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国語科を日本語科とよばないわけ
タイトルとおりです。 歴史的な背景もお願いします。
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『大辞林』(『広辞苑』『大辞泉』もほぼ同様) こくご【国語】 (1)国家を形成する成員が自国語として使用し、共通語・公用語となっている言語。 (2)(自国語としての)日本語。 (3)漢語・外来語に対して、日本固有の語。和語。やまとことば。 (4)学校教育の教科の一。「国語科」に同じ。「―の授業」 辞書の(1)の意味でいえば、「英国の国語」や「中国の国語」もあり得るわけです。れぞれの国に「国歌」や「国旗」があるのと同様に「国語」もある。そう考えれば、日本語を「日本の国語」と呼ぶことは特に変ではないし、強いて政治的意図や民族問題に結びつける必要もないと思います。 その国の「公用語」という意味では、一つだけの場合もあるし、複数の場合もあります。法律で公用語を規定していない国もあります(日本も米国も公用語に関する明文規定はないはず)。 それはともかく、「国語」としての日本語を他の言語(外国語)と区別したり対比する場合には「日本語」と呼ぶのが一般的です。「日本語学校」「日本語教師」といえば、ふつうは外国人対して日本語を教える学校・教師を指します。「国語教師」は日本の学校教育の中で日本語を教えますが、「日本語教師」と言わないのは、たんなる慣習でしょう。ほとんどの人が日本語を母語としているので、他の言語との区別のために「日本語」と呼ぶ必要がなかっただけだと思います。 ちなみに、「国語学会」は2004年から「日本語学会」に名称変更しました。経緯や意義などは学会のサイトに掲載されています。ご参照まで。 「学会名称問題について」 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jpling/meisyo/index.html 「国語学会から日本語学会へ」 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jpling/aisatu2003.html 蛇足。琉球地方の言語は「日本語の一方言」とされてはいますが、「琉球語」として分ける学説もあることを付記しておきます。
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- code1134
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日本国内では公用(国)語が(日本語だけの)一つだけで済んだから、であって、カナダの如く2ヶ国語(更にはスイスの様に、4ヶ国語)なら、峻別していたのでは?と思うのですが、如何でしょうか? 又、国立"国語"研究所にしても、研究対象が(国語と呼ぶより寧ろ)"日本語"なのをそれなりに認識していると解せますし、大阪外国語大学etc(の外国語学部がある大学)では日本語も飽く迄も専攻語の一つと区分している訳ですが・・・ http://www.kokken.go.jp/katsudo/kenkyu_iyo/index.html http://www.osaka-gaidai.ac.jp/senkougo.html
- TY79
- ベストアンサー率40% (26/64)
下記をご覧になるのがよいかと。 国語 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E8%AA%9E 単一民族国家 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%98%E4%B8%80%E6%B0%91%E6%97%8F No,2の方の補足をしておくと、下記ですね。 国語→日本語 国語学→日本語学 国文学→日本文学 いろんな見解が生じる質問ですので、検索などを使って、いろいろなご意見をご覧になるのがよいかと思います。
- sisuiakira
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大学などで、「国語科」ではなく「日本語科」などと呼んでいるところもけっこうありますよ? 私も大学生ですが、わたしの所属学科は文学部の「日本文学科」であり、「国文学科」ではありません(その大学では「国文学科」は旧称)。 「国語」は、「国」という統一集団としての意識を高めたいという当時の政府の意向を反映して生まれてきた単語なのではないかと思っています。 「国語」という単語は、「国が定める、この国の中で共通に普遍的に使用されて然るべきことばである」という意味合いが込められていると思われます。国内向け、国民向けのメッセージです。「これがこの国内で使われる言葉だから、使いなさい」。 一方、「日本語」というのは「他のどの国のものでもない、日本という国で使用されていることば」という意味合いが強まります。他言語の存在を意識した、対外的な単語と言えるでしょう。 国語だの日本語だのと呼ばれる、日本という島国で広汎に使われている言語(笑)を研究している学会がありますが、その学会の名称は最近「国語学会」から「日本語学会」に変わったと聞きました。 グローバル社会とやらの影響が、こんなところにも顔を出しているのかもしれません。「国語」なんて列島の中だけで通用する単語でなく、ちゃんとどこの国の言葉か明示されている「日本語」という呼び名が好まれる風潮が強まっているのでしょう。 以上、大学で教授から教わったことに私見を加えての駄文でした。
- millennium-man
- ベストアンサー率30% (78/256)
日本において日本語を国語だと呼べるのは、単一民族国家であり、単一言語国家であるからです。 世界を見渡してみても日本のように単一国家は珍しいことです。隣国の韓国も単一民族国家ですが不幸なことに南北に別れており、使用言語の呼称に、朝鮮語でよさそうなのに、韓国語やハングルと言っています。カナダやアメリカでも公式用語は英語だけではなく複数存在します。 国語という言い方は日本語独特の言い方ですが漢字使用国である中国、韓国、台湾でも用いられるようになりました。比較的に単一国家とみなされるフランスでは国語の意味に近いlangue natinaleの語があります。しかし国語を英訳すればnational langugage ですね。これは国家の言葉を1つに統一するという意味ですから、当然複数言語国では紛争になるのは当たり前です。national lannguage を避けて the official language(公用語)という言葉を使います。 「国語」と言う語は明治の初期に定着しました。1894年上田万年が講演のの題名「国語と国家」に用いたのが初めで、教科の名前にもなりました。 最近になって日本語という語を頻繁に使いはじめたのは、日本語の国際的進出によります。「国のことば」ではいかにも具合が悪いではありませんか。
- luune21
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最近は、 国語→日本語、 国文学→日本語学、 という呼び方に変わってきています。 なのに教科として(小学校や中学校などで)の呼び名はなぜ「国語科」なのかというご質問ですよね。 どちらかというと、「国語科」は慣習に従っているだけでしょう。もちろん、国レベルになると学会よりもはるかに保守的な要素が強い、ということも理由としてあげられると思います。答えになるでしょうか…? 歴史については、↓が詳しいでしょう。ただし、学会の名称問題についてです。改称についての批判意見が参考になるのではないでしょうか。
- mii-japan
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どこの国でも、自国に関することには国名を特定するような表記はしません 他国の状況を調査してください