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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:難聴のお子さんへの知能や認知処理特性の検査の実施について)

難聴のお子さんへの知能や認知処理特性の検査について

このQ&Aのポイント
  • 難聴のお子さんの知能水準や認知処理特性の把握にはどのような方法があるのでしょうか?
  • 一般的な心理検査では言語性の検査が困難なため、難聴のお子さんへの適切な解釈方法が求められます。
  • 特殊教育から特別支援教育への転換が進む現在、軽度発達障害を併せ持つ難聴のお子さんへの支援が重要な課題となっています。

質問者が選んだベストアンサー

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  • vzb04330
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回答No.1

聴覚障害のある子どもたちの知的能力や認知処理特性を正しくアセスメントすることの必要性は高いことが多いのですが,ご質問のように,その方法はなかなか難しいものがあります. 単に知的水準を知りたいということでしたら,コース立方体テストや,コロンビア知的能力検査などが使用できると思います. しかし,ご質問の趣旨は,WISC-IIIやK-ABCをあげておられることから,おそらく,単なる知的水準だけではなく,もう少し細かい個別能力の特徴を知りたいということだろうと思います. その際,これら2つの検査は,解釈やアセスメントがシステマティックに実施できるようになっています. 以下のような参考文献をお読みになるとよいかと思います: 1)WISC-III 藤田和弘・上野一彦他(編著)(2005):WISC-IIIアセスメント事例集.日本文化科学社. 2)K-ABC 前川久男・石隈利紀他(編著)(1995):K-ABCアセスメントと指導-解釈の進め方と指導の実際-.丸善メイツ 実際には,WISC-IIIの動作性検査,K-ABCであれば非言語性尺度の下位検査を実施されることかと思います. それにより,それぞれによる大まかな知的水準が把握できます. また,それに加えて,WISC-IIIであれば,PIQなどの知的水準だけではなく,プロフィール分析が可能です. プロフィール分析も,上記文献に掲載されていますが,動作性下位検査によるプロフィール分析が可能です. 第3には,WISC-III,K-ABCとも,各下位検査に固有の能力が明らかにされています.つまり,たとえば,WISC-IIIでは,「積木模様」が測定している能力といったものが明らかにされていますので,それを手がかりに子どもたちの能力水準での特徴を調べていくことが可能となります. 以上,簡潔に書きましたが,ご参考までに. なお,いずれの検査を用いるにしても,検査結果から得られる子どもたちの特徴は,あくまでもその検査を通してみた場合の「仮説」とお考え下さい. 仮説ですから,学校の授業場面や,日常行動などから,それが支持される,妥当な仮説であるかどうかを十分ご確認になって,子どもたちの指導に活かしていただければ,と思います.

noname#17762
質問者

お礼

早速の回答をありがとうございました。 WISC-IIIにしても,K-ABCにしても,難聴のないお子さんのように実施・評価して,活用するのは難しいようですね。 今後,多くのケースを経験し,よりよい活用を自分なりに考えていこうと思います。   * 「コース立方体テスト」ですが,これも数回実施した経験があります。 この検査は少々高めの数値ができるような気がしております。 以前,重度の難聴の高校生で聴覚活用のよいお子さんに,コース立方体テスト,WISC-III(これは全下位検査を実施),田中ビネーを実施したことがあります(少々無理がありましたが)。結果,数値は,コース立方体>WISC-III>田中ビネー,の順でした。検査の特性と難聴者への適用を考えるとうなずける結果かなと思いました。 この実施から,「全般の知的水準はおそよこの辺かな」や,「いくつかの検査を組み合わせることで少しは近づけるかな」と思いました。

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