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堀辰雄の「風立ちぬ」について

今、大学のある講義の夏休みの課題として出されているレポートがありそれをしている最中です、最後の大詰めに今回の事を入れようと思っているのでご協力をお願い致します。 堀辰雄の「風立ちぬ」で読者に一番言いたい事は何なのでしょうか? 講義中に教授が仰ったとは思うのですが、馴染めない作品だったので頭に入れる事が出来ませんでした、よく分かりませんでした。 おそらく「風立ちぬ いざ 生きめやも」の部分だったと思うのですが、どう言う意味なのでしょうか? 大体「生きる」を意味するとは思うのですが。 *別に投げ出して質問している訳ではありません。  自分なりに少しは解釈しています。  皆様のご協力を本当にお願い致します。

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  • luune21
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回答No.3

「生きめやも」=め→意思助動詞のむ、やも→反語の助詞 「さあ 生きようか、生きまいか」という意味ですね。 節子だけではなく私も生き続けることに不安がある。さあどうしよう? というような意味ではないかと思います。ただし、「いざ」という語感により「生きていくぞ」という意思も感じられないわけではありません。 全体とのつながりは、 ・婚約当初の庭、節子「私、なんだか急に生きたくなったのね…」と言って「あなたのお陰で」と付け足す。 ・サナトリウムで、私「…私がそれをこの女と供にしているからなのだ、、といふことを私は確信していられた。」 ・最後、冬のK村、私は「鎮魂歌」を読みながら、こんな寂しいところにいられるのも「みんなお前のお陰だ」と考える。 以上、これらのことから、節子の生前はささえあっていた。しかし、私は節子の死後も節子の愛に支えられている。風の中で「生きめやも」と漠然とした意思は、いまやはっきりとわかったのだ。 というような感じですかね。

noname#13550
質問者

お礼

ご回答有難う御座います。 古文の助動詞・助詞ですか。 言われてみればそうですね。 なるほど! 分かり易いご回答有難う御座います。 講義中よりも頭に残ったような気がします。 参考になりました。 どうも有り難う御座いました。

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noname#188015
noname#188015
回答No.2

「風立ちぬ いざ 生きめやも」はフランスの作家、ポール・ヴァレリーの「海辺の墓地」(140行にわたる韻文)の最終節の書き出しの一行です。 平たく言ってしまうと「風が吹いてきた!.... 生きようとしなくてはいけない」という意味になります。 ヴァレリーのこの詩自体は、「動くもの」「生きるもの」に賛同する立場をとっている、とその昔大学の授業で習いました。そういう点を教授は解説なさったのかなあ、とも思ったのでひとことお送りいたします。 ヴァレリーの思想がそのまま堀辰雄の思想になるとは限りませんが、引用して題にもしているくらいですから影響はあったのでしょうね。

noname#13550
質問者

お礼

ご回答有難う御座います。 フランスの作家の引用だったのですね。 フランス語初心者には馴染みにくい筈ですね。 >「風が吹いてきた!.... 生きようとしなくてはいけない」という意味になります。 ●分かり易い解説有難う御座います。 >ヴァレリーのこの詩自体は、「動くもの」「生きるもの」に賛同する立場をとっている、とその昔大学の授業で習いました。そういう点を教授は解説なさったのかなあ、とも思ったのでひとことお送りいたします。 ●いえ、教授はそこまで仰っていない筈です。  もしも仰っていたならフランスに興味があるからしっかりと残っていたと思います。 参考になりました。 どうも有り難う御座いました。

回答No.1

高校の時,現在国語の授業で「風立ちぬ」ありました。 私も「風立ちぬ いざ 生きめやも」というのが心に残り、高3の最後のテストのとき「3年間で教科書で載った作品で、心に残っているものは」という問(点数みんなにくれる問題)に「風立ちぬ」と書きました。 前置きが長いですね。 私の解釈は「愛した人の分まで、精一杯生きてゆこう」です。 「風」は彼女に置き換えたのかなと、涼やかな高原の風と、はかない彼女の命という・・。 高校卒業後、もうすぐ30年のオバちゃんでした。

noname#13550
質問者

お礼

ありがとうございます。 >私の解釈は「愛した人の分まで、精一杯生きてゆこう」です。 >「風」は彼女に置き換えたのかなと、涼やかな高原の風と、はかない彼女の命という・・。 ●なるほど!  そう言われてみると分かり易いです。  素敵な文章だったのですね。 参考になりました。

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