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チェンバロとクラヴィコードは外見から区別がつく?
クラブサン=チェンバロですよね?クラヴィコードはクラブサンとは違って弦を叩き、クラブサンは弦を弾く。クラヴィコードはピアノへの過渡期のものだ、と習いました。 質問です。クラブサン(チェンバロ)とクラヴィコードは外見からは区別がつくものなのでしょうか?
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力作ですか? 自分としては、いつのまにか脳内に貯留された知識を垂れ流しただけのようですが。 いちばん大切なこと、と言うか知ってる者には分かりきったことゆえ言わないけれど、知らないならなぜ言わぬということを書き落としました。要するにチェンバロは縦長、クラヴィコードは横長になります。弦の張り渡しかたがもたらす必然で、「縦横」は言うまでもないかもしれませんが、楽器に向かう者から見ての縦横です。くどく言えば縦は奥行き、横は奏者が両の手を左右に広げるときに現じるディメンション。 鍵盤の長辺、という言い方はしくじりました。鍵(すなわち一個一個の)の長辺、と言うべきでした。ごめんなさい。 >ありがとふござひました それを言うなら、ありがたうございました、でしょう。ありがたくござりました、の音便なので。おちょくってらっしゃるのでなければ、さような表記はなさらぬほうがよろしいでしょう。
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- mannequinkatze
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一目瞭然です。大きさがぜんぜん違うし、形がまったく違うから。チェンバロは鍵盤の長辺と平行に弦を張るのに対し、クラヴィコードは直角に張るので外観がまったく異なります。 まったく異なるってどのように異なるかと言うと、チェンバロは初期のピアノ(モダン・ピアノに対してフォルテピアノとかピアノフォルテと呼んで区別されるもの。だいたいベートーヴェンが使用した楽器くらいまでをそう呼びます)とそっくりで、蓋を開けてみないと区別がつきません。クリストーフォリの発明から程なくしてスペイン王室に納入されたピアノ数台はやがて、内部メカニズムをごっそり換装されてチェンバロに生まれ変わったという逸話があるくらいのもので。(これを紹介する著者は「究極的凌辱」と表現していて笑わしてもらいました。ピアノの音って曇ってますからね、今でも、チェンバロの光り輝く音色に比べれば。だから嫌われたんですね。楽器の歴史は必ずしも一方的に向上し、進化してきたものではないと思います。音色については私もチェンバロのほうが上だと思います。) で、話は少しややこしくなりますが、クラヴィコードのほうはスクウェア・ピアノという楽器にかなりよく似ています。スクウェア・ピアノは小型化の要請から生まれた楽器で、これも鍵盤と直角に弦を張るので似るのは当然ですが。 さて、話はさらにややこしくなりますが、チェンバロにはスピネットとかヴァージナルとか呼ばれる仲間があります。これらは発音機構は本質的に同じものながら、弦を鍵盤と直角に張る点でチェンバロと異なります。鍵盤と直角に張る、ということはすでに上の話で推測がつくでしょうが、見た目はクラヴィコードに似たものになります。蓋を開けない限り区別がつかないことも多いと思います。 まあ要するに弦を張る方向が九十度異なっていれば、形はずいぶんと異なったものになる、というだけの話ではあります。ただ、クラヴィコードというのは本当に単純な楽器で、貧乏人向けのクラヴィーア(クラヴィーアとは鍵盤楽器の総称です)と呼ばれたくらいで、凝った装飾が施されることは稀です。だからその点で他と区別することができる場合も多々あります。
お礼
本当に力作の回答をありがとふござひました。
補足
鍵盤と鍵の違いはあるんですか?同じ思っていましたが。 ありがとうございました。(日本語のカテでご活躍のかたでしたね?)