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楽譜って数字で表現できないの?
私は、メーカーの機械系の技術者です。音楽の理論は、小学生並(未満?)です。 「音符とかクレシェンドやらの記号を全部数字で表現すれば、作曲家の意図が明確になって、演奏者によるばらつきが減るはずだー」なんて考えています。 こうした方法は有益ではないですか?
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コンピュータミュージックをやっていますが、全部いわゆる数値データです。 ソフトにもよりますが、例えば1小節の長さを1920という長さに決めれば4分音符は480になります。その内音を出している長さを240とすれば、楽譜上は4分音符ですが、実際の音は8分音符分になりますし、481以上鳴らしていれば実質タイ記号もしくはペダルを踏んでいる形になりますよね。 また、音の大きさは0~127までの音量で表したり…。 などなど。 でも、それだけで鳴らしてもコンピュータの音っぽく面白くないんです。 微妙にずらしたり…。 例えばギターを想像してください。弦の太いほうからジャラ~ンってやった場合、低音から鳴るわけです。同時に音が鳴ることはありえません。ピアノでもそうです。ドミソの和音を一度に弾く場合でも、親指が一番先に当たるとか、中指は長いから初めに当たるとか、色々考えて作曲したりします。そういったことをしてより自然な感じに近づけるわけです。特にストリングス系は音が響き始めるまでに時間がかかるため、他の鍵盤や打楽器よりも先にスタートさせなければならないなどもあります(これはコンピュータの音だからですが…)。 結局は数値で表すコンピュータミュージックをやっていても、ちょっとしたずれやファジーな要素をわざと入れて、本当に演奏しているようにしているのです。 そんな訳で、数値に変換することは可能で、作曲家の意図を明確にすることはできます。 ただ、演奏をそれと同じにすることが無理でしょう。先の4分音符の長さ480の内、425分だけ音を出して、尚且つ音量は98です。と言っても人間が演奏できないでしょう。
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- Ishiwara
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ハーモニカの楽譜は数字で書く場合があります。 私は、ちょっと小耳にはさんだメロディーをメモするとき、ハーモニカの数字譜で書くようにしています。
お礼
ありがとうございます。
- myeyesonly
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他の方へのご質問ですが、私が知ってる事例があるので。m(__)m >ひょっとして、文章による指示が多い楽譜っていうのもあるのかな、などと気になりました。 ありますよ。 私が実際に扱った事ある例で、コーラスなのですが、「舞台の袖に数名のパートを隠してそこで歌う」という指示がある楽譜がありました。 また、オケの譜面で「トロンボーンを客席の一番後ろの左右に配置する」ってのもありました。 また、曲の途中で、「奏者が自由に演奏しなさい」という指示を出す記号もあります。 楽譜はあくまでその曲の基本的な約束事であって、作曲者が何かもっと特別にやって欲しい事がある場合は文字で書き加えるのは普通の事です。 有名なベートーベンの運命(交響曲第5番)の逸話ですが、ベートーベンさんが「運命はこのように戸を叩く」とおっしゃったそうです。 これも考えようによっては、「運命が戸を叩く様子をイメージして演奏しなさい」という意味に取れない事もないですよ。
お礼
ありがとうございます。 まったく知りませんでした。
- tio_elemen
- ベストアンサー率25% (41/160)
再び#5です。失礼します コンピューターミュージックは音楽の一分野として現代には欠かせない概念です。 私は実は作曲科の学生です 私はコンピュータミュージックも普通の音楽も両方書きます。 ここではコンピューターミュージックは舞台やポップス、現代音楽としての一分野として非常に重要なものですが、ここでは除外して考えましょう 私はよく「ニュアンス」で楽譜を書きます 楽譜に音符ではなくて字を書き込んだりします 「ここは任意の音を両手でガンガン打ちつける」とかそういうことを書いたりします。 そういうことを数学で表すことは難しいですし、いうなればアナログにデジタルが絶対に勝てないところです。 手紙とメールだって絶対、手書きの文字の人間味にはコンピュータの文字はかないません。いつになっても勝てないと思います。おそらく100年後も1000年後も しかも作曲をする喜びと言うのは、ある演奏者を想定して 「この人ならこういう風に演奏してくれるだろうな」 とか、そういうことを考えながら書くことの喜びは何にも代えられません。 しかしそれでいて、演奏者が自分の考えてることを違うことをしてくれるのも実は面白い。 何故かというと 「この曲にはこういう側面もあったのかー」と作曲者も考えさせられるほど演奏者が作曲者の意表をついてくれるときもあります。 「自分の意図」とか、「思ったとおり」の演奏を望むのなら、 私は脳内演奏で十分です。楽譜にして人に伝える意味がありません 音楽の最大の喜びは、一つの曲についていろんな人が話したり、考えたりして無限の方向に広がっていくのです。 音楽はコミュニケーションツールですし、言語です。 曲とは抽象的な記号に過ぎません。 それをある方向に具現化して人に伝えることが「演奏」なのです。 少なくとも私はそう思います。賛成ですよね?
