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拍子に関する音楽理論の本を教えてください
- 変拍子、複合拍子、ポリリズムなどについて学ぶための音楽理論の本を探しています。
- 基礎的な拍子から応用的な拍子・リズムまで幅広く扱われている本を求めています。
- 譜例だけでは理解しづらい複雑なポリリズムについても分かりやすく解説している本が良いです。
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リズムの専門書といえば次のものが理論的です。リズムをベースに非常に多くの譜例を扱い、楽曲構造の分析まで至っています。 音楽のリズム構造―新訳 音楽の友社 著:G.W.クーパー, L.B.マイヤー、訳:徳丸 吉彦, 北川 純子 \3,570-(税込) しかし、残念ながら変拍子やポリリズムに詳しいわけではありません。 思うに、変拍子やポリリズムは理論(文字)で語れることといえば、一般的な楽典や楽語辞典で定義してある程度が限界で、あとは実際の楽曲をいろいろ聴いて実地に身に付けるしか無いのではないでしょうか? 今思いつく実例を幾つか挙げてみますと、 ・シューマン ピアノ協奏曲イ短調 第3楽章 (ピアノとオケが異なる拍子で重なる部分があります。) ・ラヴェル ピアノ協奏曲ト長調 第2楽章 (メロディーが3/4拍子、伴奏が6/8拍子で、1小節は重なります。楽譜を見ないと判り難いでしょう。) ・ストラヴィンスキー バレエ音楽「春の祭典」 (全体にわたって変拍子 5/8 とか 11/4 とかが頻出しますが、ポリリズムの部分としては、第1部第6曲「賢者の行進」後半部分が顕著です。これもスコアを見て多くの種類の打楽器が互いにポリリズムを形成しているのを見ると良くわかります。) それから厳密にはポリリズムとは言いませんが、ミニマリズムの音楽: ・スティーヴ・ライヒ ピアノ・フェイズ も参考になると思います。 ポリリズムの曲を作りたいという思いが起こった理由は、例えば「春の祭典」を聴いて琴線に触れるものがあったから、といったことを想像するのですがどうでしょう? 理論的興味だけではテクニックも身に付きにくいと思いますので、やはり好きな曲を見つけるのが第一歩ではないでしょうか? おまけですが、「複合拍子」というのは6(=3+3)拍子や12(=3+3+3+3)拍子といった規則的な拍子ですので、独立したリズムが同時進行するポリリズムとは定義も印象も全く違います。
お礼
本のご推薦だけでなく実例まで挙げて頂いてありがとうございます!リズムの専門書だと言う事で、音楽リズムの構造を買ってみたいと思います。 ポリリズムに惹かれた理由(=ポリリズムの曲を作りたいと思った理由)となった曲がアフリカ音楽で譜面がなく、かと言って完全に理解できる耳も無く、困っておりました。 お勧め頂いたものはほとんど聴いた事が無いのですが、ぜひ聴いてみたいと思います。そして、楽譜を見ながら試行錯誤してみます。中でも春の祭典に興味があります。 複合拍子はそう言うものなのですね。(3+2+3)拍子でぱっと聴くと4/4(?)のように聞こえる曲があったのですが、複合拍子とはこう言うものを言うのだと思っていました。 詳しく教えていただいてありがとうございました。