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「純粋色の効果に気づき」とは?
マティスの1986年『食卓』に関する記述のなかで「このころ彼は純粋色の効果に気づき」とあります。「純粋色の効果」の意味がわかりません。
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noname#24129
回答No.1
1908年『赤い部屋』(赤の調和)のことではないでしょうか。 音楽の和音が、純粋な単音から構成されるように、色彩のハーモニーもまた、純粋色から構成されるということに気付いたのだと思います。 この絵は、もともと赤ではなく、緑であったようです。その色は、窓の景色を沈ませてしまうもの(ハーモニーを崩す不協和音)なので、青にいったん塗り替えられ、それでも満足できなかったので、赤に塗り替えたらしいです。 自然をそのまま描くのではなく、「色の感覚を調和させて絵を描く」というのが、また、「色彩とフォルムを調和させて絵を描く」ことによって、「静謐な感覚を主題とした」表現ができるということでしょう。