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水が出しっぱなしも水を出しっぱなしともいえますか?
外国人の方に日本語を教えている際に ---っぱなし という表現の練習問題が あったのですが答えには 水が出しっぱなし と 書いてあり 出すは 他動詞 (-を+他動詞) 出るは 自動詞(--が+自動詞)なので どうして 水が出しっぱなし になるのか質問されました。 確かに水を出しっぱなしにする とも いえますし 水が出しっぱなしになる とも いえるので どうしてこの出すという他動詞が ...が出すという形になるのか不思議です。 ほかにもまどが開けっぱなしなど同じ形があります。 日本語に詳しい方、教えていただけるとありがたいです。 よろしく おねがいします。
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No2さん、No3さんの回答への補足です。 「水が出しっぱなしになっている。」 という文ですが、主語「水が」を受ける述語は「出しっぱなし」ではなく「なっている」です。 水が何らかの状態に「なっているわけ」です。 では具体的にどういう状態になっているのか、それを「出しっぱなしに」という連用修飾語で表しています。 ですから、この場合の「出す」は述語ではないわけで、 >出すは 他動詞 (-を+他動詞) 出るは 自動詞(--が+自動詞) の規則は当てはまりません。
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- kine-ore
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これは次の例文の通り、1.主格と目的格を揃えた様態継続表現「~が+…を+~に+する(しておく)」と、2.主格を対象物において様態結果表現「~が+~に+なる(なっている)」の違いです。 これに対照される本来の自動詞表現では、3.対象物主格の存在文「~が+…だ」と、3'.対象物主格の様態継続表現「~が+~に+なる(なっている)」となります。 ですから、1.の他動詞文と、本来の対照される自動詞文は3'.になることを学習者にも確認してもらってください。 1.太郎が(主格)+水を(目的格)+出しっぱなし(他動詞の継続情態化)+に+する(しておく)。 「見渡すところ、その家を除いては 何処 ( どこ ) の窓にも、植木鉢を出しっぱなしにしておく家はなかった。」(松本泰「緑衣の女」) 「ブラドン夫人が湯の栓を出しっ放しにして、浴槽から 溢 ( あふ ) れ出ているに相違ない。」(牧逸馬「浴槽の花嫁」) 2.水が(主格)+出しっぱなし(他動詞の継続情態化)+に+なる(なっている)。 「廊下に雑巾バケツや 脚立 ( きゃたつ ) が出しっぱなしになっているという粗末なビルディングだ。 」(宮本百合子「舗道」) 「空襲警報はもうさっきから出しっぱなしになっていて、」(三好十郎「樹氷」) 「彼は離れの押入の中に、秋子の遺骨が出しっ放しになってるのを見出した時、」(豊島与志雄「幻の彼方」) 3.水が(主格)+出っぱなし(自動詞の結果情態化)だ(断定の助動詞)。 3'.水が(主格)+出っぱなし(自動詞の継続情態化)+に+なる(なっている)。 「酒屋の店さきの水道の水は出っぱなしで、小僧が一升徳利を洗っている。」(林芙美子「新版 放浪記」) 「警報がこうして出っぱなしだと、用足しも遠方には行けないから、」(宮本百合子「獄中への手紙」) 「あの煙突から、昨夜の十時から今朝までも、あのとおり煙が出っ放しなんだろうか?」(海野十三「蠅男」) 例文はすべて「青空文庫」中の作品からですから、詳しくはそれぞれをググってください。 学習者の弱点はちゃんとした文章の読書体験に乏しいことです。ですからある程度「表現文型」を習得し始めたら、学習用に作られた例文から一歩踏み出して、いたずらに国文法の知識や理屈を云々せず、「青空文庫」のようなきちんとした作品を通して<慣れ>に努めることが望ましいでしょう。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
1。 水が出しっぱなし 2。 水を出しっぱなし 僕は1は使いません。「鼻水が出っぱなし」(これは例に過ぎません、僕は今「ハクション」)とは言いますが、「×鼻水が出しっぱなし」?(冗談じゃないですよ)。 その哀れな外国の方にはその練習問題の本は捨てるようにおっしゃってください。
お礼
面白い例を使っての説明ありがとうございます :) 1.鼻水を出しっぱなし...(にする) 2.鼻水が出っぱなし...(になる) 鼻水は誰が出しているかわかっているので2は変なのですね (他の方の答えを参考に分析してみました)
- x_kuma_x
- ベストアンサー率11% (11/98)
水が出しっぱなし"になっている" という感じで考えてみてはどうですか?
- asuncion
- ベストアンサー率33% (2127/6289)
>水が出しっぱなしも水を出しっぱなしともいえますか? 両方とも正しいと思います。 水が出しっ放しになっている。 →だれが行なった行為かは知らないが、現在の事実として「水が出しっ放し」である 主語は「水」 水を出しっ放しにする。 →ある特定のだれかがその行為を行なった結果、現在の事実として「水が出しっ放し」である 例)Aさんが水を出しっ放しにした(している)。主語は「Aさん」という人。水は英語でいうところの目的語。
補足
分かり易い説明をありがとうございます !水が出しっ放しになっている と 水を出しっ放しにする の違いはよく わかったのですが 他動詞は いつも ....を+他動詞の形になるとは限らないということなのでしょうか? 文法の本には 他動詞(...を+他動詞) 自動詞(...が+自動詞)と書かれてているのですが これは例外のように説明するべきでしょうか?
- bin-chan
- ベストアンサー率33% (1403/4213)
詳しくはないんですけど。 省略されてますが「誰かが」を補うと 「誰かが水を出し」そして放置「っぱなし(状態の継続)」なんですかね。 > 水が出しっぱなし 日常会話では「水が出(で)っぱなし」がしっくりきそうですね、説明は難しくなりそうですが。
お礼
こんなに詳しく丁寧に説明してくださって感謝感激です。 KINE ORE さんの説明は大学教授のもののようで 感心いたしました。 やはり外国語を学習する際に論理的な説明を求めてしまう傾向が あるので、アドバイスとても参考になりました。