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方言周圏論のABA分布について

私は今地域言語(方言周圏論)のレポートを作成しています。 ところがこのABA分布がよく分からなくなってしまったので 質問しました。 ABA分布には条件があるのですが、その条件の1つに「両端の地域が地理的に連続していないこと」とあるのです。 このことの説明がうまくできません。どなたか知っている方がいらっしゃいましたら教えてください。よろしくお願いいたします。 ABA分布について詳しい方もよろしくお願いします。

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回答No.1

レポート題目がどういう趣旨かよく分からないのですが、順を追って説明します。 方言の分布のしかたには、AB型(東日本と西日本で別々の方言形を使っている場合など)、ABA型(九州と東北など離れた場所どうしに似た方言形Aがあり、その中間に別の方言形Bがあるもの)など、いろいろありますね。特にABA型は、方言は古いほど周辺に広がるという方言周圏論で説明できます。 あなたの言われる「ABA分布の条件」とは、「ABA型分布と認めるための条件」のことですね。この条件で最も重要なのは(ご存じの通り)離れたところで偶然同じことばが生まれたのでないことです。九州と東北で偶然同じ語形が生まれても、それはABA型分布である証拠になりません。 さて、ここからあなたの質問についてですが、両端の地域が地理的に連続していないことが、「なぜ」ABA型分布と認めるための条件といえるのか知りたい、ということだと思います。 この条件は、広い国では成立しません。そこであなたは悩んでしまったのではないでしょうか。広い国では、方言形が波紋のように同心円状に分布することがあり得ますが、それもABA型と言えます。この場合、Aの地域は、もちろん地理的に連続しています。日本の場合、国土が細長いため、Aの地域が九州と東北というように離れてしまうだけのことです。 あなたの先生はそういう根本的なことをおっしゃっているわけではなく、あくまで、日本での話をされているのでしょう。おそらく、先生の質問は「日本で、ある方言分布がAB型でなくABA型だと認めるための条件は何か」ということではないでしょうか。 それなら、話はぐっと簡単になります。答えは「もし両端の地域が地理的に連続していれば、それは単にAB型分布かもしれないから」でしょう。たとえば「しもやけ」のことを東北の福島で「A」、九州の福岡などでも「A」と言いますが、中間の滋賀県では「B」と言います。それで、これはABA型分布かと思うと、じつは全国を調べてみると違います。滋賀県を含む日本海側の地域では「B」と言い、福島・福岡を含む太平洋側(地理的につながっている)では「A」と言うところが多いのです(「A」「B」の具体的な名称は徳川宗賢『日本の方言地図』(中公新書)p.91をご自分で見てください)。ということは、この場合、「しもやけ」の方言は日本海側と太平洋側とでAB型分布をしていることになります。ABA型ではありません。 先生の質問は、こういうことを答えさせたいのでしょう。

myua12345
質問者

お礼

なんとかレポート終わらせました! かなり参考にさせていただきました!ありがとうございました!

その他の回答 (1)

  • tomajuu
  • ベストアンサー率38% (304/782)
回答No.2

ううん・・むづかしいコトはわかりませんが、 「全国 アホ・バカ分布考」 (新潮文庫) をよむと、柳田國男さんの「周圏論」の確かさが載せられてます。 おもしろくて、イッキに読んでしまいました。

myua12345
質問者

お礼

今度読んでみたいと思います♪ ありがとうございました!

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