複数の文字が入っている場合は、最低次数の文字に着目するのが大原則です。それは低次の因数分解の方が易しいからです。しかし、この場合はxとyについて対称なので、どちらに着目しようがまったく同難度の3次の因数分解になります。xに着目すれば、
x^3+(3y)x+(y-1)(y^2+y+1)
となります。しかしながら、これを解くのは正直、非常に困難です。こういうときはせっかくなので元の方程式の対称性を大事にしましょう。
u=x+y,v=xy
とおいて
x^3+y^3+3xy-1=u^3-3uv+3v-1=3(1-u)v+(1-u^3)
あとはvについては1次なので楽勝ですよね。
ちなみにこの問題のように対称式(xとyを入れ替えても式が変わらない)の因数分解は難しい場合が多いです。そのときは基本対称式(xとyの二文字の場合はu=x+y、v=xyのこと)で書き直すと、uとvの式が出ますが、今度はたいていの場合もう対称式ではないので、どちらかの文字に着目すると元の式よりも簡単に因数分解ができるようになります。もしuとvの対称式になっていれば、さらにs=u+v、t=uvとおいてやります。そんな問題をやる機会は滅多にありませんが。
まず予備校や塾や学校では教えてくれないと思いますが、
x^3+y^3+z^3-3xyz
も同様の方法で簡単にできます。u=x+y+z、v=xy+yz+zx、w=xyzとおけば、
u^3-3uv
となって、実に簡単に因数分解が出来てしまいます。
お礼
詳しく有難うございました! 理解できました。 対称式、忘れていたのでもう一度確認しておきます m(__)m 本当に有難うございました。