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「鶏頭牛尾」?「鶏口牛後」?
大きくとも尻尾の方にいるよりは、たとえ小さくとも、そこのトップになりなさい。という意味で「鶏頭牛尾」という四文字熟語がありますが、似たようなので「鶏口牛後」というのも見かけます。これは同じ意味ですよね? どちらが正しいのでしょうか?
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同じ意味です。両方とも正しいですが、もともとは、「寧為鶏口無為牛後」(寧ろ鶏口と為るも牛後と為る無かれ)です。 出典は「史記-蘇秦伝」ですね。 昔々、中国の戦国時代、秦、楚、斉、燕、韓、魏、趙の7つの強国が覇を争っていた時代、最強国の秦王に他の六国と同盟を結ぶ連衡策を説いて採用されなかった蘇秦が、燕へ行き、燕王らに今度は連衡策とは反対の合従策(六国が連合して秦と対決する策)を説いたときの言葉です。 ですから「鶏口牛後」が本家ですね。 ここで鶏口は、小国の君主(燕王など)、牛後は大国(秦)の属国となることのたとえです。 これが日本に伝わり、口や後ろよりもっとわかり易く「鶏頭牛尾」といわれることも多いです。ですから「鶏頭牛尾」も日本のことわざとしては間違いではないのです。 ただし「鶏頭と為るも牛尾と為る無かれ」とは言いません。そのように書き下し文で言う場合はあくまで出典どおり「鶏口と為るも牛後と為る無かれ」としないといけません。
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- frisk_blue_love
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補足: 「牛後」は牛の肛門の事という説があります。 (そうすると「鶏口」とマッチしますね) ただ、「牛の尻の穴」ではあまりに汚いので「牛の尾」に言い換え、それに対応して「鶏の頭」に揃えたのでしょう(多分下敷きになったのは「竜頭蛇尾」だったのでしょうね)
お礼
なんと肛門さまでしたか! 納得です。 ありがとうございました。
- epigenetic_code
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鶏頭牛尾なんて聞いたことがないと、私も思っていましたが、インターネットで検索をしてみると意外とたくさん誤用されているのでびっくりしました。 語源は中国の戦国時代を記した史記の中に出てくる、洛陽の遊説家、蘇秦の言葉に基づきます。 覇権争いをする、大国秦と、6つの小国楚、斉、燕、韓、魏、趙。蘇秦はまず秦の王様に残りの6国と同盟を結ぶように説得に行くが「いやでーす」とはねつけられました。それで次に燕の王様のところに行き、6つの小国が合併すれば秦に負けないくらいの大国になることが出来る。秦に吸収されて細々とやるか、それとも小国なりにイニシアティブをとって先頭を切るか、どっちが良い?と言ったわけです。その時に使った言葉が「寧為鶏口、無為牛後」。小国の王様のプライドをうまくくすぐった名台詞です。 鶏頭牛尾では、原文からモディファイしすぎです。
お礼
ありがとうございました。 そうですね小国の王様にもプライドありますよね。 ただ日本語としては「鶏頭牛尾」の方が意味がよく伝わると思いますが・・・。
- kanako2005
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私の古文の教科書には「鶏口牛後」と載っていました。 ちょっと調べてみたのですが、出典は「十八史略」ですね。 寧ろ(むしろ)鶏口と為(な)るも牛後と為る無かれ (寧為鶏口無為牛後) 私は「鶏頭牛尾」はきいたことがありませんが、リンクみたいな意見もあるようです。 蛇足ですが、日本では同じような意味で「鯛の尾より鰯の頭」というそうです。
お礼
ありがとうございました。 参考になりました。 「鯛の尾より鰯の頭」もいいですね。
- yoshi170
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「鶏口牛後」が正しいようです。 意味的には、大きなものに従うよりも、たとえ小さくてもかしらになったほうがよいことのたとえなので、かしらから「鶏頭牛尾」と変化したようです。
お礼
ありがとうございました。「鶏頭牛尾」と変化したのですね。
- Haru_Sakura
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正しいのは「鶏口牛後」です。 「鶏頭牛尾」は「鶏口牛後」の誤用になります。 意味は……もちろんその意味で大丈夫です。
お礼
ありがとうございます。 ただ、ご紹介いただいたページでは「間違いとまでは言えない」となっていましたが・・・。
鶏口牛後が正しいです。 なぜなら語源は史記という中国の書物にはある「むしろ鶏口と為るも牛後と為る無かれ」だからです。 鶏頭牛尾は誤用か勘違いかでは?
お礼
語源までありがとうございます。そうですか。 「鶏頭牛尾」も時々見かけますが、やはり間違いですか。
- nitto3
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「鶏頭牛尾」なんて聞いたこと無いよ。
お礼
ありがとうございます。そうですか。 でも「鶏頭牛尾」も時々見かけますよ。
お礼
ありがとうございます。そうですか。 もともとは中国の古典だから「鶏口牛後」が本家で、日本のことわざとして「鶏頭牛尾」も使われることがあるということですね。 そうですよね、誤用というにはけっこうよく見ますよね。 たいへんよくわかりました。 「秦」って始皇帝の秦ですね?解説も勉強になりました。