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供給曲線について
一般に,個々の企業の長期供給曲線は,長期限界費用曲線が長期平均費用曲線よりも上方にある部分となります。その理由を説明してください。 よろしくお願いします。
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こんにちは。さっそくですが、この質問は正確なのでしょうか?「長期」という限定がひっかかるのですが、とりあえず、回答させて頂きます。 まず、短期(資本設備費などといった固定費用が存在する期間)から。短期供給曲線は、短期限界費用曲線(SMC曲線)が、短期平均費用曲線(SAC曲線)より上方に位置していて、しかも、U字型をしている部分の右上がりの部分になりますから、必ず右上がりになりますよね。 これは、常識で考えた場合の供給曲線(価格が安いとあんまり生産しない、高いと嬉しくなって企業はたくさん生産する→だから右上がり)と一致してます。 なんで、SAC曲線より上方に位置している部分をもってして、供給曲線としているかというと、SAC曲線の下方には、平均可変費用曲線(AVC曲線)が位置していて、これは、SAC曲線と全く同じU字型をしていて、固定費用(FC)の分だけ下方に位置していますよね。 SMC曲線は、SAC曲線の最低点を通るのと同じように、下方に位置するAVC曲線の最低点をも通って、その交点(MC=AVC)を「操業停止点」といいますよね。 操業停止点とは、例えば、ある会社がケーキを作っていたら1万円の赤字が出る、作らなくても1万円の固定費用分の赤字が出る、という場合です。だったら、作っても作らなくても同じ、というわけで、この企業は、ケーキを作るのをやめてしまいます。これを「操業停止点」といいます。 企業は、何のために生産しているかというと、もうけたいから生産しているわけで、儲けをしかも最大にするように行動します(=利潤最大化)。利潤を最大にするような条件は、P=MC(市場で決まったケーキの価格が自社のMCと一致する)の生産量ですよね。だから、企業は、MC曲線に沿って行動すればいいのですが、操業停止点より上方のMC曲線しか結局必要ない、ということで、romeoさんの質問の回答にはなります。 ところが、長期となると、供給曲線は、質問通りの右上がり(LMCがLACより上方)になるとは、必ずしも言えないと思いますよ。というのは、長期とは、そもそも固定費用が存在しない期間を言うわけですよね。固定費用が存在しない、となれば、費用がどんどん下がっていく(=供給曲線右下がり)こともありますよ。ビデオデッキがそうですよね。そういうのを「規模の経済」と言いますよね。もちろん、供給曲線が右上がりになることもあるわけですし、作っても費用が変わらなくなることもあるわけです。だから、長期という場合は、3パターンがあって、どれが「一般的」かは、私には判断できないと思うんですよ。短期だったら、間違いなく右上がり、と言えると思うんですけどね。 よかったら、もう一度質問して下さい。どの程度まで回答したらいいのか分かったら、私ももう一度回答させて頂きます。
お礼
大変助かります。ありがとうございました。