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複素積分についてです。

∫(z^3+5)dz /z{(z-1)^3} の閉曲線Cに沿った積分を求めるのですが、問題は(1)z=0を中心とした半径1/2の円周を反時計回りに一周した積分値。(2)z=0を中心とした半径2の円周を反時計回りに一周した積分値を求めよ。 なのですが、(1)では特異点1を、(2)では特異点0,1をC内部に含んでいて、積分値は0にならず一定の値をとることは分かるのですが、被積分関数がうまく部分分数分解できず、コーシーの積分公式も使えず、値が求められないのですがどうしたらいいのでしょうか・・・・。

みんなの回答

  • kabaokaba
  • ベストアンサー率51% (724/1416)
回答No.3

ともに部分分数展開の必要はありません. 実数関数と違って「不定積分」を求める必要性はないのです. 定義に従って地道に計算する場合,例えば (1) 積分経路を z=(1/2)e^{it} 0<=t<=2π として,積分区間 0<=t<=2πで ∫((1/8)e^{3it}+5)(1/2)ie^{it} dt /e^{it}{(e^{it}-1)^3}  を計算するのですが,この方針でいくならば 部分分数展開も視野にいれないときついかもしれませんが, こういう計算は普通はしないですよね. 本題. 複素関数を考えるときには 「注目している点で0にはならない関数はまとめる」 (場合によっては無視)という考え方が大事です. #そのうち習うかもしれませんが,複素関数の芽(germ)という #考え方です. (1)の場合,注目点(この場合,極)は z=0 です.したがって, (z^3+5)/{(z-1)^3} を一塊にしてあんまり気にしません f(z)とでもおいてしまいましょう.そうすると ∫(z^3+5)dz /z{(z-1)^3} = ∫(f(z)/z) dz したがって,コーシーの積分公式より値は 2πif(0) もしくは留数定理を考えて,積分路内の極は z=0 のみなので f(z)/z の留数は 2πif(0) (2)の場合 z=0,z=1が注目点(極). この場合,留数定理を使うのが一番簡単です. 留数定理をまだ習っていないならば,関数をわけるのではなく 積分路の方を書き直すのが簡単なんです. 原点中心の半径2の円Cではなく, 原点中心の半径が十分小さい円C1と z=1が中心の半径が十分小さい円C2 (両方とも原点中心の半径2の円の内部にすっぽり入るようにする) を考えます. そして,CとC1,C1とC2を結ぶ線分を考えます. そうすると,Cの周回積分は C1の周回積分とC2の周回積分の和になります. #これはコーシーの積分定理の応用. #絵を書いて経路を向きに注意してたどってください #Cは反時計周り,C1,C2は時計回りにまわって, #「線分」は同じものを逆向きにたどるので,積分には影響なしです. #そして,Cの積分+(-C1の積分)+(-C2の積分)=0が #コーシーの積分定理(向きを考えると「内部に極がない」ことに注意) #から分かります.移項すれば #Cの積分=(C1の積分)+(C2の積分) ここまでくれば,C1の積分は(1)と同じ. C2に関しては,f(z)=(z^3+5)/zとおけば ∫ f(z)/(z-1)^3 dz です.これはグルサーの公式で 2πif^{2}(1) です. 蛇足 コーシーの積分定理・コーシーの積分定理・ グルサーの公式・Taylor展開・ローラン展開・留数定理 これらは極めて重要です. コーシーの積分定理をベースにして 他の連中を導出できるようにしておくと理解が深まります. #厳密でなくていいんです. #忘れてもその場でざっと作れる程度で十分

  • rarara888
  • ベストアンサー率33% (5/15)
回答No.2

(1)は特異点0ですね。部分分数分解する必要ないと思うのですが… (1)は1位の極なのでコーシーの積分定理でいけます。 (2)はz=0は1位の極でコーシーの積分定理。z=1は3位の極なのでクールガの公式でいけます。

  • siegmund
  • ベストアンサー率64% (701/1090)
回答No.1

> (1)では特異点1を 単なる書き損ない思いますが,「特異点0を」ですね. > 被積分関数がうまく部分分数分解できず (z^3 + 5)/{z (z - 1)^3} = A/(z-1)^3 + B/(z-1)^2 + C/(z-1) + D/z として恒等式になるように A~D を決めればOKですが... こういう話を教えていてときどきお目にかかる誤解は B/(z-1)^2 と C/(z-1) を忘れる(そういう項はないと思っている?)です.

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