の姓名に習慣的な固有の書き方がある以外、圧倒的に多くの人の姓名は、しばしばいくつも異なる書き方がされることがある。 ある少数民族の人名の漢字音訳は、戸籍上はある書き方で表し、身分証明書の書き方は別の書き方で、パスポート・航空券・送金為替でもまた別の書き方になっている。 このような現象は、個人の生活にたくさんの困難と面倒をもたらすばかりでなく、戸籍管理・保存書類管理・司法処理・社会の情報化などの場面で障害を引き起こす。」