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蓮の台は馬から落馬する?
蓮の台(はすのうてな)の台には、蓮の形をした台という意味があると聞きました。古語辞典にもありました。 ということは、蓮の台という言葉は、馬から落馬すると同じように誤った使い方なのではないかと思うのです。 でもよく見聞きするのです。その度に質問するのですが明確な回答を得られません。 是非教えてください。
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もう正解は出ていますが、一応、辞書で調べてみました。広辞苑で「うてな」を引くと次のように出ています。 うてな(台)(1)四方を観望できるように作った高い土壇・建物。高殿。 (2)物を載せる台。 また、漢字源で「台」を調べると、この字の訓は「うてな」であることがわかります。漢字の説明ですが、次のようになっています。 A)〔臺(台)〕{名}うてな。高い土台や物を載せる台。また、見晴らしのきく高い台。「台地」「文王以民力為台為沼=文王民力ヲモツテ台ヲ為リ沼ヲ為ル」〔孟子〕 訓読ではもちろん「台」は「うてな」と読みます。日本人はこの「台」という漢字に触れたときから、「うてな」と訓じてきたということですね。台のことを音読みして「ダイ」というようになったのはかなり後のことでしょう。 つぎに詳解古語辞典(明治書院)で「うてな」を引いてみました。次のようになっています。 うてな(台)1.四方を眺められるようにつくった高い建物。2.物をのせる台 要するに、「うてな」という言葉には本来「蓮台」という意味はまったくありませんでした。高殿(たかどの)か、ふつうの台を指す言葉でした。 あと、「はすのうてな」と書かれていますが、古文ではふつう「はちすのうてな」と言っていたと思います。上記の古語辞典でも「はす」の記載はなく、「はちす」なら載っていました。「はちすのうてな」の項には次のように記載されています。 はちすのうてな:1.諸仏菩薩の台座 2.阿弥陀仏の極楽浄土に往生したものがすわる蓮華の台座
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- garamond
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順序が逆です。 「蓮の台」という言葉が非常によく使われた結果、「台(うてな)」だけで「蓮の台」を指すようにもなったのです。 だからといって正式にフルネームで呼んで悪いわけがありません。
台(うてな)には一つの意味だけではなく、いろんな意味が有るみたいですね。 1 四方を眺めるために建てられた高い建物。高殿(たかどの)。 2 極楽に往生した者の座る蓮(はす)の花の形をした台。蓮台(れんだい)。 3 花の萼(がく)。 4 眺望をよくするために、土を積んで高くした所。 単に台(うてな)とだけ書いた場合、話の流れだけではいずれをさした言葉なのかわからない場合もあると思います。 ですから、なんの台か明確に示すためには、蓮の台(はすのうてな)と書き表す必要が有るのでしょう。 誤った使い方ではないと思います。
お礼
「いくつかの意味の中から、どれを指すのか明確にするため」 というご意見、とても参考になりました。 有難うございました。
- kwan1234
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台を「うてな」と読むのは、「蓮の」に続くものという決まり文句という予感があると思います。台という字にそういう意味があるわけではありません。質問者のおっしゃる古語辞典を問題にしてみたい気がします。
- garamond
- ベストアンサー率53% (1119/2111)
「うてな」に「蓮」という意味は含まれていません。 したがって「蓮の台」に重複はありません。
- houou0123
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蓮の台って仏様の台、または極楽浄土で座るといわれる「蓮華の座」の事のはず。 質問の意図がはっきり読み取れませんが、使い方によってはもちろん間違った使い方になりますね。
お礼
ありがとうございます。 おっしゃる通り、蓮華の台座のことを指しています。 お寺にある説明書きなどに、 「台」とだけ記しているものもあれば「蓮の台」とあるものも。 住職さんに伺うと「台」だけで「蓮台」の意味があると説明を受けました。疑問に思い質問したのですが、納得いかなかったのです。 そこで、言葉の使い方は変化していくものという前提にたって 初めは「台」だけで蓮の台を意味していたものが、「蓮の台」という言葉に変化してしまったのかと思ったのです。 使い方によっては間違いとは、具体的にはどんな時でしょうか?
お礼
「うてな」という言葉には本来「蓮台」という意味はまったく無かったのですね。辞書により書いてあることが違うので、どれを一番参考にすればよいのか、よく悩みます。 蜂の巣に似ているから蜂巣(はちす)だそうですね。 解りやすく説明頂き、有難うございました。