- ベストアンサー
ラテン語→古英語・中英語の翻訳における原語の影響
古英語・中英語の作品の中には、ラテン語の書物を翻訳したものも多数含まれますが、それらには原語であるラテン語の影響(Latinism?)があると聞いたことがあります。 ラテン語の影響についてもっと知りたいと思うのですが、何かいい本をご存知でしたらご紹介してもらえませんでしょうか? 古英語・中英語の文法書は何冊かあたってみたのですが、文体における影響に言及しているものは見つけることができませんでした。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
分野としては英語史ですね。図書館で英語史の本をあさってみるとひょっとすれば適当な本があるかもしれません。ただ、日本語で書かれている英語史の本ではラテン語からのloan words(借用語)については書かれたはいるものの文体にまでは立ち入ってないでしょう。Googleでキーワードとして"Middle English",translation,"Latin influence",styleとかで検索するといろいろ出てきますよ。たとえばつぎのHPなど参考になるはずです。 http://ezinearticles.com/?Latin-and-Its-Influence-on-English-Language&id=312457 文献なら次のようなものもありますよ。 The Influence of Latin on English Prose Style J. F. Macdonald Phoenix, Vol. 5, No. 2 (Summer, 1951), pp. 31-40 doi:10.2307/1086118 http://links.jstor.org/sici?sici=0031-8299(195122)5%3A2%3C31%3ATIOLOE%3E2.0.CO%3B2-G あとはご自分でお調べください。
その他の回答 (1)
単語・語彙のレベルでなく、文体・構文レベルでの翻訳借用をひとつ。 古英語のdative absoluteがラテン語のablative absoluteを直訳したものだという説明を読んだことがあります。SweetのAngro-Saxon Primer(Readerの方だったかもしれません)確かBede(尊者ビード)の抜粋の注釈中にあったはずです。 今手元に無いので不確かな引用で申し訳ないのですが… ざっとググッたら下のページを見つけました。 あと、レトリックがらみだとLatinismの例は多いと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 英語史の本も見てみたのですが、ご指摘のとおり英語学大系を含め日本のものには言及がありませんでした。 ご意見を参考に、がんばって探してみます。