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脂肪酸のβ酸化

アシルCoAをβ酸化するときに、β位のHをひとつとるのはわかるんですが、 α位のHもとるのはなぜなんですか? どうしてγ位のHをとらないんでしょうか? それがβ酸化のいみなんでしょうか? エネルギー的にγ位ではなく、α位のHをとる理由があるんでしょうか? 頭がこんがらがって質問内容がまとまってませんが、お願いします

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  • rei00
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回答No.3

 お書きの反応を行なう酵素はアシルデヒドロゲナーゼで補酵素として FAD を使用します(ここまでは教科書で確認)。以前に FAD の反応機構について調べた時の記憶を元に推測すると(ですので,自信なし),この反応は次の様に進むと考えられます。  R-CH2-CH2-CO-S-CoA → R-CH2-CH(-)-CO-S-CoA  R-CH2-CH(-)-CO-S-CoA + FAD →      R-CH2-CH-CO-S-CoA            |           FAD   (求核付加)  → R-CH=CH-CO-S-CoA + FADH2                    (β脱離)  つまり,最初に生じた炭素アニオンが補酵素のFADに求核付加(マイケル付加)し,その後FADH2 がβ脱離する事で二重結合が生じます。  ですので,炭素アニオンが出来やすい(理由は kumanoyu さんが回答されている通りです)カルボニル基のα位が最初に反応するわけです。

その他の回答 (2)

  • kumanoyu
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回答No.2

β酸化の最初のステップ=アシルCoAがα,β不飽和形に脱水素される反応で、酵素がどういう反応機構で脱水素しているのか、生化学の詳しいことは知りませんが、  通常、アシル基のα位水素は酸性度が高く、他の位置の(炭素についた)水素よりも脱プロトン化しやすい環境にあります。    有機化学で反応を考える場合はまずアシル基のα位炭素を脱プロトン化(エノール化)し、次にそれをどう反応させるか、を考えます。  おそらく酵素反応でも、最も低いエネルギーで脱プロトン化できるα位水素の脱離から反応が始まるのではないでしょうか?  いや、酵素の立体的な効果によりまずβ位の水素を取るのでしょうか?そうだとするとγ位よりもα位のほうがエネルギー的に有利だからということになります。  「反応の始まりがα位なのかβ位なのか」ちょっと自信なしですが、いずれにしてもγ位よりα位でしょう。  

  • kgu-2
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回答No.1

 生化学的には、そういう酵素が生体内にあって作用するから、という答えでしょう。ガンマー位のHなら、ガンマー酸化と呼ばれているだけでしょう。そんな酵素があっても、納得はできますが。  β酸化によっては、Cが2つのピルビン酸(TCAサイクルノ入り口)ができます。ガンマー位のHをとり、その後の反応が同じだとすると、Cが3つの化合物ができます。そうすると、単純に考えるとCは1つ3余るので、エネルギー効率は2/3に低下するか、TCAサイクルではなく、全く別の代謝経路になっているでしょう。

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