『広辞苑』より
【歴】
[意味]
(1)次から次へと経過する。これまで経てきたあと。「歴訪・歴任・歴代・遍歴・経歴」
(2)ありありと。はっきり。れっき。「歴とした証拠」「歴然・歴歴」
[解字]
形声。音符「〓」(=一定の間隔をおいて稲が順序よくならぶ)+「止」(=あし)。
つぎつぎに歩いて通る意。
注:〓 「 厂禾禾」
【史】
[意味]
(1)ふみ。文書・記録。できごとを書き記した書。「史家・史料・史学・歴史・修史・研究史」
(2)ふびと。記録をつかさどる役人。文筆にたずさわる人。書き役。「史官・侍史・女史」
(3)令制で、神祇官・太政官の主典(=第四等官)。
[解字]
もと、「中」(=数とり棒を入れる筒)と「又」(=手)とから成る会意文字。
数とり棒で天体の運行を計算して暦をつくる人、転じて、記録係の意。
「歴史」とは、「歴(1)」+「史(1)」のことですね。