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この喩えは何ですか
大正期、日本人による『坊っちゃん』の英訳の一文です。 My Kiyo was as full of praises as a nurse is full of pins. (該当箇所の原文と他の訳です) 清は何と云っても賞めてくれる。 She praised me whatever I said. No matter what I said, she could always find some reason to praise me for it. 清の過賞の程度を喩えているのでしょうが、 a nurse is full of pins のイメージがダイレクトに訴えてきません。養育係は家政にたずさわる立場上、ピンを手近にたくさん持っていた、といった感じのイメージですか。古い慣用句ではないですよね。
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こんばんは。 "A kiss when l wake in the morning"という詩の中に、As a nurse is full of pins. という言葉が出てきますね。これは、眠っている子供を朝起こすときに歌のようですが、 元は、「乳母は、[洗濯]ピンで一杯のように」ですが、 この詩を見ると、 My mamma is as full of kisses as a nurse is full of pins. となっていますから、"as a nurse is full of pins" という言葉自体には、現代では、これはあまり意味を持たないけれども、「乳母の洗濯ピンのように一杯」の母親代わりの賞賛(お世辞)ということでしょうね。 参考資料 19世紀末の英語のテキスト http://blog.livedoor.jp/hisako9618/archives/7777295.html Nursery Rhymes, Songs and Trawings http://www.nurseryrhymes4u.com/NURSERY_RHYMES/Page_456.html
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昔から,看護婦(看護師)が看護学校を修了すると戴帽式というナースキャップを受けるセレモニーがあります.日本では最近ナースキャップは不潔だとかの理由で多くの病院で廃止になっていますね. 伝統的にはナイチンゲール以来,その式で受けるバッジ(ピン,金銀製)を欧米では nursing pin と言います.また,その式を pinning ceremony と言います. 看護婦(看護師)はそれ以外にも,レッドリボンのピンとかいろいろつけるので(今はつけないでしょうが,つけるなら襟につける),nurse is full of pins という表現をしたのかも知れません. 書いた人に聞かないと正確にはわかりません.その当時の看護婦がどんな服装をしていたのかも.
お礼
確かに本人に聞かないとはっきりしませんね。 ともかくも下の方々とは別の視点を提示していただきありがとうございます。
- ANASTASIAK
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すいません。No.3です。書きわすれました。 1) My Kiyo was full of praises 2) A nurse is full of pins で、全体が過去であるにもかかわらず、2)が現在時制を保って いるということは、2)が格言的なことばであることを意味して います。
お礼
ミスタイプでもしたかな、と思いもう一回該当箇所を見てみましたが、引用の通りでした。再度の登場ありがとうございます。
- ANASTASIAK
- ベストアンサー率19% (658/3306)
My Kiyo was as full of praises as a nurse is full of pins. は、 1) My Kiyo was full of praises 2) A nurse is full of pins で、2つを比較して、ちょうど2)のように1)にも同じく言えると いうことですから、 「清から賞賛のことばを取ったら何も残らない」 ということが、 「看護婦からピンを取ったら何も残らない」 つまり、看護婦といえばそれほど密接に(手術用の)ピンと関係が あるということでしょう。興味があったので、この表現を辞書で 当たってみましたが残念ながら見つかりませんでした。しかし、 たぶん、欧米人にはそれこそピンとくる表現なのだと思われます。
お礼
解釈の幅を広げていただきありがとうございます。 私も「この喩えがピンときません」と書きそうになったのですが、・・・自重しました(笑)
- Parismadam
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こんにちは。6/29のご質問ではご丁寧なお返事を有難うございました。 1.このご質問文のpinsはpainsの誤植ではありませんか? praisesとpainsの韻を[ei]で踏んでいるように見えるのですが。そうすると、意味も通じます。 訳:「みよは、乳母に苦労が多いように、おだての言葉も多かった」 となります。 2.もしpinsだとしたら、特別な慣用表現はありませんから、当時の乳母が仕事で使ったと思われる「洗濯ばさみ」の意味で、直喩の表現になっていると考えられます。 訳:「みよは、乳母が沢山洗濯ばさみを持っているように、おだての言葉も多かった」 となります。 3.また、pinsにちなんだ隠喩表現ととることも考えられます。これは想像の範囲ですが、、、。 例えば (1)しっかり留めるためのピンですから、「縛り付ける」「押さえつける」という意味合いから、「しっかりしつけをする」という意味で、full of pins「しつけに厳しい」という隠喩になっているのかもしれません。 (2)また、pinsはとげのようで、刺すと痛いですから、「とげとげしい」→「口うるさい」→「厳しい」という意味で、full of pins「いろいろ口うるさい」という隠喩になっているのかもしれません。 といった比喩表現も考えられなくはありません。。 誤植、直喩、あるいは隠喩表現、それ以外には考えられません。 以上ご参考までに。
お礼
お!いつかの先生ではないですか!またお世話になります。 なるほどpainだとイメージしやすいですね。前にその出版社ので wrinkless なんて誤植がありましたが、ひょっとしたらその可能性もあるかもしれません。 それにしてもpin一つでいろいろ話が広げられるもんですね。pinのイメージが広がりました。面白いお話ありがとうございました。
PINSは洗濯ばさみのことです。
お礼
pinにもいろいろありますね。どうもありがとうございます。
お礼
そんなのがあるんですか。その詩は訳者の頭を一度通過したことがあるのかもしれませんね。 やはり時代の隔たりがイメージを妨げているようです。 どうもありがとうございました。