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数学の問題:関数の線型独立性と基底の求め方

このQ&Aのポイント
  • 関数 e^ax・cosbx, e^ax・sinbx が実数a,b(b≠0)に対して R 上線型独立であることを示せ。
  • R^(4)の基底で、ベクトル(2,1,4,3),(2,1,2,0)を含むものを1組求めよ。
  • (1)C^(3)において、Λ={v1=(2,i-1,i-1),v2=(1,-1,i),v3=(i,3-i,2i-4)} が基底になることを示し、Λに関する(1,i,i+1)の座標を求めよ。 (2)Ρ3(R)において、Λ={1,x-2,(x-2)^2,(x-2)^3}が基底になることを示し、Λに関するx^3-3x^2-2x+5の座標を求めよ。

質問者が選んだベストアンサー

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  • oodaiko
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回答No.2

「線形独立」と「基底」の概念を復習しましょう。 実数R(または複素数C)上のベクトル空間Xのn個の元{x_1,…,x_n}が n個の実数(C上のベクトル空間なら複素数)の組{r_1, … r_n}に対し r_1 x_1 + … r_n x_n = 0 (0は零ベクトル) となるならばr_1= …=r_n=0 である。 と言う条件を満たすとき、{x_1,…,x_n}はR上(またはC上)線形独立である、と言います。 またXの任意の要素xを、{x_1,…,x_n}とある実数(または複素数)の組{r_1, … r_n}を使って x = r_1 x_1 + … r_n x_n と書きあらわすことができる(線形結合として表現できる)時、{x_1,…,x_n}はXの基底と呼ばれます。さらにnはXの次元と呼ばれます。 n次元ベクトル空間Xのn個の線形独立なベクトルの組はXの基底になります。 ここで「ベクトル」というのは高校で習ったような単なる「数の組」ではなくもっと抽象化されたものです。もちろん「数の組」も「ベクトル」とみなされますが、その他に関数や多項式など定義の方法によって「ベクトル」とみなすことができます。 >1、実数a,b(b≠0)に対して、関数 >e^ax・cosbx,e^ax・sinbx∈C^∞(R) >はR上線型独立であることを示せ。 問題の意味は {e^ax・cosbx,e^ax・sinbx|a,b∈R}がR上線形独立であることを示せ と理解できないこともないのですが、他の問題から見てそこまでのレベルのものではないでしょう(無限個の要素に対する線形独立の概念を定義しなければならない)そこで素直に 任意の実数a,b(b≠0)を固定した時、2つの関数 e^ax・cosbx,e^ax・sinbx∈C^∞(R) はR上線型独立であることを示せ。 という問題だと解釈しておきます。 定義に従えば、この2つがR上線形独立であることを示すには、 2つの実数r_1,r_2を使って r_1・e^ax・cosbx + r_2・e^ax・sinbx = 0              ……(1) と書けるならばr_1=r_2=0である。 ことを示せば良いのです。ここで零ベクトル0とは恒等的に0となる関数のことです。 これを示します。 今x=0とすると(1)式は r_1・e^0・cos(0) + r_2・e^0・sin(0) = r_1 = 0 となります。すなわちr_1 = 0です。同様にx=π/(2b)とするとr_2 = 0が示せます。 よってr_1=r_2=0であり、e^ax・cosbx,e^ax・sinbxがR上線型独立であることが示された。  ■ >R^(4)の基底で、ベクトル(2,1,4,3),(2,1,2,0)を含むものを1組求めよ。 R^(4)はR上の4次元ベクトル空間ですから基底は4つの線形独立なベクトルの組です。 2つが与えられていますからあと2つ必要です。{(2,1,4,3),(2,1,2,0)}と線形独立になるベクトルを2つ求めて下さい。 >3、(1)C^(3) において >Λ={v1=(2,i-1,i-1),v2=(1,-1,i),v3=(i,3-i,2i-4)} >が基底になることを示し、Λに関する(1,i,i+1)の座標を求めよ。 