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大学数学の「任意」の概念がわからず困っています。
以前、 Aをn次正方行列としたとき、C^nに属する任意のベクトルx,y(x=(x1,x2,・・,,xn)の転置行列)について、内積(Ax,y)=0ならA=0であることの証明を投稿しました。 解答としては、 x,yは任意なのでx=ei,y=ejとしてみると(eiは第i成分が1の標準基底です。) (Ax,y)=(Aei,ej)=・・・・=a_ji=0 a_jiつまりAの(j,i)成分が0なのでA=0です。 しかしここで本題なのですが、任意のうちの「一つ(e_iとe_j場合)」が成り立ったことを言っただけで、他の場合、これが成り立たないかもしれません。そこの証明はどうするのでしょうか。または私の考え方が間違っているんでしょうか。 お願いします。
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>しかしここで本題なのですが、任意のうちの「一つ(e_iとe_j場合)」が成り立ったことを言っただけで、 違います. 「成り立ったことを言った」のではなく 「成り立っている」のは仮定です. 任意のx,yについて成り立つという仮定なので, 特別なx,yについても成り立っているのです. 「何でもOK」といってるので 「好きなものを使った」だけなんです. 「何でもOK」という強いものから 特定のものだけを採用したので, でてくる結論が本当にあっているかどうかは 一般には確認する必要があります. 問題を簡単にしてみましょう. 実数aを考える. 任意の実数xに対して a x = 0 ならば a = 0 であることを 証明せよ. 任意の実数xで成り立つので,x=1でも成り立つ. したがって,a=ax=0 このようなaが存在してa=0が該当するのは自明なので 正確には「a=0のみであることを証明する」という ようなニュアンスなのです.したがって吟味が実際には不要です #複数の結論があって #それらが全部OKとは限らない場合などは #吟味の必要性はあります.
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- koko_u
- ベストアンサー率12% (14/116)
>∀x∀y((x∈E ∧ y∈E) → (x∈C^n ∧ y∈C^n)) …(2) >である。だから >(∀x∀y((x∈C^n ∧ y∈C^n) → (Ax,y) = 0 ))→(∀x∀y(x∈E ∧ y∈E → (Ax,y) = 0 )) …(3) >が言えます。 これがすんなり飲み込めるなら、最初から質問しないでしょ。 述語論理式になって余計わかりにくい。
- stomachman
- ベストアンサー率57% (1014/1775)
ちょっと混乱してるだけだと思います。 n次元の標準基底の集合をEと書く事にしましょう。 ご質問の証明は、 > 任意のうちの「一つ(e_iとe_j場合)」が成り立ったことを言っただけ なんかじゃありません。これが問題の定理の証明になっているのは、質問者さんが証明なさったのが (∀x∀y(x∈E ∧ y∈E → (Ax,y) = 0 )) → A=O …(1) すなわち、「(Eに属する任意のベクトルx,yについて、内積(Ax,y)=0)ならばA=0である」だからです。(「Eに属する任意のベクトルx,yについて、(内積(Ax,y)=0)ならばA=0である)」ではない。) さて、(1)だけでは、「分かり切ってる」ところが省略されている。その「分かり切ってる」話とは、以下のようなものです: E⊂C^n である。つまり、 ∀x∀y((x∈E ∧ y∈E) → (x∈C^n ∧ y∈C^n)) …(2) である。だから (∀x∀y((x∈C^n ∧ y∈C^n) → (Ax,y) = 0 ))→(∀x∀y(x∈E ∧ y∈E → (Ax,y) = 0 )) …(3) が言えます。(1)と(3)から (∀x∀y((x∈C^n ∧ y∈C^n) → (Ax,y) = 0 )) → A=O
- koko_u
- ベストアンサー率12% (14/116)
>他の場合、これが成り立たないかもしれません。 その通りです。その場合前提 ∀x,∀y (Ax, y) = 0 が偽となり依然として命題「∀x,∀y(Ax, y) = 0 ⇒ A = 0」自体は証明されています。 しかし、前提が偽では気持ち悪いので、逆に A = 0 であれば (Ax, y) = (0, y) = 0 となることを確認するのが精神衛生上は良いでしょう。
- miniture_min
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任意とは、自分で選ぶ適当な値で取れる値ならなんでも良い。 だから、任意の値での証明を行えば、自分で選べる値全てについて証明できた事になる。
お礼
みなさんありがとうございました。じっくり考えて見ます。