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文頭の「したっけ」という表現
以前、千葉出身の友人が、「したっけ、昨日は休講だったよね」などと、文頭で「そういえば」というような意味合いで頻繁に使っていましたが、東京下町でも使われることがあるということを最近聞きました。 ご存知の方、具体的な意味、使われている地域を教えていただけますでしょうか。ずっと気になっていました。 最近使われている文頭の「っていうか」と似ているのではないかと思うのですが。(「っていうか」の用法は他の方言との類似が指摘されていると思いますが、「したっけ」はどうかな?と思いまして) お時間があるときにご回答くださいませ。
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北海道人です。 割合公的にも混同されている方が多いようですが、北海道で「したっけ」と言う時は、「そうしたら」「その結果」という意味です。 「それでは」という意味の「したら」という言葉と良く混同されるようです。 どちらも「そうしたら」という言葉で代替がきく為でしょうが、両者には根本的な用法の違いがあります。 ◎ 「したっけ=そうしたら」 :前の【行為・状況の結果】が語られる。 <例1> 「きんの 山道歩いでだのさ。『したっけ』 く~ったら でっけー くま でできて まんず びっくらこいだ。」 のように使います。 <直訳> 「昨日 山道を歩いていたんです。『そうしたら』 こ~んな 大きな 熊が 出てきて 非常に びっくりしました。」(歩いていたら) <例2> :「冷蔵庫に高級なハムを見つけて食べた。『したっけ』急に腹が痛くなった。良く見たら賞味期限を一ヶ月も過ぎてた。」(食べたら) 「したら、腹痛くなっても仕方がないね。」 ◎ 「したら=それでは」 a.「そういうことであれば」=前を受けて【導かれる結果】を述べる。 「したら、私はここで待っています。」 「したら、私が悪いといういことですか?」 b.「そうしたら」「それじゃ」=話の転換。 「したら、こうしましょう。」 「したら、また明日。」 c.「そういうことなら」=因果関係。 「したら、話が違う。」 「したら、私の立つ瀬が無い。」 ◎ 「したっけ、昨日は休講だったよね」は、北海道では成立しないように思います。 「遅刻だと思って走って学校に着いて教室に入ったのさ。『したっけ』誰もいなくて休講さ。あだまさきた(頭にきた)。」というようには使います。 「先生昨日から風邪ひいたみたいだ。」「したら、昨日は休講だったんだね。」という会話も成立します。(上記c) ◎ 「っていうか」は「と言うより」ということで、「前に言った事を、他の似たような言葉で置き換える」という意味だと思うので、また違う用法になると思います。 (例:小さい猫、っていうか子猫なんだ。晩夏、っていうか初秋だよね。) ◎ 別れの挨拶は地域によって違うのかもしれませんが、「したっけ」ではなく「したら」「したらね」です。 「そうしたら(それでは)、今日はこの辺でさようなら。」「そうしたら(それでは)また明日」の簡略型です。(上記b)
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- inahiko
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福島県でも「そうすると」というような語感で、「したっけ」を使いますよ。
お礼
うわぁ。もし詳しく調べたら、点在するのではなく、あちこちに類似の表現があるかもしれないですね。 「したっけ」も「ていうか」も初めて聞いたときはびっくりしましたが、意味が想像できるのと、意味をとらえられなくても通じてしまうので、なんとなくしか考えたことがありませんでした。ありがとうございました。
- kanpyou
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「そうすると(:~だとすると)」という意味だと思います。 クッション語のようなもので、『本題』の前に前置く言葉です。相手にとってはあまり意味がありません。 聞き手は、「(きょうは~曜日だから、)だとすると、昨日は休講だったよね?」というかんじです。 最近、この使い方は聞きませんね。
お礼
ありがとうございます。この意味は、千葉で使われている意味だと解釈してよろしいでしょうか。 標準語の、「だったら、だとすると」などにもう置き換えられていっているのかもしれないですね。
補足
「クッション語のようなもの」とのことですが、最近使われている、「ていうか」に使い方が似ていると感じられたことはないでしょうか。
- 3yzu
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こんにちは。 北海道でも「したっけ」を使用しますが、私の住んでいた地域(道央=札幌周辺)では友達との別れ際などに「さようなら」の意味で使用していた方の頻度が高かったです。
お礼
Arigatou gozaimasu. (nihongo dame na PC desu (from Seoul) sugoku hiroku tsukawareteimasune. demo imi ga chigau no ga omoshiroi desu. sayonara mo originally 'sou de areba' datta node nite imasune.
補足
日本語環境に戻りました!補足を利用して、改めて御礼申し上げます。 サイト大変参考になりました。北海道の使い方は、おそらくオリジナルの意味に近いのですね。(時枝の蝸牛考のように、同心円状に噴水のように中心から言葉が広がっていくのかな、と思いました)。北海道では、別れの言葉の意が残ったのですね。本当に、興味深いです。ありがとうございました。
お礼
詳しい例文・訳文のあるご回答ありがとうございました。 「け」は昔から認められている助詞(助動詞)なので、「し(サ変)・たり(断定助動詞)」と同様、「したけ(したりけりの略音化?原型?)」と考えられ、促音便化と思われます。 また、「さようなら」の成り立ち(さようならば=そうであれば)と似ているので、興味深く思いました。 「混同が多い」というご指摘から、地域によっては混同、入れ替え、どちらかしか残っていない、消滅という状況なのかと思われます。 ちょっとした日常の疑問から、いろいろと考えさせられました。ありがとうございました。