C^(3)はC上の3次元ベクトル空間で、Λは3個のベクトルの組ですから、これが基底になることを示すにはΛがC上線形独立な組であることだけ示せばOKです。3つの複素数a,b,cに対し a(2,i-1,i-1) + b(1,-1,i) + c(i,3-i,2i-4) =0=(0,0,0)  ……(2) とします。成分毎に計算して書き下すと(2)式は (2a+b+ci, (i-1)a - b + (3-i)c , (i-1)a + bi + (2i-4)c) =(0,0,0) となります。すなわちa,b,cは3元連立1次方程式 2a+b+ci=0 , (i-1)a - b + (3-i)c = 0 , (i-1)a + bi + (2i-4)c = 0 の解になります。この方程式を解いてください。解はa=b=c=0しか有り得ないことがわかるはずです。 >Λに関する(1,i,i+1)の座標を求めよ。 今と全く同様です。すなわち a(2,i-1,i-1) + b(1,-1,i) + c(i,3-i,2i-4) =(1,i,i+1)  ……(2) となるような3つの複素数a,b,c(の組を(a,b,c)と書いたもの)がΛに関する(1,i,i+1)の座標の座標となります。あとは上と同様に連立1次方程式を解いて下さい。  ■ >(2)Ρ3(R)において、 >Λ={1,x-2,(x-2)^2,(x-2)^3} >が基底になることを示し、 P3(R)というのはR上の3次多項式全体の集合をベクトル空間とみなしたものです。 まずΛが線形独立になることを示します。すなわち 4つの実数a,b,c,dに対し a + b(x-2) + c(x-2)^2 + d(x-2)^3 = 0 ならばa=b=c=d=0 であることを示します。やりかたは(1)の場合と同様です。 (ヒント:xに3,2,1,0を代入して4元連立1次方程式を作って下さい) 次にΡ3(R)の任意の要素がΛの線形結合として表せることを示します。 Ρ3(R)の任意の要素は実数α,β,γ,δを使って α x^3 + βx^2 + γx^ + δ と書けます。従ってある4つの実数a,b,c,dを使って a + b(x-2) + c(x-2)^2 + d(x-2)^3 = α x^3 + βx^2 + γx^ + δ …(3) と書けることを示せばよいのです。 そのためには(3)式の左辺を展開してxの次数毎に係数を比較することで4元連立1次方程式を作り、この方程式がどんなα,β,γ,δの組に対しても解を持つことを示して下さい。(解は1通りでなくてもよい) すなわちそれがΡ3(R)の任意の要素をΛの線形結合として表せることを示したことになります。 >Λに関するx^3-3x^2-2x+5の座標を求めよ。 上と全く同様です。式 a + b(x-2) + c(x-2)^2 + d(x-2)^3 = x^3-3x^2-2x+5 を満たすようなa,b,c,dの組がΛに関するx^3-3x^2-2x+5の座標になります。解き方は上と同様。        ■ きついことを言うようですが、解き方がまったくわからないということは、enarikunさんが「線形独立」「基底」の意味も定義も理解していないと言うことです。 これらを理解していれば少なくとも問題を解くためにどういうことを示せば良いかということくらいはわかるはずです。まずは用語の定義とイメージ(例えば普通の3次元空間では線形独立なベクトルとはどんなものか、基底とはどんなものか)をつかむようにしましょう。

enarikun
質問者

お礼

回答いただきありがとうございました。 もう一度基本に戻りやり直していきたいと思います。

その他の回答 (1)

  • roro02
  • ベストアンサー率26% (15/57)
回答No.1

線形独立、基底のそれぞれの定義を復習しましょう。 全くといっていいほど分からないとき、立ち戻るのは用語の定義です。 必ず教科書に載っていますから、それを読んで理解しましょう。 それだけで少なくとも1と3の半分は解けます。 それから、3の(2)にあるP3(R)とは何ですか?

enarikun
質問者

補足

ここに書かれている3はPの下についているということです。

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