- ベストアンサー
大進化について教えてください
進化論で説明できないところがあります。 遺伝子の変異と自然選択による小進化は大丈夫なんですが、種を超える大進化が説明できません。どう説明すればいいのでしょうか。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
「大進化が説明できない」というのは、「進化論自体が大進化を説明できない」と認識されているのか、それとも質問者さんが誰か他の人に対して大進化を説明できないだけなのか、どちらなのでしょう?誰(どの程度の知識レベルの人)に対して?? そのあたりが理解できるような質問の仕方をしないと、どう答えればいいのやら迷ってしまいますよ。 さて、「進化」には本来は小進化も大進化もありません。そもそも「種」というのはヒトが生物界の理解の助けとして恣意的に分類しているものに過ぎませんから、種に絶対的な定義というものは存在しません。 従って、「どこからが別種か」という区分も厳密にはできません。 ということは、「小進化」と「大進化」の境界も引けない、ということです。 まあ要するに本質的には進化には大も小もなく、同じメカニズムで動いているわけです。というより同じ現象を違う視点で見ている、と言った方が正確でしょうか。 ですから、「小進化」を本当に理解しているのであれば、それで大進化も説明できるはず、ということになります。 ある時代のある地域にある生物種がいたとします。 その群の中では一定の確率で変異が起き、その変異は自然選択によって選択されています。その変異→選択または淘汰という減少は常に起きていて、その結果、長い時間が経過するとその群の遺伝子プール内の遺伝子頻度に変化が生じるわけです。 これを「小進化」と理解しているわけですよね。 ある時、この生物種が暮らす地域が2つに分断されたとします。 これは大陸移動によって海で隔てられた、あるいは山岳の隆起によって山で隔てられた、はたまた大河の流れが変わって川で隔てられた、またまた海水面の上昇によって海で隔てられた、等々いろいろなパターンがありますし、完全に分断されるまでかかる年月も相当な差がありますが、とにもかくにもある時点でその地域は分断されるわけです。 分断されると、そこにいた生物は互いに行き来できなくなり、結果的に1つだった遺伝子プールは2つに分かれるわけです。 2つに分かれた遺伝子プール、すなわち生物種は、それぞれの群の中で相変わらず「小進化」を続けます。 それらの遺伝子はもはや交流することはありませんから、それぞれ独自の「小進化」を継続していくわけです。 そして長い年月が経つと、互いのグループはもし再び隔離が解かれても、もはや互いに交配して1つの遺伝子プールに戻ることはないくらいに、「それぞれ違うモノ」に進化していくわけです。 あるいは形態に明確な差が現れるなどの現象が起き、我々ヒトがその2グループを「別種である」と判断したとき、我々はそれを「大進化が起きた」と認識するわけです。 ですから「進化のメカニズム」そのものは大も小もありません。 ある1つのグループだけを見ているか、隣(遺伝的に)のグループとの相違を見ているか、で大とか小などと言っているだけなのです。 「進化のメカニズム」は、突然変異と自然淘汰と理解して概ね正しいです。重箱の隅をつつけばもう少し奥が深かったりしますが。 「種分化のメカニズム」は、「1つの種に生殖的隔離が起きて2つのグループに分かれ、それぞれのグループで独自の進化を続けた結果、それぞれが「別種」に分類できるほど違うモノに進化していくこと」ということになります。 なお、「生殖的隔離」は狭義には「互いに交配不可能であること」を意味するのですが、広義には「自然の状態下では互いに交配しないこと」を意味し、ここでは後者の意味で使っています。 生殖的隔離が起きるには、ここで説明した「地理的隔離が起きること」が最も一般的かつ理解しやすいと思うのですが、それだけではありません。
その他の回答 (1)
それはあなたの単なる「感想」だと思います。