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'○○を見ざる'の'見ざる'
日本語を勉強している韓国人です。 いつも「goo教えて」から教えられているので皆さんに感謝しております。 寺田寅彦全集〈第8巻〉の目次のなかで "帝展を見ざるの記"というのがあります。 '○○を見ざるの記'の'見ざる'はどんな意味か知りたいです。 過去の言葉のようですが辞典(古語辞典ー講談社)からもみつかれません。 よろしくお願いします。日本語が下手ですみません。
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「ざる」=打消の助動詞「ず」の連体形 ・動詞および一部の助動詞の未然形に付く。打消しの意を表す。文章語的表現や慣用的表現に用いられる。「準備不足と言わざるを得ない」「たゆまざる努力」 この場合「見ない」と言う訳になります。 昔の言葉ですね。 日本には「見ざる言わざる聞かざる」ということわざがあります。これは「見ない、言わない、聞かない」と言う訳になりますが、 3匹のサルがそれぞれ目と口と耳を覆って寄り合っている人形。これは日本古来のもので、三猿(さんえん・さんざる)と呼ばれています、 人形だけでなく、絵馬、民画、彫刻そのほかいろいろなものに広く登場します。信仰とも関連があり、日光の三猿、庚申の三猿、天台の三境、三王の三猿などが有名です。 三猿は“人の非を見ず”“人の非を開かず”“人の過ちを言わず”の意味で一種の戒めと受け止められています。 どうやら道教の庚申信仰に由来しているらしく 庚申の日の晩に人間の体の中に住む上尸の虫・中尸の虫・下尸の虫という三尸の虫が天に登ってその人の行状を神様に報告し、悪いことをしていたらその分寿命を減らす、という言い伝えに基づいています。 で、見ざる言わざる聞かざるは三尸の虫に、もし悪いことしているところを見ても、「見ざる・言わざる・聞かざる」になって、神様には報告しないでくださいよ、との願いが込められたものです。 だそうです。 「~ざる」が猿なのは単に語呂合わせと庚申の申(サル) がもとになっているのかもしれません。
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- otasuke009
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「ざる」は打消の助動詞「ず」の連体形ですが 漢文の「不見之記」を訓読する時の読み癖で「の」を加えて「見ざるの記」という言い方があります。 漢文訓読の伝統が色濃く残っている時代(おおむね明治時代)によく見られる表現です。
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- kirara-ki
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>ざる 〔古語の打ち消しの助動詞「ざり」の連体形で、現代に残存しているもの〕打ち消しの意を表して、下の語に続く。…ない…。 「思わ―出来事」「計ら―結果となった」 〔現代語では、主に文章語的な表現として用いられる〕→ず(助動) →ざり(助動) 「見る」にざるがつくので、「見なかった」という意味です。
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