お礼
ありがとうございました。 私は、演奏者というのは作曲家の意図をひたすら忠実に実現することだけを目指しているものなのかと誤解していました。
補足
>「ここは任意の音を両手でガンガン打ちつける」 こういった記述の仕方は、自分で演奏する場合はOKですが、他の人が演奏する場合にも多用できるものですか? ひょっとして、文章による指示が多い楽譜っていうのもあるのかな、などと気になりました。 アホな質問だったらすいません。
- tio_elemen
- ベストアンサー率25% (41/160)
MIDIの打ち込みはすべて数字のデータです シンセサイザーにあるGM音源も数字のデータです #4の方が仰るとおりコンピューター音楽は数字のデータで楽譜を表します しかし、それは再生するのみで、演奏者という存在がありません。 もし、あらゆる音楽が数字になったら演奏という概念はなくなるでしょう ピアニストも歌い手もオーケストラも楽器もなくなります。 音楽家は作曲家だけになりますね 音楽家同士のコミュニケーションもない 聴衆が演奏を聴きに出かけることもない 名演奏に涙することもない そんな世界のどこが有益ですか??????????????
お礼
ありがとうございます。 私は、演奏者の意義を過小評価していました。
- tom0120
- ベストアンサー率26% (367/1390)
楽譜って数字で表現できないの? ・作曲(楽譜)ソフトの外見は、音符と五線譜ですが、 当然ながら、中身は「でじたるぅぅぅ」。(^^)/ ということで、作曲(楽譜)ソフトを使う。(^^; 要は、「音符と五線譜」のほうが、簡単に書ける・・・。 で・・・。音階が、「長音階」と「短音階」がありますが、 この場合、五線譜のほうが感覚的にわかりやすい・・・ 結局、「慣れ」では? 「デジタル」苦手な人は、五線譜のほうが楽(^^ゞ
お礼
ありがとうございます。 確かに、曲をひたすら数字で記述するより、五線譜が楽なことはわかります。
- myeyesonly
- ベストアンサー率36% (3818/10368)
こんにちは。 演奏はばらつくからいいのです。 コンピュータが発達した現在ではかえって考えにくい思考形態ですよね。 もし全く同じように音が出せるのなら、奏者は誰であっても全く同じ音楽になってしまいます。 楽譜の持つあいまいさを自分の経験と知識、感性で補完して自分なりに表現するから、奏者ごとの違いが出てくるのです。
お礼
ありがとうございます。 ばらつきの重要性に気がつきました。
- bari_saku
- ベストアンサー率17% (1827/10268)
うーん、聞く側が「演奏者によるばらつき」を期待している面も大きいので、この理論が確立されても、需要は少ない気がします。 100年前ならともかく、今なら作曲者が「絶対このように演奏して欲しい」という意図を持ったなら、モデル演奏を録音しておけばいい話ですし…
お礼
ありがとうございます。 聞き手側が、ばらつきを期待することがあるということに気がつきました。
お礼
ありがとうございます。 曲を数値記述することは可能だが、そうすると別の問題が発生することがわかりました。