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江戸川乱歩の言葉について
日本語の小説を読む時、「恐ろしき身の毛もよだち美しき歯の根も合わぬ五彩のオーロラの夢をこそ」という江戸川乱歩の言葉が出て、最後の「をこそ」はどういう意味なのかなかなか理解できません。この江戸川乱歩の言葉はどういう意味ですか、教えてください🙇♀️お願いいたします
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「をこそ」は「を」+「こそ」です。 「こそ」は強調の係助詞です。 格助詞「を」は動作・作用の目標・対象を示すものですから、本来であれば「夢を見る」「川を渡る」などのように、「を」の後には動作・作用を表すことばがつくものです。 ご質問の文章には「…の夢を」の後に、動作・作用を示すことば、夢をどうするのかを示すことばは書かれていません。 しかしながら、夢というものが、食べるものでも、渡るものでもなく、見るものだということは、わざわざ言われなくてもわかります。 また「~を」の後のことばを略すことによって、「~を」欲している、求めていることが表現されます。「レジ袋を」と言われれば、レジ係はレジ袋が欲しいだなと理解しますし、ゲーテの最後のことば「もっと光を!」を聞けば、「光を求めてたんだな」と思うはずです。「レジ袋をどうするんですか?」と質問したり、「光をどうしたかったんだろう?」と疑問に思ったりはしません。 つまり「…の夢をこそ」は「…の夢」をめちゃくちゃ見たい、ほかのものはどうでもいいから、とにかく「…の夢」が見たい、という意味になります。
お礼
ご丁寧に答えて頂いて誠にありがとうございました、助かりました☺️