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「安くで」という表現(意味は「やすく」)
ずうっと気になっていたのですが、「安く」手に入るのような場合、「安くで、手に入る」という表現をするのに何度か出くわしました。出身がばらばらなので地域性がないのかなと思うのですが、本人に確認しても、「安くで」なんて言ってないよ、と言われることもあります。Googleで検索するといくつかでてくるので、存在はしていると思うのですが、ご意見を承りたく、お時間のあるときにご回答いただければ幸いです。
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あくまで推測ですが。 【STEP1】 「うちの近く」「早くに知る」「遠くで光る」などのように、「形容詞の連用形」=「形容詞の名詞化」となることがある。 【STEP2】 「本気でやる」「頑固で困る」「最高でここまで」などの、「形容動詞」+「述語」の表現が、「状態を表す名詞」+「で」+「述語」だと錯覚される。 【STEP3】 1,2から「形容詞の連用形」+「で」+「述語」という言い方が類推され、「安くで手に入る」「高くで買い取る」「広くで知られている」などの表現が成立する。 のではないかと……。
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- inahiko
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>形容動詞の成り立ち(名詞+断定の助動詞)を考えると、錯覚と言うよりは、むしろ道筋としては汎用的なのかもしれません。 この点については、うまく考えがまとまりません。すみません。 本題について、もう一つ考えたのは、 「遠くで汽笛が鳴っている」「近くで売っている」「空高くで輝く」「洞窟の奥深くでうごめいている」などの表現との混同かな?ということだったのですが。。。
お礼
そういえば、場所を表す形容詞は、名詞化されて「で(場所の助詞)」がつきますよね。 ひらがなで、google検索してみたら、すごくヒットしたので、汎用的なんだと思い始めました(どうかな?) 地域性もよくわかりませんし、もう少し調べてみます。 ありがとうございました。
- he-goshite-
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>、「安くで」なんて言ってないよ、 ということですから, そのご本人はおそらく,「安くて」と言っているつもりでしょう。それがあなたには「安くで」と聞こえるのではないでしょうか。 中国人や韓国人などが日本語を発音すると「た」行の清音と濁音の区別がはっきりしない場合がよくあります。これと同じ現象ではないかと推測します。 でも「安くて,手に入る」は変な日本語と感じます。 おかしいですねぇ。
お礼
ご回答ありがとうございます。 もともとは「安くて」で、その濁音便かなと、私も考えました。仰るとおり、中国語韓国語には区別がないくらい、音声的には類似した音ですし、日本には濁音便という濁音化する言語機能がもともとありますし。 でも、そうなんです。「安くて」だけ見るとあれ?と思ってしまって。 最近はGoogleで引っかかるので、自覚して言っている場合も多くあるのだなと思いました。 ありがとうございました。
うーん,日本語は難しい~。 「安くで、手に入る」と,これだけ見ると始めて見た変な言い方だと思いました。 実際に検索してみましたが 「少しでも安く!で効果が出る宣伝。」「一番お得!で済ませる方法。」「最高に早く!で行ける経路。」 のように,「く」と「で」の間に「!」や「,」が入った雰囲気で使われている方が大半なように思います。 上記の!は全て私が勝手に入れたものです。実際は, 「少しでも安くで効果が出る宣伝。」「一番お得で済ませる方法。」「最高に早くで行ける経路。」 というのようなものが検索されました。 >> 本人に確認しても、「安くで」なんて言ってないよ, この気持ちがよくわかる気がします。 本人は当然,「安くで、手に入る」という変な日本語は使った記憶がないのです。 頭の中では「安く,で手に入る」と言っているつもりなのではないでしょうか。 これも日本語として正しいかどうかは専門家ではないのでわかりませんし,おそらく間違った使い方だろうとは思うのですが, 雰囲気では「安く,で手に入る」という意味はわかります。 もしくは,筒井語(筒井康隆語)の伝染でしょうか? 【ことばをめぐる】(14)筒井康隆,RPG試案――夫婦遍歴,邪眼鳥,安くで http://www.asahi-net.or.jp/~QM4H-IIM/ktb014.htm
補足
筒井語のサイトありがとうございます!筒井ファンなのですが、知らなかったです。 でもサイトにも「筒井語というわけではなさそうで、ほかでも聞いたことがありますが」とあるので、オリジナルがどこかにありそうです。それを伝播したのが筒井作品なのかもしれませんが。 Googleでは、 「ネットの世界はそれが当たり前!安くではパソコンが3万円以内で買えるなり~!」 「ホエイプロテインを安くで買えませんか?とメールが多く届きます」 というのが見つかりました。 Sassakunさんのご説明がもともとで、最近は独立して歩き出してしまった言葉な気がします。どうでしょうか。
補足
納得できるご説明だと思います。 形容動詞は、その品詞の機能を認めない学者がいるくらい曖昧な存在だし、(日本語教育では使わない品詞ですし)確かに形容詞と形容動詞の混用があり得そうです。 それからSTEP1の、「早くに知る」は古語でも見られる言い回しですね。オリジンはここからかも? STEP2は、形容動詞の成り立ち(名詞+断定の助動詞)を考えると、錯覚と言うよりは、むしろ道筋としては汎用的なのかもしれません。 この点、ご意見伺ってもよろしいでしょうか。