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知能検査の比較
WISCーIIIと、教研式知能検査では、前者の方が図や絵に関する問題の割合が多いのでしょうか? 映像認識に弱い同じ子をこの両方で図ったら、常に前者が低く出るものですから…ご存じの方、教えてください。
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さらに補足します。 >選択性緘黙の子どもは不当に低い知能と出てしまうではないですか。 選択性緘黙があるお子さんの場合、「緘黙が出ないシチュエーションで行う」「ラポールの形成を十分に行ってから検査する」「(書字が可能な場合)書字での回答を認める」「言語性IQ、全検査IQは参考値としてみる」などの特別な配慮が必要になります。 スコア(IQの数字)だけでなく、特記事項などを示した検査報告書を検査者が作成しているはずですので、それを参照してください。 >教研式と常に10ポイントもIQ差が出て 気になる点が2点。 (1)「常に」とありますが、高頻度でテストを実施するとテストに習熟してしまい正確な評価が出来ない可能性があります。 (2)「10ポイントもIQ差が出て」とありますが、WISC-IIIでは全検査IQも大事ですが、言語性・動作性IQ、群指数、各認知機能の強い弱いといった詳細なデータが得られ、そのデータにこそ価値があります。 >こんな検査で療育手帳の発行判断をしているなんて・・・ たとえば選択性緘黙のあるお子さんが不適切な形でテストを受けたとしても、療育手帳が発行されるとは考えにくいです。(選択性緘黙の診断が可能なら、日常生活の場面で適切な会話が出来ているということなので。) 問題なのは、IQの数値のみが一人歩きをしてしまいがちな点、きちんとWISCの実施方法を勉強せずにテストを実施している人がいるという点です。 WISCの検査キットは教育・心理関係者であれば購入可能ですが、適切に検査を行い、適切に報告書を書くためにはそれなりのトレーニングを受ける必要があります。個人的な認識ですが、心理カウンセラーであっても知能検査(WISCなど)の検査を実施するトレーニングを受けていない人もたくさんいると考えています。 知能を測定するという意味では、WISCはよく考えられたいい知能検査のひとつだと思います。(正しく使われなければ意味がありませんが。)
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- Takihama
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No.1お礼への補足です。 確かに、非言語性検査と言った方が誤解が無いかもしれません。 言語性検査はすべて口頭で応える形式になっていて、動作性検査は言葉を使わずに回答できる検査です。 動作性検査の例としては、簡単な記号を書き写させるとか、迷路を解かせる、モデルとなる模様を示して積み木で同じ模様を作らせる、などです。 WISC-IIIは集団検査に比べて手間がかかりますし、きちんとした解釈ができる(検査報告書が書ける)人もすくないのが現状ですが、、集団式より得られる情報量も多く、正確な状態把握が可能といわれています。特別支援教育で知的障害や認知的な偏りが疑われるケースではよく使われる検査になっています。
お礼
ええっ! 「言語性検査はすべて口頭で応える形式になっていて」ですって? それじゃあ、選択性緘黙の子どもは不当に低い知能と出てしまうではないですか。私の関わっている子どもはまさにその例です。おまけに図形音痴の認知偏りもあるのでなおさらです。それで謎が解けたような気がします。教研式と常に10ポイントもIQ差が出て、しかも日常の様子から、もっと賢い子だと見えます。心理検査の偏りに関係者一同が振り回され続けているような気がします。(こんな検査で療育手帳の発行判断をしているなんて・・・)
- Takihama
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教研式知能検査の内容を細かく把握していませんので一面的な回答になりますが・・・ WISC-IIIは言語性検査と動作性検査に分かれますが、言語性検査は基本的に図や絵は使用せず、動作性検査では図や絵を多用します。 言語性検査と動作性検査はちょうど半々になるように構成されており、全検査IQとは別にそれぞれ言語性IQ(VIQ)と動作性IQ(PIQ)が算出できます。 言語性>動作性という結果になっている場合は、映像認識の弱さが検査結果に影響している可能性があります。 ただ実際には、さらに下位検査間の出来、不出来をもとに詳細な検査報告書を書いていくことになります。 ここからは推測になりますが、教研式知能検査は集団式の知能検査ですので、動作性検査よりも言語性検査のほうに比重がかかる傾向があってもおかしくは無いと思います。 不明な点があれば追加でご質問ください。
お礼
ご回答をありがとうございます。 教研式しかさせたことがないので比較できませんが、図形関連問題は3割ぐらいしかなかったと思います。 それにしてもWISCの動作性検査とは、何かの動作を被験者にさせる検査でしょうか。そんなわけないようにも思いますが、そのネーミングから変な想像をします。
お礼
重ねてのご教示をありがとうございます。 選択性緘黙児童への配慮も含めて行われていることに安堵しました。また児相ですからそれなりに訓練を受けた人がやったのでしょう。今度、保護者からその特記事項を見せてもらうことにします。また検査としては良いものだということも分かりました。 「常に」は大げさでした。小学校時でも、中学校時でも、という意味でした。2回です。 保護者は、普通とは逆で、熱病のように我が子を障害者扱いしたがる人です。