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敬語 「気をつける」
書店に行っても、サイトを検索しても、わからなかったので、 みなさんのお知恵を拝借したいと思います。 (1)「くれぐれもお気をつけになって、ご来店いただきますよう・・・」という表現なのですが、くどくないですか? そもそも文法的に合っているのでしょうか? (2)「名詞+いただきますよう」では丁寧ではありませんか?名詞の前に「お/ご」をつけるべきですか? (3)「~いただきますよう」のあとには「お願い致します」と「お願い申し上げます」、どちらでも構わないのでしょうか? 私は後者だと思うのですが。 よろしくお願いいたします。
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はじめまして。 ご質問1: <(1)「くれぐれもお気をつけになって、ご来店いただきますよう・・・」という表現なのですが、くどくないですか? そもそも文法的に合っているのでしょうか?> 1.状況は文脈から推察すると、「お客様が来店される前の道程で、身辺にはご注意下さい。」と言う設定でよろしいですね。 2.特にくどい、とは感じませんが、少し語法を以下のように変えた方がいいと思われます。 (1)「お気をつけになって」: 1)「気をつける」という動詞句の中の名詞「気」に、尊敬語の接頭語「お」ですが、これに「なる」という別の動詞をつけて、「お気をつけになる」という複合語になっています。 2)この複合の部分がやや、ご質問にある「くどい」語感を与えます。 3)ここは、既に「気」に尊敬語をつかっていますから、単純に「お気をつけて」がすっきりしていいでしょう。 4)それに、「お気をつけて」という副詞句は、その後にある「ご来店いただく」という動詞句にかかっていますから、ここでまとめて敬意を表せばいいと思います。 5)ちなみに、「お気をつけになる」の「なる」は常体(敬体を元に戻した形)ですから、丁寧語なら「お気をつけいただいて」、尊敬語なら「お気をつけられて」「お気をつけ下さって」などになります。 が、この部分にまで丁寧語や尊敬語をつけるのは、さらにくどくなるので「お気をつけて」がシンプルでいいでしょう。敬語の使いすぎは、返って下品になり教養・品性を疑われかねませんので、使用には注意が必要です。 (2)「いただきますよう」: 1)文法的に間違っていません。ただ、待遇表現としては「いただきます」は語感がやや「いただけません」。 2)「いただきます」は<「いただく」<「(して)もらう」の丁寧語です。 3)つまり、「いただきます」は丁寧語ですので、この部分の尊敬語は「ご来店」の部分にしかありません。 4)ここは「~するよう」という依頼文になっていますから、特にお客様などに依頼する側としては、もう少し敬意を出した方がいいでしょう。「~していただくよう」では、やや「上から目線」的な語感を与えてしまいます。 5)従って、この部分は「してもらう」の尊敬語を使って、「して下さる」にした方がいいでしょう。 例: 「ご来店下さるよう」 ご質問2: <(2)「名詞+いただきますよう」では丁寧ではありませんか?名詞の前に「お/ご」をつけるべきですか?> 1.つけるべきです。理由は、来店は「相手の動作」になりますから、敬う相手の動作には尊敬語をつけるのが一般です。 2.なお、「来店」は漢語ですので、尊敬語の接頭語は「ご」をつけ、「ご来店」とします。 ご質問3: <(3)「~いただきますよう」のあとには「お願い致します」と「お願い申し上げます」、どちらでも構わないのでしょうか? 私は後者だと思うのですが。> 1.どちらでも構いません。話し手の主観、語感の好みによります。 2.ただどちらかと言うと、おっしゃる通り「お願い申し上げます」の方が、より敬意が込められているので、いい印象を与えるでしょう。 3.「致します」は「します」の丁寧語で、尊敬語ではありません。一方、「申し上げます」は「します」の謙譲語で、相手を尊う用法になります。 4.従って、「申し上げます」の方が、より敬意が感じられ好感が持てます。 5.個人的には、「事務的依頼」には「致します」を、「感情的依頼」には「申し上げます」を使い分けています。 6.以上を踏まえ、ご質問文は 「くれぐれもお気をつけて、ご来店下さいますようお願い申し上げます。」 が、教養・品性の感じられる適度な敬語表現になると思います。 ちなみに 「くれぐれもお気をつけられて、ご来店下さいますようお願い申し上げます。」 「くれぐれもお気をつけ下さって、ご来店下さいますようお願い申し上げます。」 「くれぐれもお気をつけいただいて、ご来店下さいますようお願い申し上げます。」 なども許容範囲ですが、ややくどい感じはします。 以上ご参考までに。
