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マンスフィールドの『園遊会』

大学生なのですが、前期試験の代わりに『比較文学』と言う講義でレポートを出すように指示されていて自分なりに考えて書いて先週提出したのですが本日「再提出」するように教授に言われました。 そこでお尋ねしたいのですが、タイトルに書いてあるマンスフィールドの『園遊会』の一番大切な個所を教えて頂けないでしょうか? 本当に分からなく困っているのでお願い致します。 *以前、堀辰雄の『風立ちぬ』で質問した者です。

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  • thing
  • ベストアンサー率31% (36/116)
回答No.2

作家マンスフィールド自身はかなり個性的な人物だったようですが、 それに反して、描かれた短編小説は心の微妙な動きを捉えたものが多いと言われていますね。 特にこの「園遊会」は少女ローラの心の揺れ動く姿がほんとに詩的に描かれていて読後感もさわやかです。 「一番大切な箇所」がこの小説のテーマのことなのか、 あるいはドラマチックな部分のことを言われているのかご質問からは、はかりがたいのですが、 いずれにしても、富裕な家庭のローラが母親の使いで、貧しい人々にバスケットを届けに行った時に起こった出来事が、一番のテーマではないでしょうか。 しかしそこで描かれているものは、作者の永遠のテーマであった「階級差」とかいったものではなく、 母親たちが楽しくガーデン・パーティーしている同じ頃に、貧しき人々の家では若い男が死んで、喪に服している。その人生の不思議さにローラの気持ちがおおきく揺れ動く、そこが主題ではないかなあ、と思います。 けっして階級差からくる相容れないものとか、批判めいたものではなく、初めて死を前にしてのその 厳かさに心を奪われてしまうローラ。この辺りではないのでしょうか。 その気持ちを最後の場面で兄のローリーに打ち明けようとしますが、 幼い少女ローラに生きること、人生とは何かうまく表現できるわけがなく 愛する兄のローリーだけが何も聞かずに受け入れてくれ、ローラの心が癒されていく。 わたしが読んだかぎりではこの小説をこのように受け止めたのですが、 また違う読み方もあるのかも知れませんね。

noname#13550
質問者

お礼

詳しいご回答ありがとうございます。 今、レポートの為に園遊会を読み返しているので よく分かります。 こう言うのをしっかりと頭に入れていると読み応えがあるように思います。 大変参考になりました。 どうも有り難う御座いました。

その他の回答 (1)

noname#14405
noname#14405
回答No.1

最後の主人公が貧民の葬式に、高価なお菓子のバスケットを持って立ち尽くすシーンだと思います。 主人公は善意の塊のような感じで、バスケットを持ってくるんですが、貧民たちからみたら場違いでしかない。 相手の立場に同情して、よかれと思って主人公は行動してるんですが、相手の習慣とか価値観をまったく考えないで、自分のルールの中でしか判断できないので、相手にその思いが伝わらない、とかそういう話じゃないでしたっけ。 随分前に読んだあやふやなのを元に書いてるので、ピントがずれていたらすいません。

noname#13550
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 う~ん、なるほど! それで合っていると思います。 >随分前に読んだあやふやなのを元に書いてるので、ピントがずれていたらすいません。 ●そんな事はありません、本当に助かります!  趣味は読書なのですが、こう言うレポート系の本になると何が大事なのか読み取れないんです。 人に頼ってばかりではいけないと思うのですが・・・。 参考になりました。 本当に有り難う御座いました。

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