- ベストアンサー
現在完了形
日本語にはない現在完了(特に結果用法)はどうして英語に存在するのでしょうか?何か文化歴史的背景によって生まれた時制なのでしょうか。また他の言語(フランス語やドイツ語などなど)にも存在するのでしょうか。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>どうして英語に存在するのでしょうか? 英語に存在するのは英語がその時制を受け継いだからです。 英語はゲルマン語の仲間として古くはインドヨーロッパ語族 の流れを汲んでいます。それらは古典ギリシア語やラテン語 などにおいて現在完了形をもっています。古典ギリシア語に は過去を表わす未完了過去という時制もありましたがこれは 英語にはそのままでは伝わっていませんが、フランス語には 半過去として残っています。 このように英語は大きな流れの中の言語ですから、先祖のもっ ていた時制を受けついでいるのです。
その他の回答 (3)
英語でもcomeやgoなどの動作を表す一部の動詞の現在完了は be+過去分詞で表わされていました。 さて、ラテン語の話になりますが、ラテン語では受動態はbeにあたる助動詞と過去分詞の助けを借りずに作ることができて、現在完了も同様でした。つまり、活用形があったのです。しかし、受動態の完了形はなかったので、sum+過去分詞で 欠けている活用を補っていました。しかし、時代は下るとラテン語も口語では このような sum+過去分詞のような複合時制が広がり、動詞の活用を減らしていきました。 英語はラテン語とは系統が違いますが、英語の祖先のゲルマン語もラテン語の影響を受けてか 平行進化して来たと考えられます。 フランス語にも英語の現在完了と似た形がありますが、用法が違います。フランス語の場合は複合過去と呼ばれますが、これは英語の過去形と現在完了の継続以外の用法を表す時に使うので、英語の現在完了よりも使用頻度は高いです。
- wind-sky-wind
- ベストアンサー率63% (6647/10387)
かつての日本語には 過去を表す助動詞「き」「けり」と, 完了を表す助動詞「つ」「ぬ」「たり」「り」がありました。 完了の中に,「存続」といって,「結果」とも「継続」とも言えるような用法もありました。 「風立ちぬ」という歌がありましたが, (もとは堀辰雄の小説のタイトルです) The wind has risen. という英訳が当てられているようです。
- taked4700
- ベストアンサー率37% (777/2050)
日本語に(現在)完了形がないと英語教育では教えることが多いのですが、日本語教育では、現在完了がある通しているはずです。その典型が、「彼が来た」とか「月が出た」、「(探していたものが)ここにあった」などです。いずれも、期待の成就を表す現在完了と言われています。 また、英語のI have done my homework. も、「宿題はやってしまった」のように言えますから、普通の現在完了の意味は日本語でも表せるはずです。 つまり、現在完了の捉え方や、時制意識が日本語と英語では異なるというだけの話です。 もっとも、なぜ、時制に対する意識が異なるかと言ったら、それはまた、答えるのが難しい問題ですが。