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不定詞の否定
More than 1 million customers in the affected area were reported without power at mid-day Saturday. Officials in Texas and Louisiana warned evacuees to not return yet. 最後のところの to not return yet は not to return yet が普通と思いますがどうでしょうか? 不定詞の否定のルールも含めて教えて下さい。 出展は 9月24日付けの USA Today です。
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不定詞の否定だけでなく、文の意味を明確にするためや語調の関係から、語順が入れ替わることはよくある現象です。しかし基本は「not+to不定詞」であることに変わりはありません。 次の文ではnotがどこを否定しているのか明確ではなく、それゆえに2通りの解釈が可能です。 The best way to keep your health is not to drink alcohol. 解釈1:「is not」というbe動詞の否定 健康を保つ最善の方法はお酒を飲むことではない (=お酒を飲むことが、健康維持につながらない) 解釈2:「not to drink」という不定詞の否定 健康を保つ最善の方法はお酒を飲まないことである (=お酒を飲まないことで、健康維持が出来る) このような意味の曖昧さを避けるために、解釈2の場合には語順を入れ替えてto not drinkの形になります。 The best way to keep your health is to not drink alcohol. 同様のことは否定語だけでなく副詞などでも起きます。下の例でも解釈2の意味では語順が入れ替わってto entirely comprehendになることがあります。このように、否定語や副詞などによって、to不定詞が分断されてしまう現象を「分離不定詞」と呼んでいます。 He failed entirely to comprehend it. 解釈1:failed entirelyで「完全に失敗」の意味 彼はそれを理解することがまったくできなかった 解釈2:entirely to comprehendで「完全な理解」の意味 彼はそれを完全には理解できなかった また、疑問文が否定の場合にも同じことは言え、例えばwhyで始まる文が否定の場合には「Why don't you~?」となり、ここまで聞いただけでは「~してはどうですか」という勧誘の表現のような感じがします。これを避けるために「Why do you not~?」という表現が使われます。 以上のように、文の意味を明確にするために語順が入れ替わることはよくある現象です。さらに、文の意味に曖昧さは無くても、語調の関係から語順が入れ替わることもあります(ご質問の文もこれに当たります)。先ほどの例と同じように、副詞でも同様の現象が見られます。 I want to really go to this party. I want really to go to this party.(不自然) I want to go to this party really.(不自然) 上の例では「I want to」という表現が1つの「まとまり」として頻繁に使用されるため、この流れを断ち切ることで違和感を感じます。そのため(文法的ではありませんが)to不定詞をreallyという副詞で分断した方が好まれます。 つまり、この文では「to」に2つの機能があり、1つは「want to」という「to」で、もう1つは「to go」という「to」になります。そしてこの2つの「to」の勢力争いにおいて、不定詞の原則よりも、「I want to」という「型」の方が力関係で勝っていたと言って良いかもしれません。 ご質問の文でも「warn+目的語+to不定詞」という1つの「型」の方が勢力が強く、不定詞の原則が引っ込んだと考えてよいでしょう。
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- Ganbatteruyo
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Gです。 こんにちは。 この表現の仕方はかなり自然にいうようになってきています。 違和感はもう感じません。 之をいうときにどんなフィーリングを持っている方いうと、NOTと動詞を近づけることによってその動詞をより否定していると言うフィーリングを感じます。 つまりto not-returnと言うようにNOTとReturnがひとつの単語になっていると感じるわけですね。 この言い方はもう数年前から始まっていますので日本の文法が遅れていると言うことでしょう。 間違った言い方だとはいえない表現なのです。 あくまでも文法がついていっていないということなのですね。 このp文法が遅れている」と言う認識は今では非常に大切なことだと思います。 ちょうど、エレクトロニクスの知識が、またコンピューターの知識が2-3年で古くなるのを認めているにもかかわらず日本の英語文法はそれを認めない傾向にまだある、と言うことでしょう。 インターネットなどでコミュニケーションが簡単なってきているわけで、生きた英語表現が非常に早く広まっています。 この言い方もそのいい例だと思います。 これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
お礼
すばらしい回答ありがとうございました。 > to not-returnと言うようにNOTとReturnがひとつの単語になっていると感じるわけですね。 これでまさに目からうろこです。 大いに参考となりました。
- tasogare32
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昔は不定詞の否定はnot to do~という語順が正しいと教えられましたが、最近の英語ではto not doがきわめて当たり前になって来たようです。したがって学校文法書でnot to~が正しいというのは時勢に合わなくなっている感じがします。、 試しに"to not do"で検索して頂くとその語順の文が沢山出てきます。
お礼
回答ありがとうございました。 参考になりました。 アドバイス頂いた様に検索して例文を参考にしたいと思います。。
- cubics
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強い口調が感じられますね。 「まだ戻らないように警告した」というよりも、 「まだ戻るなと警告した」ですかね。
お礼
早い回答ありがとうございました。参考になりました。
お礼
回答ありがとうございました。 懇切丁寧で理路整然とした説明でよくわかりました。 とくに文章の意味の明確化や各単語間の結びつきの強さで語順が変わる点が参考になりました。