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トービンのqとトービンの平均qの違い

「トービンのq」と「トービンの平均のq」の違いがわかりません。 どなたかご存知の方らいらっしゃいましたら教えていただきたくお願いします。

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回答No.1

トービンのqには限界qと平均qがあります。限界qというのは「企業の生産技術や経営者の持つ市場の予想などから計算される、投資1単位に対する期待収益率」として定義されます。一方、平均qというのは「株式市場で評価される企業の市場価値を企業が所有する資本ストック全体の再取得価額で割ったもの」として定義されます。前者は最適化行動から導かれるもので、企業の設備投資の説明変数となりますが、市場では直接観察できないので、なんらかの仮定をおいて推定します。一方後者は市場株価と企業の資本ストックの財務データから事後的に計算することができますが、設備投資の説明変数とはなりません。なお一定の仮定のもとで限界qと平均qが一致することを証明したのは東京大学の林文夫教授です(1982年)。また、両者の乖離の度合いをもってバブルの有無を測るという考え方もあります(大阪大学の小川教授など)。

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