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奥の細道「立石寺」に関する問題
奥の細道「立石寺」に関する問題ですが、 『「岩に巌を重ねて山とし、」とあるが、「重ねて山とし」は他動詞の表現で、論理的には正しくない。普通の自動詞の表現八字に書き改めよ。』 というものがありました。 質問の意図がよくわかりません。 できれば詳しく、わかりやすく教えていただけたら幸いです。 宜しくお願いいたします。
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>論理的には正しくない まず、これについてチャチャ。 そう思うのは、西洋文法のS+V+Oの構造で文章をとらえるからで あって、主語については日本語としてはおかしいわけではない。 あえていえば、英語風に「神様のIT」としてもよい。 芭蕉は中国の古典の文体に強い尊敬と憧れをもって書いている ので文体の美しさを論理的な正しさで訂正させるのは、文学鑑賞 以前の問題で、よい設問とはいえない。 >表現八字に書き改めよ おそらく設問者の期待する正解は 「重なりて山となり」 のはず。「重なって」と音便にするのは文体的にはむしろ減点の 対象。
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- pragmatist
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「自動詞」ということなら、「重なって山となり」が答えでしょう。 「自動詞」とは主語自体がそうなる表現に使う動詞、 「他動詞」とは目的語をそうする表現に使う動詞です。 例えば「雨が降る」は「雨」という主語自体が「降る」ので「降る」は自動詞ですが、 「雨を降らす」は「何か」(ここでは省略されてますが)が「雨」という対象(=目的語)を 「降らす」ので「降らす」は他動詞、ということです。 「重ねる」とか「山とする」という表現はこの場合「岩を」という「目的語」に対しての表現ですが、 「重なる」「山となる」ならこの場合「岩が」という「主語」がそうなる、 という表現なので自動詞になります。
補足
わかりやすい回答ありがとうございます。 最後に1つだけ確認させてください。 問題文にある「論理的に正しくない」というのは、 "誰か"が岩を重ねて山としたわけではなく、 "岩が"重なって山を作っているわけだから、 自動詞表現にしないとおかしいということなんですよね?
お礼
全て納得できました。 ありがとうございます!!