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山頭火の俳句 花
山頭火の俳句「草木塔」より だまつてあそぶ鳥の一羽が花のなか この句の花は 俳句でいう「桜」と考えていいのでしょうか? 解説本がありましたら、書名もお願いします。
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講談社刊、上田都史氏著『山頭火の虚像と実像・その名句195句の鑑賞』に、花の名も鳥の名もわからないと解説されています。 作者のみぞ知るのでしょう。作者から直接、花の名を聞いた人もいるかもしれませんが、今となっては永遠の謎かもしれません。 この句は、昭和12年「層雲」に だまってあそんでゐる一羽が花の中 として出ているそうです。 前の句は、「いつも出てくる蕗のとう出てきてゐる」 後の句は、「さくらまんかいにして刑務所」 ですから、「花の中」の花は、春の花でしょうね。 昭和10年末から翌年7月まで小郡の其中庵から東北へ旅に出ていますから、多分、その道中のどこかで詠んだのでしょう。
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- heisenberg
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回答No.1
山頭火は自由律俳句の巨頭の一人です。 自由律俳句では季題をも廃す傾向にありますので 「花」を「桜」と考えるのは適切ではないと思います。 「花」を「桜」とするのは伝統的立場の短歌や俳句です。
質問者
お礼
ありがとうございました。
お礼
桜に来る鳥はだいたい群れています。山頭火のいる風景としては、「春の花」と私も読んでいました。鳥も「花」を揺するくらいで、見えない方が良いかと思ったりします。資料の紹介ありがとうございました。