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調和多項式に関する補題
調和多項式に関する次のような補題を考えています。 ________________________ H:調和多項式の全体 Hk:Hのk次斉次式全体 としたとき、HはHkの和としてただ一通りに 表される(直和) つまり、 H=ΣHk(Σはk=0から∞までの和) ________________________ 【質問1】 ただ一通りの和として書けることを示すためには、 f(x)∈Hをとり、 f(x)=Σhk(x)=Σh'k(x) …(1) (※Σはk=0から∞までの和、hk(x),h'k(x)∈Hk) としたとき、hk(x)=h'k(x)を示せばいいと考えたのですが、これはほぼ明らかとのこと。なぜ明らかなのでしょうか? 【質問2】 また(1)に関して、この和はk=0から∞までの和なので 無限和のように思えますが、実際はf(x)が多項式のため、ゼロでないhk(x)は有限個らしいのですが、これはどうしてでしょう? (ゼロでないhk(x)は有限個なので、ほとんどのhk(x)がゼロであり、このhk(x)をf(x)∈Hのk次斉次成分と呼ぶらしいのですが、こう呼ぶ理由も知りたいです。) 【質問3】 質問1の部分が分かれば、この補題の証明は終わりだと思ったのですが、それでは不完全で、この補題の証明はf(x)∈Hに対して f(x)=Σhk(x) (※deghk(x)=k) と一通りに書いたときに、hk(x)∈Hであることを調べ なければならないようです。 hk(x)∈Hkであり、HkはHのk次斉次式全体なので hk(x)∈Hは明らかなのではないかと思ったのですが、 そう簡単にはいえないのでしょうか。 また、この補題の証明で、なぜhk(x)∈Hであることを調べなければならないのでしょうか。 以上3つが質問です。長くなってしまいましたが、回答よろしくお願い致します。
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- grothendieck
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【質問1】 ほとんど明らかですが、形式的に示すならば例えば3変数のとき、 ΣArst x^r y^s z^t = ΣBrst x^r y^s z^t が成立する時、任意のr,s,tについて両辺を ∂^n/∂^r∂^s∂^t (n=r+s+t)で微分してx=y=z=0とおけば Arst = Brst が示されます。 【質問2】 ゼロでないhk(x)が有限個でないとすればΣhk(x)は無限次の多項式(多項式とは通常呼びませんが)になってしまいます。有限次の多項式と無限次の多項式は等しくなりません。 【質問3】 hk(x)∈HkがHに属していることを示す必要はもちろんありませんが、任意の f(x)∈H を同次成分に分解したとき、各同次成分がHに属することを示す必要があります。つまり、uがある次数の同次多項式、vがそれとは異なる次数の同次多項式で、Δu≠0, Δv≠0, だがΔ(u+v)=0 となるようなことはないということです。