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補足します ( ^^ 3nk さんがおっしゃっているように、「いただく」は「もらう」の謙譲語ですから、分り易く敬語を取り払うと「来店してもらうよう(願う)」で、受動的な表現になってしまい、何だか変です。例文はお客様?の能動的な行為を表すわけですから、「来店してくれるよう(願う)」と言う方が寧ろ自然です。「くれる」の謙譲語は「くださる」なので、「ご来店くださいますよう(お願いいたします)」とするべきでしょう。 ただし、「いただく」を使っても文法的に誤りということはありません。 【以下余談】 > 「いただく」という言葉を使うなら「いただけますよう」になりますが それはおかしいです ( ^^; 「ます」は必ず動詞・助動詞の連用形に付きます。「いだだく」の連用形は「いただき」ですから、「いただけます」には絶対なり得ません。 可能動詞「いただける」ならば「いただけ(連用形)+ます」となりますが、この例文は可能表現ではありません。
お礼
>分り易く敬語を取り払うと・・・・ こうやってシンプルに考えると、分かりやすいですね。 以下余談のところは、理解するのに少し時間がかかりましたが、わかりました。「いただけますか」のような表現は日常よく耳にするので、はじめは何がおかしいのか分かりませんでしたが。勉強になりました! 回答ありがとうございました。
- 3nk
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そもそも「いただきますよう」という表現が間違っています。 「いただく」(~してもらう)のは「自分」だからです。 「いただく」という言葉を使うなら「いただけますよう」になりますが 「くださいますよう」のほうが自然です。
お礼
>そもそも「いただきますよう」という表現が間違っています。 そうだったんですか! そこがおかしいとは思ってもみませんでした。 日本語は難しいですね。やはり、皆さんに質問して良かったです。 よく使うフレーズなので、今後は注意します。 回答、ありがとうございました。勉強になりました。
(1) くどいと言えば、敬語というもの自体が全般にくどい言い回しですから、この程度は普通でしょう。むしろこの文を回りくどい印象にしているのは、前段の部分だと思います(何に気を付けろと言いたいのかよくわかりませんし)。どうしてもこの部分が必要ならば、これとは別の文で「なお、ご来店の際はくれぐれも‥」などとした方がすっきりします。 (2) ・ご賛同いただきたい ・ご容赦いただきたい など、「ご+漢語+いただく」は一種の決り文句です。 (3) 「致す」、「申し上げる」とも「する」の謙譲語ですから、どちらを用いてもOKです。年賀状の挨拶文などでも両方の表現を見ますよね。
お礼
回答ありがとうございます。 >これとは別の文で「なお、ご来店の際はくれぐれも‥」などとした方がすっきりします。 本当ですね! 上司と相談してみます。
- Parismadam
- ベストアンサー率65% (2756/4211)
No.3です。タイプミスがあります。 ご質問3の説明3で、「します」の部分は「する」になります。 従って、この部分の訂正後は下記のようになります。 3.「致します」は「する」の丁寧語で、尊敬語ではありません。一方、「申し上げます」は「する」の謙譲語で、相手を尊う用法になります。 失礼しました。
お礼
ありがとうございました。
- ANASTASIAK
- ベストアンサー率19% (658/3306)
(1)文法的には間違いとはいえないでしょう。しかし、文面は マヌケな感じがします。その店に行くには道でも相当に悪いので しょうか。 (2))「名詞+いただきますよう」の名詞部分は「お/ご」を つけるべきだと思います。 (3)どちらでも構わないと思います。程度の度合いがちがうだけ のことです。慇懃にしたかたったら、「お願い申し上げます」と 続ければよいです。
お礼
回答ありがとうございます。 >その店に行くには道でも相当に悪いので しょうか。 この案内状を受け取った方は、そうとらえてしまいそうですね。 この文を入れることで、かえってマイナスイメージを与えるかも しれないということを上司と話し合いたいと思いました。 以前に店を構えていた場所より、遠くて不便な場所に移ったので お客様に「遠いところですが、どうぞ安全運転で来て下さい」のような 意味で上の者は書いたと思います。
お礼
詳しい回答をありがとうございます。 文法をわかりやすく説明してくださり、本当に嬉しいです。 (こうやってお礼を書いていると、私のお礼文は正しいかしら?と 不安になってきます・・・・)