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花が美しいのはなぜ? 天の恵み?

花が美しいのはなぜでしょう? 色々考えたのですが、うまい説明が見つかりません。 初めは、進化論的なメリットがあるのかなぁと考えてみました。でも、花にとって、ハチを惹きつけるのは意味がありますが、人を惹き付けてもしょうがないと思いました。また、人にとっては、花が美しいと、確かに気分はいいですが、それが、種として生き残るための必須条件とも思えません。 それなら、教育の効果かなぁと考えてみました。親が子に花は美しいと教えたためでしょうか? でも、現実には、親の好きな歌を子供も好きだということは、むしろまれです。いくら教育しても、人の嗜好は強制できないと思いました。 ということで、「花はなぜ美しいのか?」 うまく説明できません。天の恵みでしょうか? うまい説明があったら、教えてください。

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回答No.14

これはモシ社会も含む黒人アフリカ全般にいえることだが、造形表現で、自然を模写したものがまったくないといってよいくらい欠如している。また、花を植えたり、切り花をして鑑賞したり、自然の景色を愛でたりというならわしがない。サバンナの落日でも、雨期のはじめのパルキア樹の花盛りでも、タチアオイに似た西アフリカ原産の植物であるオクラの花が家の裏一面に、朝露に濡れた花を開いているときでも、私は美しさに思わず足をとめて眺めてしまう。そんなとき、傍らにいるモシの村人に何度も「きれいだね」と同意を求めるように言ってみたことがあるが、反応はなかった。見馴れているから特別の感慨はない、ということでもなさそうだ。 これは私一人の個人的な体験ではなく、一般的な形でモシ社会の知識人の何人かに尋ねてみた結果でも確かめられた。アフリカとインドを主な専攻地域とするイギリスの人類学者ジャック・グディの花の比較文化史の浩翰な著述でも、サハラ以南のアフリカ社会に、花を観賞するならわしがないことがいくつかの留保つきでだが、指摘されている。 (『コトバ・言葉・ことば』川田順造) 長い間、学習は本能と対置されて考えられてきた。この立場では、本能は遺伝によって決定されている行動で、学習は遺伝子から解放された行動ということになる。しかし、この二分法が正しくないことは、二〇世紀の中頃には確立した。ニコ・ティンバーゲンの教科書にはつぎのようなことが書いてある。行動の発達と発現を制御する遺伝的なシステムのことを、本能あるいは生得的行動機構という。経験の結果、この生得的行動機構にある程度持続的な変化がおきたとき、これを学習という。そのとき、中枢神経の過程になんらかの変化が起こっているはずである。(『人間性はどこから来たのか』西田利貞) 飛行機が落ちた原因を、人はあれこれと調査しますが、 だれかが、「それは重力だ」と叫べば、笑われてしまいます。飛行機が落ちた原因は飛んだからです。 色々有りますが、頑張ってください、これを言いたかっただけ(代読、笑。

kobarero
質問者

お礼

「モシ社会」の話、眼からウロコで、へーそういう社会があったんだとびっくりしています。早速、Webで調べてみると、太鼓の音だけで、王朝物語を伝える話がでてきて、「へー、へー、へー、。。。」の100「へー」です。これって、「トリビアの泉」に出せるんじゃないですか? 貴重な情報、ありがとうございました。 >花を植えたり、切り花をして鑑賞したり、自然の景色を愛でたりというならわしがない これは、書き言葉がないことと何か関係があるんでしょうかね。大変興味深いです。 >しかし、この二分法が正しくないことは、二〇世紀の中頃には確立した。 私は、本能か教育(+経験)かの二分法で考える傾向がありました。それをどう突破するのか、ご紹介いただいた本を参考に考えてみたいと思います。 どうもありがとうございました。

kobarero
質問者

補足

川田順造さんの著書で、ご紹介いただいた『コトバ・言葉・ことば』、それと、『人類の地平から』を買いました。まだ、読み終わったわけではないですが、すごく参考になる本でしたので、あらためて、お礼を述べさせていただきたいと思います。 川田さんの言っておられる「文化の三角測量」という考え方は、大変示唆に富んでいて、様々な応用ができそうです。これについては、#22の補足でも少しふれさせていただきました。 どうもありがとうございました。

その他の回答 (25)

  • NCU
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回答No.5

花は蜂を呼びやすいように進化した。 蜂の趣味なので必ずしもヒトの美的感覚にマッチするとは限らないが、一部はマッチした。 もちろんマッチしないものもある。 こんなところですかね。想像するに。

kobarero
質問者

お礼

人間が美しいと感じるのは、偶然、マッチしたということですね。 ご回答ありがとうございました。

  • Gattack
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回答No.4

花が人間の美意識に合わせてきれいに咲いているのではなくて、 人間のほうが美意識を花に合わせているのだと思っています。 海や山、空、雪、光、視覚だけではなく、音や鳥の声、匂い、など 全ての人間の感覚は自然を元にしていると思っています。 人間が人間に進化するよりもはるか前からこれらは身近にあるのです。 長い間身近にあったものを心地よいものとすることが、人間がその 環境の中で生きていくうえで欠かせない価値観として遺伝子の中に 組み込まれているのではないでしょうか。 逆に汚いものは、人間にとって病気や何らかの不利益をもたらす ものとして遺伝子に組み込まれているのではないですか。 よって、美意識は遺伝子的なものというのが、私の回答です。

kobarero
質問者

お礼

>環境の中で生きていくうえで欠かせない価値観として遺伝子の中に組み込まれているのではないでしょうか。 >逆に汚いものは、人間にとって病気や何らかの不利益をもたらすものとして遺伝子に組み込まれているのではないですか。 環境に適応できなかったものが、淘汰されるという進化論的な考え方ではなく、人類の価値観に合うように遺伝子が進化してきたと考えれば、確かに説明できますね。 ご回答ありがとうございました。

