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直交行列とノルムについて
n次元Euclid空間のベクトルxと任意の直交行列Aに対して, y≠Ax ⇒ |y|≠|Ax| (|x|はEuclidノルム) は直接示せますか? 一般的に「x≠y⇒|x|≠|y|」は言えませんが,ここではAが直交行列で大きさを変えない変換ということから|y|≠|Ax|と言ってしまったのですがこれは言えないのでしょうか? どんな直交行列を持ってきてもy≠Axとなるということは大きさが異なるということではないのですか? よろしくお願いします.
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ご質問の最初の6行がよく分かりませんが、「どんな直交行列を持ってきてもy≠Axとなるということは大きさが異なるということではないのですか」の部分に限れば、正しいと思います。 要は、「|y|=|x|なら、ある直交行列Aがあってy=Ax」を言えばいいわけですが、スケルトンだけを示します。 1 一般性を失わず、x=t(1,0,...,0)の場合を示せば十分(tは転置行列) 2 |y|=1だとすると、適当に残りn-1個のベクトルz2,z3,...,znを選んで、y,z2,z3,...,znがR^nの正規直交基底となるようにすることができる。 3 y,z2,z3,...,znを列ベクトルとする行列をAとすると、Aは直交行列であって、y=Ax。
その他の回答 (2)
対偶 |y|=|Ax| ⇒ y=Ax に反例があれば提示された命題は成り立たないことになります。 逆 |y|≠|Ax| ⇒ y≠Ax は成り立ちます。
そもそも, 「任意の直交行列Aに対して y≠Ax ⇒ |y|≠|Ax|」は 成り立ちません. 反例: x = t(1 0) (tは転置を表す). A = (0 -1; 1 0) (1行目が(0 -1),2行目が(1 0)の行列) y = t(1 0) とすると, Ax = t(0 1) ≠ t(1 0) = y であるが, |Ax| = |y| = 1.