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酸価について・・・
こんにちは。 先日酸価の実験をしたのですが、どうしてもわからないことがあります。 私の学校の実験だけなのかもしれませんが、 試料で新しい油は30グラム使用したにもかかわらず、対照となる古い油は10グラムしか使用しませんでした。 なぜ同じ量じゃないのに同じ式を使って酸価を出し比較できるのでしょうか? よろしくお願いします。
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良い質問です。でも理由があるのです。ヒントは酸価の測定は測定したい酸(H+)とアルカリ溶液(KOH‐エタノール)のアルカリ(OH-)の(1:1)反応に基づくということと誤差の問題です。誤差を少なくするため、ビューレットの中ほどの読み取りになるような試料量にすることが好ましいとされているのです。それ故、酸価の低い新しい油は試料を多く、酸価の高い古い油は少なくすることになりますね。実際、量を調整しないとどうなるかぜひ比較体験してください。酸価未知の試料では、1回目はある試料量で予備測定し、2回目に予想酸価見合いの試料量に正しく合わせて再測定することはしばしば行います。
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No.1です。 DexMachinaさん、ご指摘ありがとうございます。 そう言われて見直せば確かに間違っていますね。 「油脂1g中の遊離脂肪酸を中和するのに必要な水酸化カリウムのmg数」と書いたつもりだったのですが、どこかで間違えてしまったようです。 なお、酸価が「意味」として、遊離脂肪酸の量を表すことは事実ですが、「数値」としては上述のように定義されています。 http://www.jfrl.or.jp/other/jfrlnews/oilsandf.pdf http://big.freett.com/tsukika/L-report10.doc ・・・間違ってしまったので、自信なしの回答に格下げです。
- DexMachina
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酸価は「油脂1g中の遊離脂肪酸の量を表す値」であり、No.1の方の回答は勘違いされておりますので、ご注意下さい。 なお、上記の通りの定義なので、油を30g使ったのであれば30で割り、10g使ったのであれば10で割る、というのは正しいです。 (式の中に、「使用した油脂の量」の項があるはずです。ご確認下さい) 通常、多くの油脂はグリセリンと脂肪酸のエステルです。 (但し、鯨油でのセチルアルコール(=セタノール)など、グリセリンエステルではないものもあります) このエステルが、空気中の水分と熱、或いは酸素などと反応するなどして、酸が遊離します。 従って、同じ種類の油脂であれば、新鮮なものほど油脂の分解が少ない=酸価が低い、ということになります。 従って、新しい油を多く使ったことに合理的な意味を求めるのであれば、No.1の方のような回答になるかと思います。 http://www.yokozeki.com/QnA/QAtech2.htm
お礼
>>上記の通りの定義なので、油を30g使ったのであれば30で割り、10g使ったのであれば10で割る、というのは正しいです それは承知しております。私の質問の仕方が悪くてすみません。 >>新しい油を多く使ったことに合理的な意味を求めるのであれば、No.1の方のような回答になるかと思います。 はい、ありがとうございました。
酸価は、「遊離脂肪酸1gを中和するのに必要な水酸化カリウムのmg数」と定義されています。 したがって、10gを測定に用いた場合には、中和に用いた水酸化カリウムのmg数を10で割ることになりますし、30g用いれば30で割ることになりますので、結果としては同じことであり、そのような計算式になっているはずです。 一般に、古い油脂では加水分解が進み、酸価が高いのに対して、新しい油脂では酸価が低いと考えられます。 したがって、新しい油脂の場合には中和に要する水酸化カリウムが少なく、実験の誤差を生じやすいために、多めに(30g)使っているのだと思います。
お礼
誤差の生じやすさから実験が的確に行えるようにそうなっていたのですね。 どうもありがとうございました。
お礼
ヒントをありがとうございます!! しかし、1:1がどのように関係してくるのかわかりません…。 これがわかるためにももっと勉強します!!どうもありがとうございました。