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ベルサイユ条約におけるドイツ軍制限
ベルサイユ条約によってドイツ陸軍は 10万人に制限されたとありますが、この 10万人という数字は何を根拠に出された ものなのでしょうか? 銃はだめ。空軍も潜水艦もだめ。とは言っても 10万も兵を残す意図が分かりません。 ウィルソンの14か条が反映されたのかと も想像してみたのですが、領土割譲、多額の 賠償金等高圧的なベルサイユの条件を考えると 陸軍10万というところがぎこちない感じがします。 第一次大戦後のドイツ周辺国の軍の規模が何万か の単位で分かれば納得できるかも、と思うのですが。
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当時の戦勝国にはドイツを非武装にする程の考えは浮かばなかったのでしょう。 近代装備を持たなければ戦争の役にたたないと考えたのかもしれません。 常備軍10万くらい残しても問題にはならないというのが第1次大戦で得られた教訓です。 それよりもドイツの赤色化の方が心配で、この傾向を阻止するには武装警官として兵力を残す必要を感じたのでは・・・ 近代戦の装備は非常に金を食いますし、研究開発にも時間がかかるものです。 ドイツに課せられた各種の賠償と制限はそれをさまたげるに十分と考えられました。 しかしドイツは10万の常備軍を将校、下士官の養成に使い実質的に軍の中核を形成し、戦車の開発、訓練をソ連に委託するなど色々工夫をこらし、突撃隊、親衛隊、SSなど軍隊組織を利用して再軍備に備えました。 民間航空機も設計と生産体制を軍用に転用を考えて行い、空軍再建の準備をしたのです。 これらの準備は軍需を期待した重工業財閥クルップの支援を受けて行われたのです。
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- 10pph
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軍隊は外国勢力から国を守るのだけが目的ではありません。 国内の国民に対しても刃を向けるのが軍隊です。 政府に反対する勢力を駆逐するために軍隊は使われてきました。 このような目的のためなら10万人程度残す事も不思議ではないでしょう。 市民レベルの集会では数万人から数十万人規模で集まります。 非武装平和主義は日本国憲法の前文に書かれている通り「崇高な理想」です。 その理想を達成する努力もせずに憲法改正論議になるのは、 夢のレベルが高すぎるからと、確実なちっちゃな夢に目標変更するようなものです。 中米のコスタリカは非武装中立の非武装平和主義を貫いています。 中米諸国はアメリカの内政干渉によって、親米派の軍人によって軍隊がクーデターに利用され政情が不安定ですが、コスタリカは軍隊を持たないため、この手のクーデターがなく安定した民主主義政治が続いています。
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う~ん。この質問をして平和に関して改めて考えさせられました。武装する前に平和への努力が足りない、武装しないで平和を求めているのは日本だけだ、この二つです。理想は前者ですが、現実的なのは後者だと思います。この両極端に針が振れ過ぎない状態が平和なんでしょうね。
- mii-japan
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>>国を守るのは国家の権利であり、戦争を放棄して軍隊をもたなければ侵略されることはないなどという夢物語は誰も考えなかったということでしょう。 >この部分に関して当時軍隊はあった方がよいという考えが主流だったと解してよいでしょうか? 今でも、世界の常識はそうですよ このような疑問を持つのは 今の日本人だけです(非武装=平和神話に洗脳された)
お礼
そうかもしれませんね。ウルトラマンの科学特捜隊みたいなものですかね、日本は。相変わらずウルトラマンに頼りすぎていますね。
- 6dou_rinne
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10万人というのはちょうどきりがよい数字ということもあるでしょうが、自国を防衛できない程度の軍備ということでしょう。空軍や潜水艦はダメ、海軍10万トン、艦艇は1万トンを超えてはならないというのもその考え方にもとづくものでしょう。 国を守るのは国家の権利であり、戦争を放棄して軍隊をもたなければ侵略されることはないなどという夢物語は誰も考えなかったということでしょう。 もともとフランスやロシア(このころはちょうどロシア帝国が崩壊して混乱しているときですが。兵力はちょっと今はわかりませんが。)は大陸軍国であり、10万人と言うのはそれに比べれば少ない兵力でした。 この兵力の制限や過酷な賠償金などがヒトラーの台頭を許す遠因のひとつともなりました。
お礼
返答有難うございます。 >国を守るのは国家の権利であり、戦争を放棄して軍 隊をもたなければ侵略されることはないなどという夢物語は誰も考えなかったということでしょう。 この部分に関して当時軍隊はあった方がよいという考えが主流だったと解してよいでしょうか?
お礼
左翼化防止ですか。そうかもしれませんね。有難うございました。