回答No.3

ご質問の主旨は 「花はなぜ人に美しく感じられるように進化したのか?」 ということですか? それとも 「人はなぜ花を美しく感じるように進化してきたのか?」 ということでしょうか? あれ?これって二つとも同じようなことかな? なんか混乱してきたので一応二つに分けて書かせていただきます。 まず前者について。 花にとっては、人を惹きつけることにも進化的メリットがあるんじゃないでしょうか。 だって、人はきれいな花を庭に植えます。 するとその花は子孫を増やすチャンスを大きくするわけですから。 次に後者について。 葉の緑の中にぽつぽつと赤や黄色の花があるのは実際きれいです。緑一色よりもずっと。 昔の庶民の生活では、花は貴重な彩りだったことでしょう。 ただ、現代社会のような色とりどりの工業製品に溢れかえった社会では、花の色もそれほど目を引かないのも事実ですよね。 >花が美しいと、確かに気分はいいですが、それが、種として生き残るための必須条件とも思えません 花が咲ける環境は、人間にとっても好ましい環境です。 水があって、土地が肥沃で。 水が足りないやせた土地では、本来花が咲く木にも咲かなかったりします。 花の存在は、ここなら人間も暮らしていけるというバロメーターにはなると思います。 だからきれいに思えるのかもしれません。 以上ですが、我ながらあんまり上手い説明じゃないな。 どなたかすっきり説明してくださるといいですね。

kobarero
質問者

補足

ご回答ありがとうございました。 >「花はなぜ人に美しく感じられるように進化したのか?」ということですか? 「花が美しいのは何故か」というのが私の質問ですが、「進化の必要から、美しくなった」という回答があってもいいと思います。ただ、私が考えた限りでは、進化では説明ができないと思ったので、質問させいただきました。 >だって、人はきれいな花を庭に植えます。するとその花は子孫を増やすチャンスを大きくするわけですから。 私も最初は、同じように考えてみました。ところが、実際には、どうも色々疑問が出てきてしまいます。というのは、先ず、花の段階で毟り取られると、種ができる前なので、繁殖にはマイナスではないかということ。また、人類が庭や公園に花を植える余裕ができたのは、かなり文化が発達してからではないかということ。そして、もっと不思議なのは、花は、自然環境の中にあって、より美しいということです。青山を背景にして、そよ風にゆれる自然の花は、都会の狭い庭に植えられた花より美しいと思うのですが。 >花の存在は、ここなら人間も暮らしていけるというバロメーターにはなると思います。だからきれいに思えるのかもしれません。 人類が誕生した時点で、将来、技術の高度発達で環境破壊が起こり、「そのときに、きっと役立つはずだから、花を美しく感じるように、あらかじめ進化しておこう」という風には、進化のプロセスは進まないように思います。進化のプロセスは、将来の可能性ではなく、その時点での、環境への適応・不適応で決まっていくのだと思うのですが。

回答No.2

哲学ですか? 花が美しいのは人気がある(ありそうな)花を選んで 人が増やしたからでは? 野山に自然に咲いている花が美しいとされるのは 花粉を運ぶ虫を呼び寄せる為の演出と聞いたことがあります。 虫は可視光線ではなく紫外線を見ているため 虫に見やすい色で原色に近い色になっていく (もしくは生き残っていく) のではないでしょうか。 花の様相をなぜ美しいと感じるのか?なら 貴女はそうかも知れませんが他の人は そうとは限らないので質問自体が間違っています。 あなたがなぜ花を美しいと思うのか?は あなた自身が自分に聞いてください。 誰にも分かりません。

kobarero
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 >花が美しいのは人気がある(ありそうな)花を選んで人が増やしたからでは? 高山植物はご覧になったことないですか? とても美しいと思います。 >花粉を運ぶ虫を呼び寄せる為の演出と聞いたことがあります。 花にとって、虫を呼ぶのは意味が有ると思います。でも、人を呼んでも意味がないのでは。ただ、花は、人を呼ぶつもりがなく、虫を呼ぶつもりで、原色に近い色になったのが、たまたま、人もひきつけてしまったということなら、一応筋は通ると思います。

noname#19526
noname#19526
回答No.1

余談です・・・ 「花はなぜ美しいのか・・・? 無心で咲いてるから。」 これ、よく言われますね。 いえ、虫を引き寄せ受粉するためです。つまり、虫を引き寄せる“下心”がある、ということです。 下心があるものには魅力を感じるものですね! さて、本題に入ります。 赤ちゃんはなぜかわいいか?弱者だから擁護されるためだそうです。 花も摘み取られない限りは咲いていられます。摘み取ってしまったらすぐに枯れてしまうので、摘み取られないように・・・ って、とこでしょうか・・・ 余談でした、失礼。

kobarero
質問者

補足

ご回答ありがとうございました。 >いえ、虫を引き寄せ受粉するためです。つまり、虫を引き寄せる“下心”がある、ということです。 これは、よくわかります。 >赤ちゃんはなぜかわいいか?弱者だから擁護されるためだそうです。 これも、よくわかります。 >花も摘み取られない限りは咲いていられます。摘み取ってしまったらすぐに枯れてしまうので、摘み取られないように・・・ 摘み取られないように・・・するには、人に目立たないように、気を惹かないようにする方が良いのでは...。 すなわち、”美しい”より、”美しくない”方がいいと思いませんか?