- ベストアンサー
「百器徒然袋ー雨」の中で
日本語を勉強している韓国人です。 いま京極夏彦さんの「百器徒然袋ー雨」を読んでいますが、次のような昔の日本語の意味が解らないのです。長いですが現代の日本語でどんな話なのか教えて下さい。 宜しくお願いします。 鳴釜 白澤避怪図曰(はくたくひくはいのづにいはく) 飯甑作声鬼名(はんそうなすこへをきをなづく) 斂女有此怪則(れんしよとあるこのかはいとき) 呼鬼名其怪忽(よべばきのなをそのくはいたちまち) 自滅(おのづからめつす) 夢のうちにおもひぬ - 画図百器徒然袋 卷之下 瓶長 わざわひは吉事の ぶくするところと言へば 酌どもつきず、飲めども かはらぬめでたきことを かねて知らする瓶長にやと 夢のうちにおもひぬ - 画図百器徒然袋 卷之下 山颪 豪猪(がうちょ) やまあらしと言ひて そう身の毛はりめぐらし 此妖怪もなとかたちの 似たるゆへにかく言ふならんと 夢心におもひぬ - 画図百器徒然袋 卷之下 日本語が下手ですみません。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
鳴釜(意訳) 「白澤避怪図」という本にこう書いてある。 飯甑(飯を炊く釜)から鳴き声が出る怪現象があり これを起こす鬼(ばけもの)の名を斂女(れんじょ)という、と。 この鬼の名を呼べば怪現象はすぐに消えるのだろうと 夢の中で考えた。 ----------------- 「白澤避怪図」は、神獣「白澤」が中国の黄帝に世界中の妖異鬼神について知識と避け方を教えた、という伝説を書いた図入りの本。 「鳴釜」は、原作本文にあるとおり各地で昔から知られた現象。 これを鳴らすものは下に埋められている鬼神(祖先霊ではなく、禍々しい神)であるという。 また、魔物や妖怪は呼び名でない「本名」を知られると力を失うといわれています。 >>>>>>>>>>>>>>>>>> 瓶長(意訳) 不吉な事は吉事が服(飲)み込んでしまうものだから、 何があってもめでたいに変わりはないと夢の中で思った。 くんでも飲(服)んでも中身が変わらない(尽きない) 福(ふく・服)の瓶=瓶の長なら、そんな事は前から知っておいでだろうが。 ------------------- 悪い事があっても、良い事が起きれば人は何だか幸せになるものだ。だから禍(わざわ)いは吉事が飲む、と言う。 これは「徒然袋・巻之下」の締めくくりのページになる神なので、めでたいシャレで書いてみた、という事だそうです。 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 解説つきの「画図百鬼夜行」(国書刊行会/\7600・下記URL参照)という本が売られています。京極夏彦自身も参考文献として揚げているので、ぜひ入手してみて下さい。
その他の回答 (1)
- fitzandnao
- ベストアンサー率18% (393/2177)
わざわひは吉事のぶくするところと言へば 酌どもつきず、飲めどもかはらぬめでたきことを かねて知らする瓶長にやと夢のうちにおもひぬ 凶事とは吉事が飲んでしまうことだから たいへんめでたいことであると、 もともとご存じである瓶長に言おうと夢の中で思った。 …といった感じかなー。 酌どもつきず、飲めどもかはらぬ…は、謡曲「猩々」の一節。妖精がお酒を飲むおめでたいうた。このばあいは吉事が続くといった意味か。「服する(飲む)」にかけて。 ********** 豪猪(がうちょ)やまあらしと言ひてそう身の毛はりめぐらし 此妖怪もなとかたちの似たるゆへにかく言ふならんと 夢心におもひぬ 豪猪は山嵐と言って、全身に毛がびっしりと生えていて この妖怪も、名前と形が似ているので、こういうのだろうと 夢の中で思った あんまり自信ないですが…
お礼
ご回答有難うございました.^^
お礼
retorosさん、 親切なご回答ありがとうございました。 「画図百鬼夜行」を買います。^^ 本当にありがとうございました。